Soundtrack for a Revolution のCD
●Soundtrack for a Revolution というタイトルの公民権運動のドキュメンタリーのサウンドトラックです。入ったお店でかかってて面白そうなので買ってみました。
2009年の作品ですがサントラ盤が出たのは最近。公式サイトはこちら。Revolution という映画のサウンドトラックというより、記録映像と演奏シーンからなる Soundtrack for a Revolution という一つの作品のようでDVDも出てます
●映像込みでは見ていませんが、トレイラーを見ると、ドキュメンタリー映像の合間に演奏シーンが挟まる構成。以前、ディラン、V.D.パークス、R.クーダーの共演シーンでちょっと話題になった The People Speak というドキュメンタリー映画と似てるのかなと。あちらは扱ってる範囲がもっと広くアメリカ現代史でしたが。
●収録曲は、We Shall Not Be Moved、Will The Circle Be Unbroken、Ain't Gonna Let Nobody Turn Me Around、We Shall Overcome といった多くの人がどこかで聴いてるあの時代に好まれたトラッドの定番曲がずらり。でも、やってる人たちは若いので皆さん自由にやってます。
●Mary Mary の We Shall Not Be Moved なんて、この曲に対する一般的なイメージからするとかなり軽くて明るいですがかなりカッコイイです。
収録曲中、唯一の非トラッド曲が Wyclef Jean のやってるフィル・オクスの Here's To The State To Missisipi ですが、プロテスト・ソングの雰囲気濃厚なオクス版とは完全に別の曲になっていて面食らいます。ラストの We Shall Overcome はこの曲がこれでいいの?ってくらいメロウでポップ。でもこれが世代交代、代替わりってことなんでしょう。サブタイトルが Every Generation Finds Its Voice ですが、まあその通り。
こういうギャップが一番ないのが Will The Circle Be Unbroken。やってるのがリッチー・ヘブンズですから当たり前。もちろん悪くはないですが、音楽的な面白さは一番ないです。
●カバーのたくさんある有名曲がずらりで、演奏者にも最近の有名どころがずらり、なのでどちらの興味からでもそれなりに楽しめるかなと。演奏、歌の質はどれも高く凡演の類はありません。The People Speak の曲は今も時々聴いてますけど、この盤もそんな感じになりそう。本来は映像込みのDVDで見るものなのでしょうけど。
-Soundtrack for a Revolution-
1.We Shall Not Be Moved - Mary Mary
2.Here's To The State Of Mississippi - Wyclef Jean
3.Will The Circle Be Unbroken? - Richie Havens
4.Ain't Gonna Let Nobody Turn Me Round - The Roots
5.Woke Up This Morning - John Legend
6.Eyes On The Prize - Joss Stone
7.Wade In The Water - Angie Stone
8.This May Be The Last Time - Anthony Hamilton & The Blind Boys of Alabama
9. Oh Freedom - Vivian Green
10. We Shall Overcome - Anthony Hamilton, Joss Stone, The Blind Boys of Alabama, Mary Mary and John Legend
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