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カテゴリー「Rolling Stones」の6件の記事

2011.12.29

ローリング・ストーンズ、Some Girls Live in Texas 78

●78年7月18日、テキサス州、フォートワースのWill Rogers Memorial Centerでの収録。映像は16mmで撮影したものをブローアップしたものだそうです。

Some Girls: Live in Texas 78 [Blu-ray] [Import]
Some Girls: Live in Texas 78 [Blu-ray] [Import]

 自分の買ったのはブルーレイとCDの入ったコンボ盤の輸入盤。かなり前に届いてたのですが、EC&SWでドタバタしてたので今頃開封。

●一番驚いたのはボブ・クリアマウンテンの手による音質で、特にギターの音。アンプからの直接音を聴くようなサウンド。

 ロック・コンサートの場合、小さなホールでもPAを通した大音量で聴くしかないのでこういう生々しいギター音を聴くことはほぼ不可能。これはうれしいです。私的な記憶では、2003年Licks TourのBステージ近辺で聴けた音とちょっと似てるなという感じ(自分の聴けたのは横浜)。When The Whip Comes Down で2人のギターが絡み合うあたりとか、派手なソロだけがギター演奏ではありませんよ、みたいな。

 マスターテープの音そのものではなく人工的に加工された音かもしれませんが、ロック・バンドのこういうプリミティブなサウンドを作り出せるボブ・クリアマウンテンという人は才人です。

●映像なので当然ステージの様子がはっきりわかるのですが、今年の初めにリリースされた Ladies and Gentlemen でのストイックな演奏ぶりに対し、こちらはかなりショー的要素が強く見せ物としての面白さに満ちてます。

 6年の間にここまで変わってしまう理由は何なのか、と思うのですが、フロントマン2人は不動なので、やはりギターリストの交替は大きいのかなと。ロン・ウッドは動きも派手だし、ランニングみたいな動作で跳ねたりと、黙々とギターを弾くだけのミック・テイラーに比べると、失礼ながらかなり色物っぽいです。

●演奏は、アップテンポの曲は軽い感じで快速に吹っ飛ばすので、もう少し腰を落ち着かせてやってくれという印象なきにしもあらず。よく言えば疾走感に満ちててカッコイイということになるんでしょうけど。まあ、彼らも当時は若者なんで(笑)

●ブックレットは2つ。1つがCDのブックレット・サイズのミニ写真集みたいなもの。もう1つが縦長サイズの解説なのですが、後者の文字の小さいこと、小さいこと。ストーンズのファンはもはや老人中心になりつつあるのだから、もうちょっと優しくしてくださいな。これじゃ読めまへん。

2011.11.18

ローリング・ストーンズ、73年ブリュッセル公演の音源が公式配信

Brussels_affair_art_2●ローリング・ストーンズの1973年ヨーロッパツアーから、Nasty Music 等のブートレッグで知られる10月17日のブリュッセル公演のライブ音源が予告期間なしに突然公式配信されました。タイトルは Brussels Affair って、それブートのタイトルでしょ(笑)。

 ただし、従来のブートで普及していた1stショー音源と異なり2ndショー中心のようです。音源についてはHot StuffさんBBSのこちらが詳しいです。

 購入は Stones Archive のこちらから。

●当初、アメリカ先行でスタートした音楽配信サービス、グーグル・ミュージックでの配信と伝えられたので、「ああ、また日本はいつになるかわからんのね」と思ったのですが。ストーンズの公式サイトであっさりインターナショナルに配信スタート。しかもmp3だけでなくFLAC配信もあり。mp3だと7ドル。FLACだと9ドルという安さ。決済はクレジットカードの他、Paypal決済あり。

●さっそくFLACで購入しましたが、唖然とするような素晴らしい高音質。オフィシャルなのだから当然なのですが、この時期のストーンズのライブ音源をこの音質で聴けるとは喜び。今年公式リリースされた72年音源の Ladies and Gentlemen の音が思ったほどではなかったのですが、こちらは万歳の音質。

