リトル・フィートのドラマー、リッチー・ヘイワードが死去
●リトル・フィートのドラマーとして、強烈なファンクリズムを支えたリッチー・ヘイワードがかねてから闘病中だった肝臓ガンによる合併症により12日に、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州のビクトリアで死去。64歳。リトル・フィート公式サイトの記事はこちらに。
●フィートでの名演はもちろん、EC好きにとっては、前半ブルースセット、後半有名曲の並んだ93年日本ツアーで、ドラムを聴かせてくれたのが彼でした。
●リトル・フィートのドラマーとして、強烈なファンクリズムを支えたリッチー・ヘイワードがかねてから闘病中だった肝臓ガンによる合併症により12日に、カナダ、ブリティッシュ・コロンビア州のビクトリアで死去。64歳。リトル・フィート公式サイトの記事はこちらに。
●フィートでの名演はもちろん、EC好きにとっては、前半ブルースセット、後半有名曲の並んだ93年日本ツアーで、ドラムを聴かせてくれたのが彼でした。
●最近出たので買ってみました。1973年作で彼らのサード・アルバム。ナンバリング付き限定盤。
Dixie Chicken [Limited Edition]
歌詞掲載のブックレット付きの見開きペーパースリーブ仕様。日本盤のLPも持ってましたが、これってシングル・カバーだったような記憶が。
使われてる紙質が上質でなく、数回見開いただけで背の部分がへたってます(泣)。ま、肝心の音が良ければ良いんですが。
●Mobile Fidelity盤を買いあさる趣味はないので、同シリーズのマスタリング傾向はよくわからないのですが、本盤の音はとてもよいです。CDぽい平べったい音でなく、音が立体的に立ってるといいますか。個々の楽器の音も生々しくよく鳴ってます。
旧ワーナー盤のCD(非SHM-CD)と比べようと思ったら行方不明で、記憶上の比較しかできませんが、明らかに本盤の音が上かなと。
●プロデューサーはローウェル・ジョージで、各曲のアレンジの緻密さは音の良い本盤で聴くとよく実感できます。
フィートの代表作として真っ先に挙げられることの多い名盤ですが、有名すぎるタイトル曲は別として、すぐ心地よく響く曲はむしろ少ないです。Sailin' Shoes あたりの開放的な明るさと比べると、音楽はグルーミーというか内にこもる感じの曲が多し。
Mobile Fidelity 公式サイトの当盤紹介ページはこちら。
●ロンドン滞在時、旧レインボウ・シアターを見てきました。
Rainbow Theatre というと渋谷や新宿のようなところにあると勝手に妄想してましたが、あるのはロンドン中心部の北、地下鉄の路線エリアだとZone2のエリア。東京だと板橋区か北区って感じでしょうか。最寄りの Finsbury Park 駅のすぐそばにモスクがあり、イスラム系と覚しき人たちが目立ちます。
Victoria Line のFinsbury Park 駅からすぐですが、私はちょっと離れた Arsenal 駅から散歩しながら行きました。
Finsbury Park 駅から南西方面に歩いて行くとすぐ見えてきます。
現在の正面。
横側。
そんなに撮るところありません(苦笑)。
●この建物が The Astoria Theatre としてオープンしたのが1930年。The Rainbow Theatre になったのは1971年。現在ではブラジルに本拠を持つ宗教団体の建物になっていて一般人は入れません。当然外から眺めただけ。一応、重要建造物制度(Listed building)のグレードII*に認定されてます。
1930年代の様子はこんな感じ。The Rainbow Theatre 時代の写真はこちらで見れます。
●ここで行われた公演というと、自分がすぐ思い出すのは、クラプトンの73年レインボウ・コンサート、傑作ライブ・アルバム Waiting For Columbus に音源が収録された77年のリトル・フィート公演あたりですが、上のリンク先のウィキペディアの該当ページを見ればわかるように他にも無数にあります。O.レディングの Live in London and Paris が収録(67年)されたのもAstoriaと呼ばれていた時代のここですね(過去ネタ)。
ということで物好きには伝説的な場所です(たぶん)。
「レインボウ」にArsenal 駅から歩いていった理由は、「ハイバリー」と呼ばれたアーセナルFCの旧スタジアムが見たかったからでして。
Piccadilly Line の Arsenal駅。周辺は、日本なら地下鉄駅があること自体不思議な閑静な住宅地。
駅から東に歩くとすぐある駅側の入場口。工事中。真ん中あたりに旧西側スタンドが見えます。
さらに歩いて右折してすぐ見えてくるスタジアム東スタンド(メイン・スタンド)。
東スタンドの向かいの住宅。
