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カテゴリー「Derek Trucks」の32件の記事

2014.02.16

テデスキ・トラックス・バンド、2014年日本ツアーを観る

●2012年2月の日本公演からちょうど2年振りの来日。デレク・トラックス&スーザン・テデスキ・バンドとしての2010年フジロック出演を入れると夫婦バンドとしての来日は3度目。

 前回の日本公演があまりにも素晴らしかったので東京の3公演(2/6 渋谷公会堂、2/10 Shibuya-AX、2/11 昭和女子大学人見記念講堂)を見ました。

 以下、ランダムに印象に残ったことを。

Ttb2014a

●今回の東京は3公演とも大入り満杯。客層は圧倒的に男だらけ。どの日も売り切れ表示が出ながら当日券はありましたが、2月11日は20数枚のチケットが瞬殺だったようで、自分が着いた時は、スタッフの方が「完売御礼 当日券の販売はございません」という札を持って立ってました。その側で「チケット譲ってください」札を持った人も数名。2012年はチケットの売れ方がスローだったので、今回も追加公演は客が少なかったらイヤだな、と思ったら大間違い。

●3公演ともそれぞれ違う雰囲気で面白かったのです(お客さんの反応の良さは、スタンディングだった2/10が最高)が、今は最後に見た最終日が、一捻りあったセットのせいか、あるいは単に最後に見たせいか、深く余韻が残ってます。

 2年前の前回の最終日もデラニー&ボニーの Comin' Home が飛び出すサプライズがあったのですが、今回も途中から入るはずのドイル・ブラムホール2世が最初から登場して「おお、さすが最終日」とニヤニヤしていたら、鳴り始めたのは聴き慣れたギターのリフ。これはなんだっけ?と思ったら、Wah Wah と歌い出したので仰け反りました(TTBのレパートリーですけど)。このジョージ・ハリスンの曲、ご存知のように途中ホーンのカッコいいリフが入るのですが、もちろんそこはTTBのホーン隊が担当。あのホーンのリフ、生で聴くとメチャクチャカッコいいですね。

●最終日だけ演奏された曲は、ハウリン・ウルフの 44 Blues、ドミノスの Anyday、DTB時からのレパートリーでマイク・マティソンがヴォーカルを取る Get What You Deserve、ジョン・プラインの美しいバラード Angel From Montgomery で、どれも楽しめましたが、私的には、デレクが引っ込んで、スーザンとキーボード、ベース、ドラム1人という小編成で演奏された Angel From Montgomery に聴き惚れてしまいました。

 スーザンがソロ時代からカバーしているこの曲、TTBのショーでは定番のレパートリーで、去年1月のフロリダではこんな感じで演奏されてます。

 この映像では、Angel From Montgomery と、デレクが途中から入るグレイトフル・デッドの Sugaree がメドレーになってますが、この日はデレクは出て来ず、4人の小編成のまま Sugaree の歌詞が Angel From Montgomery の静かな雰囲気を持ったまま歌われただけで、上の動画とはかなり違います。

 終演後に見せてもらったセットリスト紙の記載は ANGEL>SUGAREE となっているのですが、どういう流れの演奏にするかというのはおそらく現場で瞬間的に決められるのでしょう。全5公演で歌われた Midnight In Harlem のイントロ部も、初日はこの曲の演奏の定番であるデレクのラーガ風のソロの他、テナー・サックスのかなり長いソロがありましたが、東京の他の2公演ではサックスのソロはありませんでした。いたる箇所で聴けたそういう即興的に変化する部分がとても興味深かったです。

●前回の来日公演の時にも書いたのですが、録音で聴くだけでは(シャウト気味の箇所など)ちょっと荒いところがあるのかなと思ったスーザン・テデスキのヴォーカルは生で聴くとそういう印象はなく、特に今回はどこか余裕を持ったまま歌いこなしているという印象。さらに良くなってる感じでした。All That I Need や Shelter のような曲を聴けば分かりますが歌の表現の幅がとても広く、一本調子のシャウト・ヴォーカルだけの人では絶対にないです。ギターも Palace of The King では、デレク、ドイルに伍して弾いてしまうのですから立派。前回より Susan! の掛け声も多く飛んでたし(笑)。

