アルバート・リーのコットンクラブ公演を見る
●アルバート・リーのコットンクラブでの公演を見てきました。
見たのは4日間全8公演中、3日目1月12日の2ndショー。
セットは11日の2ndショーのものを Blues Ginza Blog さんが詳細に上げてくださってます。メモってたわけではなく、若干記憶曖昧で知らない曲もありましたが固定セットだと思われます。正味80分ほど。メンバーはこちらの Albert's American Band の4人編成。
コットンクラブの公式サイト内で初日の映像がちょっと見れます。
●リー本人がステージで「日本に来るのは20年ぶりだよ」と言ってましたが、私は彼がクラプトン・バンドの一員以外で来日してたことをまったく知りませんでした。
YAMAHAのサイト内にある今回の来日についての記事(山崎智之氏)では、85年、90年にスティーブ・モーズと Biff Baby's Allstars というグループとして来日してるそうです。
●というわけで、23年振りの来日で初めて自分のバンドでプレイしてくれたアルバート・リーですが、驚いたのは、風貌、演奏、ヴォーカルが昔と全然変わってないこと。この人、今年70才でクラプトンより2才年上なんですけど。
神経質とは無縁な感じでニコニコ登場。「これが6回目のショーです」と言ってファッツ・ドミノ(というか自分にはムーンドッグ・マチネーのザ・バンド)の I'm Ready でスタート。曲ごとに作者に触れながら進行。狭い会場なのでメンバー間で頻繁に楽しそうにコンタクト取って、とっても良い感じでした。キーボードのJT.トーマスの過去の共演歴見ると大物がずらりですが、靴脱いで靴下姿で演奏してました。ちょっと、あんた(笑)。
月並みですが、やはり驚くのはTwo Steps Too、Luxury Liner、Country Boy といった曲で披露する早弾きピッキングのすごさ。79年に、武道館でのクラプトン公演で彼のことを何も知らずに遭遇した時も驚きましたが、間近で見る今回の方が印象は強烈。あ、レイ・チャールズの Leave My Woman Alone のエンディングがレイラになってて笑いました。
グラム・パーソンズの曲が2曲。うち1曲が「エミルー・ハリスと一緒にやった曲です」と紹介してやった Luxury Liner でしたが、帰宅して調べたらエミルーのバック時代に録音してんですね。安かったので買ってみました、エミルーのLuxury Liner。
後半で「年寄りだからちょっと座らせて」と言ってやった、電気ピアノの引き語り2曲も良かったです。できれば、ソロ1作のHiding収録曲、特にスローなのが聴きたかったですが、リーはもうあのアルバムには未練ないのかな。
●お客さんは開演30分位前に数えてみたら50人超。最終的にも100人いなかったと思います。小会場(キャパ180人)なんで一通り埋まった感じではありましたが、木、金曜の回とかもっとガラガラだったんじゃないでしょうか。うーん、もったいない。
コットンクラブに行ったのは初めてだったんですが、小さくてどこからもよく見えるし、綺麗だし、ゆったり座れるし、いい感じでした。食事は、姉妹店のブルーノート東京同様に量が多いので、2人でシェアすれば意外と安くあがります。お気に入りの人が出るならまた来たいな、と。
●アルバート・リーの公式サイトによると、今年は70才記念アルバム、コンサート、その映像の発売が企画されてるそうです。素晴らしかったんで、またちょくちょくきてこういった小会場でやって欲しいです。終わった後の幸福感という点では、これを上回るショーを今年見れるかなと思うくらい良いショーでした。
(追記)
上記のヤマハのサイトに、山崎智之氏による来日時のインタビューが載りました。へーっ、と思うようなことがかなりあって面白いです。
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