 もちろん演奏も最強。例の入国拒否事件がなければ、これが日本で見れていたわけですよね。実現してても私は年齢的に行けませんでしたけど。

●ダウンロード時にポップアップとJavaを使用するので、購入する方ははPCの設定にご注意。自分はなかなかダウンロードが始まらずちょっとヒヤリとしました。念のためポップアップが立ち上がったときに表示されるURLをすぐコピーして保存して置いた方が良いと思います。途中でダウンロードを中断してしまっても、またブラウザを開いてそのURLを入れれば途中からダウンロードを再開してくれます(自分がそうでした)。

 ダウンロード画面はこんな感じ。

Brussels_affair_dl

●既発ソースの豪華箱リイシューやリマスターの方がレコード会社のビジネス的にはおいしいのでしょうけど、聴く側としては、こういうリアル未発表音源を、変な張りぼてで飾らずにストレートにリリースすることを望みたいです。ライブ音源ならたくさんあるはずですから。もちろんストーンズに限らず。

●いやあ、ちょっと驚きのリリースでした。あと5点ほどライブ音源の配信がある予定だそうです。ラインナップはなんだろう。

Rolling Stones - The Brussels Affair

1 Brown Sugar 3:56
2 Gimme Shelter 5:33
3 Happy 3:14
4 Tumbling Dice 5:04
5 Star Star 4:16
6 Dancing With Mr.D 4:37
7 Doo Doo Doo Doo Dooo (Heartbreaker) 5:03
8 Angie 5:15
9 You Can't Always Get What You Want 11:00
10 Midnight Rambler 12:53
11 Honky Tonk Women 3:11
12 All Down The Line 4:20
13 Rip This Joint 2:25
14 Jumping Jack Flash 3:27
15 Street Fighting Man 5:15

2010.10.20

ブルーレイでストーンズの Ladies and Gentlemen を見る

●待ちに待ちすぎた葵の御紋、ストーンズ様最強72年ツアー映像 Ladies And Gentlemen がようやく公式発売。私は輸入盤通販購入。送料込みで1900円ちょっと。

Stones_lag

 上の絵には写ってないですが、米盤同様スリップケース入り。

●輸入盤の米盤DVDはリージョン1だったそうで、Amazon UK にオーダーした私は「BDがもしやヨーロッパ仕様のリージョンBで再生できなかったら禿鬱だ」と思いましたが、無事リージョンフリーでした。ボーナスのインタビューで日本語字幕はありませんが、英語字幕が出るのでまあいいかなと。

 BDは、映画ですら7割以上のソフトがリージョンフリーだそうですが、音楽物でリージョン設定してるBDソフトってあるのかしらん。

●期待した画質は正直今一つ。ブートで見れたのよりも全体的に暗めなのはすでに皆さんご指摘の通り。この3年前に同じく16mmで撮影したメイズルス兄弟の Gimme Shelter に負けてる感じで、この画質ならDVDでも十分かも。演奏のテンションの高さでは L&G の圧勝ですが。

●音質は十分満足。TOHOシネマズでのあの糞サウンドはいったい何だったんでしょ。
 音だけiPodに入れて日常的に聴きたいんですがさてどうするか。

●内容は、マニアの皆様がすでにさんざん語られてるのでこのくらいで。ブートで見てきた冒頭の真っ暗シーンは本当に真っ暗だったんですね(笑)。今回の発売にまつわる製作ノートみたいな解説があれば良かったんですけど残念ながらなし。

2010.10.01

映画館でストーンズ「レディース・アンド・ジェントルメン」見学

Ladygen●8日間限定で上映ということなので見てみました。於TOHOシネマズ六本木。ARTという一番小さなシアター。しかもBD上映。まあ、毎月1日は1000円で見れるので。

●驚いたのが音がよろしくないこと。低音がこもり気味でミックのボーカルだけがオン。しかも、ミックのボーカルが入ってくる瞬間に、バンド全体の音像が変わり不自然なこと。

 以前、米Amazonで一曲フルで見れた All Down The Line のストリーム映像の音質はもっと奇麗な音だったし、ヴォーカルの不自然な強調もなかったんですけど。BD上映でこれってことは、まもなく出るDVD、Blu-Ray もこんな音質なんでしょうか。それとも、今回用いられたNTTによるサウンドシステムのせい?

