リンダ・ロンシュタット、79年武道館音源
●評判良いので買ってみました。リンダ・ロンシュタットの初来日公演音源。1979年2月28日、日本武道館。全曲。
タイトルは Linda Ronstadt Budokan 1979 Double Track Reels
●元ネタは放送音源で、当時、FM東京の番組で2週にわけて放送されたような記憶があります。 自分も録音したテープを時々聴いてましたが、このディスクの音はまず完璧。ほとんど音をいじくっていないのかテープヒスが目立ちますが、中低音の迫力のある音は、個人が放送された番組を録音しましたというレベルの音ではないです。まあ、そのへんの詮索はマニアの方にお任せします。
彼女のキャリアは、74年の Heart Like A Wheel から78年の Living In The U.S.A あたりが頂点だと思うのですが、そのほぼ最後の時期に日本のファンはライブを見れたということになります。残念ながら私は生見してません。
●彼女の場合、自分で曲が作れるわけでもなし、歌が格別に上手いわけでもなし、格別美女というわけでもなし(失礼)・・・なんというか学生アマチュア・バンドのアイドル・ヴォーカルみたいなところがあったわけで。
この日のセットもアルバム同様カバー中心で、バディー・ホリー、エルヴィス・プレスリー、チャック・ベリー、R.ストーンズ、リトル・フィート、ライ・クーダー、イーグルス、ウォーレン・ジヴォン、カーラ・ボノフ、エルヴィス・コステロ・・・アレンジもほぼスタジオ録音でのそれと同じ。来日公演にも同行していたプロデューサーのピーター・アッシャーの仕事っぷりが素晴らしかったということなのでしょう。
●それはともかく、久しぶりにこの音源を聴いていて、「そうだ、そうだ、こんなんだった」と思い出す箇所多数。バンドメンバーは当時の西海岸の凄腕ミュージシャンがずらり。リンダさんも片言の日本語すら話さず歌うだけですが、へんてこな日本語しゃべって愛想振りまくよりずっといいです。
ノスタルジー抜きにしても素晴らしいショーなので、ジジイ、オッサン以外の方も充分楽しめるでしょう。
でも、なつかしい。昭和も遠くなりにけり・・・
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