●今回帯同することになったドイル・ブラムホールは、もともとTTBの曲作りやレコーディングにも参加してるので準メンバーみたいなものですね。ドイルが入ったことで、スーザン、マイク、ドイルという3人のヴォーカルが聴ける豪華版になりました。

 ドイルは、最終日のWah Wah 以外では、中間の5曲とアンコールで登場(アンコールは初日のみバッキング・ヴォーカルだけ。他の4公演はギターも弾きました)。別表にまとめてみましたが、性格の異なるバラエティーに富んだ5曲で聴き応えありすぎ。特に Palace of The King(2/10 公演はスーザンの Everybody Like Freddie King? のコールに応え、Yeah! でスタート) は、ドイルがワウの効いたギターを弾くトリプル・ギター・バトルでド迫力の興奮状態。この曲、マイク、マーク、スーザンの3人でヴォーカル歌い分けてました。

Doyleset_3

 ドイル・ブラムホールという人は、デレク・トラックスのように、どんな瞬間でもとんでもないレベルでこなしてしまうというには不器用なところがありますが、ハマった時(例えば最終日のSt. James Infirmary)のソロはやはり素晴らしいです。例によってあまり動かずプレイする旦那より、スーザンにベタベタくっ付いて演奏するヤバいシーンもありましたが、うーん、まあいいんでしょう。旦那がそれでいいなら(笑)

●全日演奏された曲では Midnight in Harlem がイントロだけでなく、1コーラス終わった後でも拍手が起きてましたが、名曲ですから当然ですね、はい。マイク・マティソンのヴォーカルを聴かせる曲 I Know も名古屋以外の全日で演奏されましたが(名古屋は More & More)、最終日は早めのテンポで、マイクのヴォーカルはノリノリでしたが、バンド全体のグルーブも半端でなく、私の数列前にいたピーター・バラカン氏が思わず立ち上がって踊り出すくらいでした。これ、証拠写真。

Ttb2014b

 セット全体では2作目の Made Up Mind の曲が多かったです。アンコール前の最後に演奏された The Storm はアルバム同様に終盤のデレクのソロが凄まじい迫力(2/10公演では弦切ってました)。この時のスーザンはどの日も途中で演奏を止めて、コーラス隊の台にお座りして旦那のソロを見つめてました。

Ttb2014c

●個々のメンバーにもちょっと触れておきます。キーボードのコフィ・バーブリッジは、Bound For Glory では、冒頭のゴスペル色濃厚のソロ、中間は一転しての音色の違う2台のキーボードを引き分けるファンキーなソロと大活躍。初日のアンコールの Space Captain のソロもかなり聴き物でした。固定メンバーになったベースのティム・ルフェーブルについては、デレクは絶賛してますが私の素人耳では手堅くバンドを支えるという印象。前任の華麗なるオーテイルと比べるのはちょっと酷かもしれません。ホーン隊はアンサンブルのリフだけでなく各人がソロを取る場面もあり、3人とも地味なアンサンブル奏者のレベルを遥かに超えてます。マイク・マティソン(愛嬌のあるおっさん風ですが実はハーバード卒の学位持ち)がバッキング・ヴォーカルというのも勿体ないですが、もう1人のバッキング・ヴォーカルのマーク・リヴァースも部分的にソロで歌います。とにかく全員の技量がとんでもなく高い。

●演奏以外の話では、2/10の公演では椅子のある2階席で、18日から始まる日本公演のリハーサルのためにすでに来日していたクラプトンがドイルと並んで見ていたそうです(ドイルは自分の番でステージへ)。実現していたら初となっていたTTBへのクラプトンの飛び入りはならずちょっと残念でしたが、ご本人のライブのいい刺激になってくれたら良いかなと(笑)。

 2月15日時点で、大阪以外の4公演の音源がArchive.orgに上がってます。写真は撮影可だったので載せました。

●とにかく素晴らしいバンド。こんなバンドを現役バンドとして味わえる幸福。毎年生で聴きたいと思うのですが、渇望感を持ちつつ聴ける2年位のペースでもいいのかな。次は何時でしょう。