●映像の方は元が16ミリでの撮影なので、画質はそんなに良くなりっこないのですが、全体的に暗め。ステージ上で動くメンバーや楽器以外はかなり暗闇のなかに潰れてしまって見えません。色の濃淡が強めなので一見発色がよいキレイな絵に見えるんですけど。

●といってもブートの映像に比べれば、クセはあるものの圧倒的に高画質なわけで。素直に期待を込めて、DVD、Blu-Ray の発売を待つことにします。

 発売のニュースを聞いたときは、ブートもこれで不要になると思ったんですが、ブートもしぶとく残りそうで。

2010.02.07

ようやく国内発売されたギミー・シェルターの改良版DVDを見る

●あまりにも有名過ぎる作品ですが待望の国内盤が去年の暮れに出ました。監督はアルバートとデビッドのメイズルス兄弟とシャーロット・ツヴェリン。

ザ・ローリング・ストーンズ / ギミー・シェルター 〈デジタル・リマスター版〉
ザ・ローリング・ストーンズ / ギミー・シェルター 〈デジタル・リマスター版〉

 ブラッシュ・アップ版は米クライテリオンから2000年に発売されていましたが、日本では契約の関係で未発売。今回大幅に遅れてワーナーからの発売になりました。

●国内盤もクライテリオン版と同じ素材を使っていて、新たにオリジナルの16mmからDVD用に変換し直した映像です。

 旧版は、映画用に35mmにブローアップ済みのフィルムを流用してディスク化したもので、色の鮮やかさは新版の圧勝。クライテリオン盤には新旧版を比較しながらアルバート・メイズルスがブラッシュ・アップ作業を解説するスペシャル・フィーチャー (Restoration Demonstration) が収録されてますが国内盤には収録されてません。

●初見ではないですがやはり圧倒的に素晴らしいです。今さらネタバレもない超有名作品なので、以下少々。

 ご存じ、ローリング・ストーンズの1969年のUSツアーのドキュメンタリーですが、約90分間、退屈する瞬間なしに一気に見れます。

 前半がMSGショー中心、後半がオルタモントの野外コンサート中心。ロック・ショーの幸福感に満ちた前者とあまりにも悲惨な後者(大イベントなのに完全に準備不足の見切り発車)の落差のすごいこと。これが同じツアーかい。

 ジェファーソン・エアプレインのステージあたりからヤバさ加減が激しく増していくオルタモントの場面は、あまりにも有名な例の事件以外の場面も含めて緊張感の連続。見ていて背筋凍ります。

 幸福なMSGのステージ。

Gimme_msg

 こちらオルタモント。すでに目茶苦茶のジェファーソンのステージ。

Gimme_airplane

 もはや「演奏できるレベルじゃあねーだろ」って感じのストーンズのステージ。っていうか演奏中断中。

Stones_aitamont

●ロンドンでの編集作業に立ち会いながら、フィルムを見るメンバーの表情が所々で登場しますが、これが下手な言葉よりはるかに雄弁で、各メンバーのキャラクターの違いが歴然。なぜかビル・ワイマンがまったくでてきません。

 編集フィルムを見るチャーリー・ワッツの表情良いです。

Gimme_cw

●ちょうど真ん中あたりに出てくる、今はなき旧マッスル・ショールズ・スタジオで Wild Horses のプレイバックを聴くシーンは、コメンタリーの中でアルバートも絶賛してますが、本当に素晴らしいです。

 このシーンでは、マッスルショールズ・リズムセクションのデビッド・フッドの姿も。

Gimme_msstudio

 スタジオに向かう彼らが出てくるホテルが、ラグジュアリーとは程遠いホリデー・インなのがちょっと笑えます。

●アルバートと編集担当のシャーロット・ツヴェリンによるコメンタリーは興味深い話ばかり。これが字幕で見れるようになった喜びは大きいです。

 曰く、元はハスケル・ウェクスラーが撮ることになっていたのを、直前に代わりに撮らないかと誘われて撮り始めたこと。しかも、50万ドル私財を投入しながら一般公開の話を詰めないまま作品に仕上げ。最後は公開に反対するミックを説得するのに骨折りした、云々。

 コメンタリーの中でアルバートが誉めている通り、シャーロット・ツヴェリンによる編集は本当に素晴らしいです。彼女が編集主任でなく、共同監督としてクレジットされているのに完全に納得します。

 スロー映像になる MSGでの Love In Vain はヒマそうにしてた編集の人(笑)に丸投げして、結果が面白かったのでそのまま使ったそうです。確かにこれは良いです。