こんなところにスタジアムがあるというのが日本の感覚からはあり得んですが。試合中は歓声・チャントの類がガンガン聞こえたはずで、住宅地として好環境なのか逆なのかさっぱりわからんです。
観客席部分の名残です。
2006年に現地西よりのエミレーツ・スタジアムに本拠地が移転したので現在は改修中で、一般人は敷地内に入れません。旧ピッチ部分は庭園として改修し残すようです。
完成予想図。
スタジアムが現役だった頃の動画(05/06 チャンピオンズリーグ時のレアル・マドリー戦)。
●1CDに詰め込んだため2曲をカットとした旧盤CDから、その2曲(それまでは、The Last Record Albumに半端に収録)を再収録した上で、アウトテイク10曲追加の2CD盤です。
リリースからもう5年も経ちましたが、買ったのは今年の中頃。毎度の時期遅れネタということで、ごめんなさい。
Waiting for Columbus
私的には、Willin'の後に、カットされていた Don't Bogart That Joint が聴けるようになりホッとしてます。この2曲はワンセットでないとねえ。
ただし2枚組LP時の2面と3面が入れ替わった収録になっているのは、旧CDと同様です。
音質は、旧盤でも十分でしたが、さらに迫力のあるマスタリングになってます。
●ブックレットの録音データを見て驚いたのが、「77年ロンドン・レインボウ・シアターでのライブ」と、自分が勝手に思い込んでいた当盤が、実は、レインボウ音源と同年のワシントンDC、Lisner Auditorium音源との混合だったということ。
本盤のブックレットで(不完全に)再現されてるLP内側のアートワークを見ると、たしかに recorded again at lisner auditorium とはっきり書いてあります。何という思い込み(ガク)。
でもこの盤って、普通、「ロンドン、レインボウ・シアターでのライブ」と紹介されてたような気がするのですが・・・
●明らかになった具体的な録音データによると、本編全17曲中、ロンドン録音(8月2日~4日)はなんと半分以下の8曲で、残りは全部ワシントンDCでの録音(8月8日~10日)。アウトテイクも全10曲中ロンドン録音はたったの2曲。
DC録音が混じってるとちゃんと知ってた真面目なファンの方も、ロンドン録音がこんなに少ないとは思わなかったのでは?
何せ、開演を告げるイントロダクションでの F! E! A! T! Little Feat!!! というオーディエンスとの掛け合いもワシントンDC録音なんですから。
●なお、本盤がらみでは、8月3日レインボウのプロ・ショット映像が存在していてブートDVDにもなってます(左写真)。
TV放送を録画したビデオテープから落としたと思われ、画質は中の下くらい。熱心なファンと好き者(私)以外にはお勧めできません。
とはいえ、内容は興味深く、Feat Don't Fail Me Now でオーディエンスとコール&レスポンスをする箇所では、ローウェルがマイクだけ持って舞台狭しと飛び回るシーンが拝めます。
A Apolitical Blues でゲスト参加するミック・テイラーの姿もちゃんと拝めます。この頃はまだスレンダーです(笑)
ただし、ローウェルが歌の途中で咳き込み、マイクから顔を外すシーンがあったり、演奏自体は必ずしもベストではないように思いました。録音のバランスも今一つです(特に後半)。
面白いのが、Willin'と Don't Bogart That Joint の関係で、Willin'の最後、And If you give me...まで歌ってからメンバー紹介。そのまま、Don't Bogart That Joint へとメドレー風に続き、最後に Willin' の最後に戻るという、Columbus(DC録音) とはまったく違う展開になってます。
演奏に傷はありますが、いろいろと興味深い映像なので、できれば公式に発売して欲しいものです。
なお本映像の3日の演奏で、Waiting For Columbus に収録されているのは、Dixie Chicken、Tripe Face Boogie(ピアノ・ソロは2日のを編集)とミック・テイラーが飛び入りした A Apolitical Blues だけです。
●ブックレットの Bud Scoppa による解説の冒頭で、オールマンの Fillmore East、ザ・バンドの Rock of Ages、ザ・フーの Live at Leeds と並んで紹介されるほどの名盤。解説には当時のメンバー間の確執等興味深い話がありますが、気力がないので省略(詫)。
10代の頃初めて聴いた私は、当時、イーグルスやドゥービー等、ライブでもアレンジのキッチリした演奏をするバンドしか知らなかったので、即興的要素の強い凄まじくファンキーな演奏にほとんど腰を抜かしたのでした。
おしまい。
(追記)
旧盤CDの帯を見たら、「77年のロンドン公演を納めた(ママ)」とありました。