2013.08.25

テデスキ・トラックス・バンドのスタジオ録音第2作 Made Up Mind

●2011年6月の Revelator 以来、2年振り2作目のスタジオ録音。全11曲。

Made Up Mind
Made Up Mind

●ライブではカッコいいカバー曲で唸らせてくれるTTBですが、1作目のRevelator 同様すべて自作曲。録音は、デレクがフロリダ、ジャクソンヴィルの自宅内に所有してるスワンプ・ラーガ・スタジオ。デレクとジム・スコットの共同プロデュースで、ボブ・ルドウィッグのマスタリングというのは前作同様。エンジニア陣も同じ。録音時期は不明。

●ベースのオーテイル・バーブリッジが抜けてから、ツアー毎に別々のベース・プレイヤーが参加してたので、本作では誰がベースを弾いてるのだろうと思ったのですが、ツアー同様に複数のプレイヤーが弾き分けてました。ピノ・パラディーノが最多の5曲で、バキチ・クマロが2曲。他はデイブ・モンジー(2曲)とジョージ・リーフ(1曲)という人。ツアーはともかく、録音ですら固定メンバーにしないというのは、オーテイルが戻れる日を待ってるということなんでしょうか。ブックレットの写真もこれらベース奏者抜きの10人です。

●前作よりもさらにバンドのアンサンブルの密度が濃くなってる印象。もちろんデレクのソロもオブリガートも圧倒的に素晴らしいのですが、バンド全体のコレクティブな密度の濃さはすごいです。デレク・トラックス1人に依存してた感のあった初期のデレク・トラックス・バンドとの差は歴然。

●リリースに先立って無料配布された、仲良しのドイル・ブラムホールとの共作 Part of Me はモータウンのヒット曲のような人懐っこさですぐに耳に馴染むし、シンプルなリフで始まる最初のアルバム・タイトル曲 Made Up Mind にもグイグイ惹き込まれてしまうんですが、耳馴染みの良い曲はむしろ前作より少ない印象です。

 でも最初は地味に聞こえる曲もジワジワ効いてきまっせ。もう一つのドイルとの共作 All That I Need は、あっさりした曲かと思ったらコーラス部はけっこうキャッチャーでもろドイルという感じ(でもドイルが歌ったらもっと地味にしかならないでしょう)。ブリッジ前後のデレクのソロは短めかなと思ったら、後半でとんでもないソロが聴けて唖然とします。もう異常なレベルのソロ。

●本作の Whiskey Legs、The Storm といった曲や、ライブ盤に入っていた Nobody's Free のようなDTBやオールマンでは聴けないような、ハードロック風のヘビーな曲をやるのもTTBの特徴ですが、これって誰の志向が反映してるんでしょう?

 TTBは各曲の作者もほとんど共作名義だし(しかもすべての曲にメンバー以外の人が関与)、演奏同様、曲作りもコレクティブで誰の色なのかすぐに分からないのは興味深いです。スローな3曲(どれも素晴らしい)はすべて、TTBの隠れたコア・メンバーのエリック・クラズノが関わっていて、Sweet and Low は明らかにクラズノの色が出てるんでしょうけど。

●シングル・コードでヘビーなソロが延々と続くエンディング(ちょっとSunshine of Your Love を思い出しました)を持つ The Storm の後は、一転、クラズノ&デヴィッド・グッター共作の穏やかな曲 Calling Out To You で本編終了。

 Calling Out To You は、全曲中唯一、作曲にデレクとスーザンは関わっていない代わりに、演奏がデレクとスーザンのみで他のメンバー抜きなのも唯一。楽器はデレクの、右chアコギ、左chリゾネーターのみというシンプルさ。歌詞もスピリチュアルで良いし、最後の曲に相応しい良い感じで終わるので、このあとにボーナストラック(輸入盤には入ってません)が続くのはかなり変です。色んな曲が聴けるのは有難いんですけどねえ。