●と、素晴らしい作品なのですがディスクには若干の難が。

 国内盤にはなぜかチャプター画面がありません(チャプター自体は切られてます)。ある部分だけ見ようとするとえらい苦労します。どうにかならなかったのでしょうか。クライテリオン盤はちゃんとチャプター画面があります。

Gimme_captar

●また、ボーナスの一つに入っているオルタモント公演の翌日にKSAN局で放送されたラジオ番組の音声ですが、こちらもチャプター画面がなく、早送りもできず不便。しかもディスク不良と覚しき箇所があります。

 KSAN音声を再生するとしばらくまったく無音なので「?」なのですが。しばらくするとら突然高周波のピーというノイズが連続。その後また無音になり、1:10過ぎにようやく正規の音声が始まります。
 さらに、19:57あたりから20:30迄左chにやかましいホワイトノイズが混入していて左chから正規音声が聞けません(クライテリオン盤は正常です)。
 
 これってもはや、チャプターがない不便とかを通り越して製盤不良ではないのですか?皆さんのディスクはいかがでしょう。

●ブックレットにはクライテリオン盤収録のものがすべて翻訳されて載ってますが、アートワークはクライテリオン盤のもの(左)が格好いいかも。

Gimme_book

●このDVD、しばらく前に韓国製のディスクが出回っていて、大手ショップや都内の駅のコンコース(笑)でも売られていて自分も買いました(とほほ)。ブックレットは付いてなく、メニュー画面の The Criterion Collection の文字も消されてます。表カバーからは消されてないのが間抜けですが。たぶんパイレート盤でしょう。

●ドキュメンタリー作家として高名なメイズルス兄弟は、音楽がらみのドキュメンタリーを何本か撮っていて、作品リストはこちらで確認できます(デビッドは1987年に死去)。

 自分の見てるのは、こちらも有名な The Beatles In USA、ホロヴィッツの Plays Mozart、小澤征爾のドキュメンタリー Ozawa だけですが、Ozawa は非常に感動的でした。

 Rostropovich Rreturn To Russia とか激しく見たいのですが、ディスク化されてないようで。Horowitz The Last Romantic は中古でトンデモ価格だし。地味なジャンルですけど重要作品なんですから見れるように頼みます。

2008.12.07

ストーンズの Shine A Light を映画館で見る

●買った米盤DVDはすでに何度か回し、サントラCDもヘビー・ローテーションでしたが、とりあえず、映画館の大画面・大音響で見てくるか程度の気持ちで行ってみました、於TOHOシネマズ六本木。

Shinealight_book

●DVDで見たときも素晴らしかったですが、予想を超えてさらに感激してしまいました。もちろん、初めて字幕付きで内容をちゃんと把握しながら見れたのも大きいです。

 当然、ご家庭のテレビで見るのとは比べものにならない情報量なのですが(笑)、演奏シーンを的確にまとめ上げたフィルム・エディターの David Tedeschi の手腕によるところも大きいのかなと。 素晴らしい編集です。

 ネタバレは野暮ですが、As Tears Go By の後半部分で、ミックの横顔をずーっと映し続けるシーンがあります。そこにあるのは、還暦過ぎた男の皺だらけの顔ですが、ジーンとしてしまいました。
 ミックのクネクネ・ダンスを真正面から捉えるシーンなんて、変な言い方ですが幾何学的な美しさ。All Down The Line 後半でのダンスなんてもう溜息もの。見てるこちらの顔面はニター(笑)。

●舞台裏ではドロドロあった「ラスト・ワルツ」といい、ディランの「ノー・ディレクション・ホーム」といい、これといい、スコセッシの音楽映画はホントに素晴らしいです。ストーンズ各メンバーのキャラクターをきちんと描き分けた手腕はお見事。エンディング・クレジット中に Camera in Hand として、「ギミー・シェルター」を撮ったドキュメンタリー映画作家 アルバート・メイスルズ(Albert Maysles)の名前あり。

●まあ、こればかりは一見にしかずということで激しくお勧めします。残念ながら全国規模での公開ではないですが、近場で見れる方は是非。近場でないけど遠征する気のある方も是非。

 地下鉄大江戸線六本木駅の柱は、ただ今ストーンズだらけです(笑)。(公開週限定広告でした。今はありません)

Stones_oedo

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