また、同盤収録の会田裕之氏の解説(LP解説の転載)に「司会者のF、E、A、Tの呼び声も高らかに始まる。録音が行われたのは彼らの本拠地であるロスアンゼルスかと思いきや、ロンドンのレインボウ・シアターである」と書かれてます。
みんな騙されてました(爆)。
なお、旧盤CDのブックレットにも、recorded again at lisner auditorium とちゃんと書いてあります(ウルトラ爆)。
●音楽総合サイトとして、異色?の存在 Wolfgang's Vault ですが。サイト内で最も興味を惹かれるのは、もちろんライブ音源の聴ける Concert Vault なのであります。
Wolfgang's Vault を教えていただいた時に「Wolfgang って誰じゃ?」と不思議に思ったのですが、About the Vault を見ると、Wolfgang とは、1931年にドイツ在住のユダヤ人家族の子供として生まれた Wolfgang Grajonca すなわち、後の偉大なる Bill Graham その人なのでありました。
まあ、サイト内はビルの写真があちこちにあり、公開されている音源もフィルモア、ウィンターランド、カウ・パレスの音源が目立つので、彼の「遺産」がサイトの中核であることはすぐわかるのですが。
●それはともかく、デュアン在籍時のABBのフィルモア・ウェスト音源やドミノスのフィルモア・イースト初日Late Show 音源を始め、興味深い音源がかなり貯まってきた Concert Vault、いつの間に有料ダウンロード・サービスまで始まっておりました。
残念ながら、ダウンロードできるのはストリームで聴ける音源の一部ですが、試しに1つ買ってみました。
リトル・フィートの、76年2月16日、ウィンターランドでのライブ。全10トラック、約70分。配信は mp3(ビットレート 256k)のみ。お値段は$9.98、支払いはクレジットカード。
フィートの翌77年公演の名ライブ盤 Waiting For Columbus ほどの猛烈なドライブ感はなく、音質も Columbus にはかないませんが、ローウェル・ジョージのスライドの音色は、アンプからの直接音を聴くような音で、こちらの方が魅力的に思いました。
Waiting For Columbus でのローウェルのギターはちょっと線が細めで金属的な感じですが、こちらは全体的に、Down To Earth な雰囲気が良くでていて、個人的にはこういう方が好みです。ギターは、左がポール、右がローウェル。
Dixie Chicken から Tripe Face Boogie にそのまま続くのは、Columbus と同じ。マンボ風に始まる Fat Man in The Bathtub、「トラック運転手の歌です」というベタすぎるコメントで始まる Willin' 等々、色々楽しめます。Teenage Nervous Breakdown はいつものように快速で突っ走ってます。
●ダウンロードには、Concert Vault Download Manager というのが必要で、これは購入途中で、ダウンロードしてインストールできます。ダウンロード中のウィンドウはこんな感じで、iTune Music Store で買うときより風情があります。
(Firefox で落とそうとしたら、「一部しか暗号化されません」という警告が出たので IE で落としました)
落としたファイルは、mp3 再生可能なアプリなら何でも再生できます。iTunes, Windows Media Player, etc で、というメッセージが何とも可愛いです。DRM はかかってないようで、この辺は良心におまかせという感じですか。
他にも色々あります。もうちょっと買ってみよっかな、と。
Albert Lee Allman Brothers Band Arcangels Blues Clapton Coltrane Deep Purple Derek Trucks Dylan Giulini (Classic) Grateful Dead iPod J.J.Cale JAZZ Jeff Beck Jimi Hendrix Joe Bonamassa John Mayer Led Zeppelin Linda Ronstadt Little Feat Los Lobos Miles Davis N.Young Norah Jones Otis Redding Paul McCartney R&B/SOUL/FUNK Robert Johnson Rolling Stones Ry Cooder Simon & Garfunkel Steve Winwood Sting The Band The Beatles The Rolling Stones ぼやき クラシック音楽 サッカー スポーツ ロック 乗り物 好きなうた 旅行・地域 日本のロック 映画 本 競馬 細野晴臣 通販 音楽と街
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