●スーザンの歌は、凡庸なシンガーならコピペみたいに同じように歌って済ましちゃうような部分も表情が違ったり、同一歌詞のリピートをニュアンスを変えて歌ったりと、単純に迫力の人だけではないです。ヴォーカル向きとは思えないような器楽的な難しいメロディーをこなしたり。歌詞を見ながら歌に集中してじっくり聴きたいですね。Whiskey Legs ではスーザンもギターとしてクレジットされてますけど、途中の交互に応酬し合うソロが彼女ならすごいです。

●YouTube のTTB公式アカウントには、Made Up Mind Studio Series という本アルバム収録曲のエピソードを、デレクとスーザンが曲毎に振り返ってる面白い動画があるのでどうぞ。コフィのフルートソロが聴ける Idle Wind はワンテイクのライブ録りだそうです。ひぇ〜。

●とにかく、とてつもないバンド。2012年の来日公演は超弩級、異次元レベルでした。数コーラスに渡る長さの、大きなクライマックスを作るようなデレクのソロはスタジオ録音では聴けないし、ホーン隊の芝居っけのある面白さはライブでしか見れません。早くまた来てください。

2012.04.07

テデスキ・トラックス・バンドのライブ盤 Everybody's Talking が5月に発売

●すでにリリースが告知され、公式サイトで「入れて欲しい曲募集します」状態だったテデスキ・トラックス・バンドのライブアルバムの詳細がわかってきました。発売は5/22。

Ttblive
Everybody's Talking

 こちらのサイトでアナログ盤の詳細情報が見れますが、アナログは3枚組で全11曲。CDは2枚組。国内盤にボーナストラックがあるかどうかは、非公式レベルでちらちら語られてるようです(コメント欄ご覧ください)。

●すべて日本公演でも聴けた曲。収録地の内訳は、コネチカット公演5曲、トロント公演4曲、DC公演3曲。Midnight In Harlem がトロントとコネチカット両音源の編集版(Little Martha イントロ版)。2CDで11曲なのは一番演奏時間が短いのが Everybody's Talking であとは全部8分超えだから。

●Rolling Stone誌にこのライブ盤についてのデレクのインタビューが載っていて、それによるとデレクはステージ終了後にセットリストと演奏内容をチェックして、グレートだったかそうでなかったか目印を書き込んでいたそうです。真面目すぎるぜデレク。彼がグレートでない、と判断した演奏だって凡演とは正反対だったと思いますが、頭が下がります。

●最多5曲収録のコネチカット公演は、ツアー最終日にもかかわらず大雪の降る悪天候で州内の多くが停電するような事態でキャンセル寸前。実際ソールド・アウトなのに会場に来れない客がたくさんいたそうです。ショーはまったり始まったものの、最後はグレートな内容だったということです。吟味したたくさんのショーの中から選ばれた音源なのだから、デレクの言葉に偽りはないはず。楽しみです。

-収録曲-
Everybody's Talkin' (CT)
Midnight In Harlem (Swamp Raga intro with Little Martha) (ON & CT)
Rollin' and Tumblin' (DC)
Bound For Glory (DC)
Nobody's Free (ON)
Darlin' Be Home Soon (CT)
Learn How To Love (ON)
That Did It (CT)
Uptight (ON)
Love Has Something Else To Say (DC)
Wade In the Water (CT)

ON=Oct 25, 2011, The Danforth Hall, Toronto
DC=Oct 28, 2011, Warner Theatre
CT=Oct 29, 2011, Fairfield Theatre, Bridgeport



(追記)
 アルバムを公式サイトでプレ・オーダーすると、プレ・オーダー独占ダウンロードとして

Simple Song / Take You Higher
Extended 11 minute live version.

がmp3でダウンロードできます。ダウンロード可能日は発売日の5/22。

 日本公演でも聴けたスライ・メドレーじゃないすか。悩ましい、というかこっちにオーダー変えようかな。

 と思ったら、国内盤は、Don't Let Me Slide とこのスライメドレーの2曲がボーナス・トラックです。さあ、どうする。

2012.02.25

ホワイトハウスでのテデスキ&トラックスです

●2月21日にホワイトハウスで開催された、Black History Monthにちなんだ Red, White and Blues というショーに出演したときのデレク・トラックスとスーザン・テデスキの舞台裏動画です。仲良いですね。

●ホワイトハウスの公式アカウントがこういう動画をYoutubeにアップロードしてしまうのだから、すごい国です。

 ショーの模様はストリームでライブ配信されてましたが、アメリカではPBSが2月27日に放送するそうです。

2012.02.10

テデスキ・トラックス・バンド、東京公演2日目セットリスト

●2月9日、渋谷公会堂。とんでもないもの聴いたという感じ。凄すぎてあきれました。

1 Everybody's Talkin'
2 Comin' Home
3 Days Is Almost Gone
4 Rollin' and Tumblin'
5 Learn How To Love
6 Wade In the Water
7 Band Introduction
8 Darling Be Home Soon
9 Nobody's Free
10 That Did It
11 Uptight
12 Bound for Glory
13 Midnight in Harlem
14 Love Has Something Else to Say



(追記)
 PC環境の不具合で音源で反芻してないのですが、以下、記憶の範囲で感じたことメモっときます。

●セットは予想したほど大きく変わらなかったのですが、面白いのが、同一曲でも演奏順が変わること。

 大阪では1曲目だった Bound for Glory が東京2日目では本編ラストに。ほぼ、定位置だった Midnight in Harlem が東京2日目ではアンコール1曲目だったり。

 アルバムに入ってないオリジナル曲、Nobody's Free は、東京初日では、メンバー紹介を兼ねた即興的なブルース曲 (ペーパー上の表記は Stevie Groove) からメドレーのように演奏されたのですが、2日目もそうだろうと身構えてたら、Nobody's Free の前に Darling Be Home Soon と、初日の逆パターン。

●こういう不確定な面白さは曲順だけでなく曲中でも出てくる。

 Love Has Something Else To Say の途中、初日はMaki Madni を歌ったかと思ったら、2日目はビートルズの Why Don't We Do It In The Road だったり。セットリスト紙には「Love Has Something To Say」としか書いてなく、どちらをやるか即興的にその場で決めるのか事前に決めておくのかはわかりませんが、決まったセットとアレンジを毎日反復するようなバンドとは違って、予測不能。聴いててすごく面白いです。

●スーザンのヴォーカルは、オーディエンス・ソースで聴くと声の荒れや、必ずしも広くない声域からくる声のムラが気になったりしてたのですが、生で聴くと意外とそういう印象はありませんでした。録音で聴くより生で聴いた方がよい人はジャンルを問わずいますが、スーザンはたぶん生で聴いた方がずっと良いタイプ。

 彼女のギターも自分の技量をわきまえてサラッとまとめるようなソロではなく、かなりチャレンジング。彼女のソロがたっぷり聴けたスローブルーズ That Did It はかなり聴きごたえありました。正直、見くびってました。ごめんスーザン。

●驚きだったのがホーン隊。CDではあまり分からないのですが、とにかくただ演奏にアクセントをつけるホーン隊とはまったく違う。ソロは取るは、うろうろ動きまわるは(笑)、コーラス隊に紛れ込むは、ドラムの後ろに回り込んで打楽器叩いたり。

 アクションも芝居がかってて、とにかく見ていて飽きません。仮に、3人のホーン隊だけ撮影したビデオがあったら相当楽しめると思います。Uptightの時は、途中からスーザンもひな壇上のコーラス隊に入って4人横並びでステップ踏んだりと、視覚的な面白さもたっぷり。CDのカバーや宣伝写真は11人全員で写ってることが多いですが、たしかに11人全員が皆主役。

●デレクのソロはまあ皆さん感じた通り。2日目本編ラストでやった Bound For Glory 後半の演奏なんて、ABBで言ったらフィルモアイースト・ライブのLiz Reedを聴くのと同じくらい興奮しました。

 本当は、もっとデレクのソロ中心に聴くつもりだったのですが、バンド全体に見所、聴き所が多すぎて困り?ました。

●編成がなんとなく、デラニー&ボニーに似てるので2010年代のデラボニなんて思ったりしましたが、バンドのあり方は、豪華メンバーがバッキングに徹していたデラボニとかなり違う。むしろ、ギル・エバンス・オーケストラとかに近いかも。ギルの晩年のやつ。自由で、緻密さと荒々しさが混ざっててokみたいな感じ。

●ということで、とんでもないバンドですよ、こりゃ。早くまたライブ見たいです。


2012.02.09

テデスキ・トラックス・バンド、東京公演1日目セットリスト

●2月8日、渋谷公会堂。今ツアーで最初の生観戦。

1 Don't Let Me Slide
2 Everybody's Talkin'
3 Midnight in Harlem
4 Rollin' and Tumblin'
5 Until You Remember
6 Bound for Glory
7 Learn How to Love
8 Nobody's Free
9 Darling Be Home Soon
10 That Did It
11 Uptight
12 Love Has Something Else to Say
13 Sing a Simple Song > I Want To Take You Higher

 アンコールは1曲のみ。用意されたセットリスト紙にはあった Wade in the Water は演奏されず。時間が足りなくなったんでしょうけど、2時間半があっという間に過ぎました。

●とにかく、セットだけで表しきれない部分が多いです。

 Love Has Something Else to Sayの途中で、デレクがローランド・カークのVolunteered Slavery を弾き出すと、それに呼応してバンド全体も徐々にVolunteered Slaveryに移っていき、コーラス隊もあの呪術的コーラスでハモり出す場面がありました。で、そこからまた Love Has Something Else to Say に戻っていく。

 メンバー紹介もブルーズの即興演奏に乗せて、歌詞をつぶやくように各メンバーを紹介して行き、そのまま即興演奏がしばらく続いた後に、Nobody's Freeになだれ込んでいくとか。とにかく自由。

●最終日も見る予定。

2012.02.07

テデスキ・トラックス・バンド、大阪公演セットリスト

●ネタバレではありますが、セットリスト以上に演奏力で圧倒してしまうバンドなので大阪のも載せておきます。2月7日、メルパルクホール大阪。

 前日の名古屋とそれほど変わってない感じですが、最後にスライ・メドレー

1 Bound for Glory
2 Rollin' and Tumblin'
3 Midnight in Harlem
4 Learn How to Love
5 Days Is Almost Gone
6 Everybody's Talkin'
7 Darling Be Home Soon
8 Nobody's Free
9 That Did It
10 Uptight
11 Love Has Something Else to Say
12 Wade in the Water
13 Sing a Simple Song > I Want To Take You Higher

 明日の東京初日は、もっと大胆に変えてくるかしらん。でもスライ聴きたい。

●公演後、早々にセットリスト呟いてくださった、「ディラン」@itsu33 さん、ありがとうございました。

2012.02.05

テデスキ・トラックス・バンド、名古屋公演セットリスト

●2月5日、名古屋クラブ・クアトロ。セットは知らずに行って現場で驚く、というバンドでもないので載せます。実際毎回セットは変わるバンドなので。

1 Don't Let Me Slide *
2 Everybody's Talkin' (Fred Neil というかNilsonで有名な「真夜中のカウボーイ」の曲)
3 Midnight in Harlem *
4 Rollin' and Tumblin' (説明不要かと)
5 Bound for Glory *
6 I've Got a Feeling (The Beatles)
7 Darling Be Home Soon (The Lovin' Spoonful)
8 Nobody's Free (TTBのオリジナル。アルバム未収録)
9 That Did It (Bobby Bland)
10 Uptight (Stevie Wonder)
11 Love Has Something Else to Say *
12 Wade in the Water (有名なトラッド曲)
13 Preachin' Blues (Robert Johnson)
14 Learn How to Love *

* Revelater 収録曲。

●約2時間半。カバー曲が多いのはいつも通り。カバーをたくさん聴けるのがこのバンドのライブの面白さ。先達の生み出した宝物に対する愛情と、そこに新しい命を注ぎ込んでしまう圧倒的な技倆。素晴らしい。って、まだ過去の音源でしか聴いてませんが。

 大阪、東京では別の曲も出るでしょう。スティービーのUptightは聴きたいので、東京でもやって欲しいです。

 TTBは、春〜夏頃にライブアルバムを出す予定で、入れて欲しい曲公募してますが、こうなったら3CDになってもよいので、少なくともカバー曲は全部入れていただきたいくらい。あるいは配信でもOKなので。

●情報伝えてくれた皆様、ありがとうございます。
 (コメントでの追加情報により、Preachin' Bluesを追加しました)

2011.12.31

デレク・トラックス、テデスキ・トラックス・バンドのアルバム Revelator について語る

Ttb_flyer●2月に来日公演のあるテデスキ・トラックス・バンドですが、CBS系のFM曲93XRT局のインタビューでデレク・トラックスがTTBについて語ってるので、おおまかに紹介します。少し古く半年前の2011年6月のものですが。

●TTBを始めた理由の一つは、どちらかが子供たちと一緒にいるように務めてると、デレクとスーザンが一緒にいる機会がなくなってしまうので、それを解消するためにということだそうです。彼らが Soul Stew Revivalで活動してる時も同じようなことを言ってましたが、SSRとTTBの最大の違いは、TTBがTTBとしてのオリジナル曲で活動していること。

●デレクによると、最初にTTBのメンバーとして頭に浮かんだのがオールマンで一緒にやってるベースのオーテイル・バーブリッジ。そこに、オーテイルの兄でDTBのキーボード奏者のコフィー・バーブリッジも参加。

 ツイン・ドラム(J.J.ジョンソンとタイラー・グリーンウェル)にしたのは、オールマンでの活動や、(ジョー・コッカーの)マッドドッグス&イングリッシュメンやジェームス・ブラウンを見てきて、ツイン・ドラムがハマった時にはマジックを生むと思ったから。マーク・リバースとDTBのマイク・マティソンの2人のヴォーカルはバンドの核になる部分。というのがデレクの語るところ。ホーンセクションは3人で計11人。
(マーク・リバースってバイオを探しても出てこないのですがどんな人なんでしょう)

 アルバムRevelator の表カバーにずらり11人が横並びしてますが、ツアーは最初から11人全員参加でスタート。デレク曰く大成功(a blast)。

●興味深いのが、アルバム Revelator を作る上で力を貸してくれた人としてエリック・クラズノの名を挙げてること。バンドのスタート当初に、デレク、スーザン、コフィ兄弟に、(TTBのメンバーではない)クラズノとドラマーのアダム・ダイチが加わったスタジオ・セッションの中から曲の端緒を掴んでいった、ということです。

 他に自分たちの活動を持ってるクラズノとダイチはアルバムの録音には参加していませんが、クラズノの名は、These Walls と Learn How To Love の2曲の共作者として Revelator にクレジットされてます。

 クラズノはたまたまフロリダに来たときにスタジオに寄り、デレクと一緒に Learn How To Love を書いて、These Wallsについてはほぼ仕上げてしまったということなので、この辺りからアルバムが膨らんでいったことを想像しながら Revelator といアルバムを聴いてみても面白いかもしれません。

●ちなみに、These Wallsの作者クレジットはクラズノ、ソーニャ・キッチェル、デレクの3人ですが、デレク曰く、元々はクラズノとキッチェルの曲。スーザンはこの曲のジョニ・ミッチェル的な雰囲気をよく掴んでるということですが、スーザンの声質はあまりジョニ・ミッチェルぽくはないです。皆さんはどうでしょう。

 2011年7月に Conan O'Brian Show に出たときの Learn How To Love(いつまであるかわかりません)

●東京公演は2回ですが、チケットの売れ行きは鈍い感じだし、Revelatorのチャート・アクションはあちらでも想像以上に低いです(訂正:アメリカでは良いです。ukは微妙)

 こんな良いバンドを見逃す手はないと思うので、ちょっとでも興味のある人は是非どうぞ。東京公演は2/8、2/9、渋谷公会堂です。

2011.10.11

テデスキ・トラックス・バンドが来年2月に来日公演

●デレク・トラックスがTTBとしての初アルバム Revelator 発売時のインタビューで、近々日本に行くよ、と語っていたので、実現は近いと思われていましたが、正式に発表されました。

 来年2月に名古屋、大阪、東京で計4公演です。

 2012年2月5日(日) 名古屋クラブクアトロ
 2012年2月7日(火) メルパルクホール大阪
 2012年2月8日(水)・9日(木) 渋谷公会堂

●招へいはウドー音楽事務所。お値段は8500円。東京のみ7500円席あり。


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