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2013年1月の記事

2013.01.30

クラプトンの新作 Old Sock が3月に発売

●ツアーが始まるんだから丸腰はないでしょう、と多くの人が思った通り、クラプトンの新作が出ます。

Old Sock
Old Sock

 発売はアリゾナからスタートするツアー開始2日前の3月12日。タイトルは Old Sock で、Surfdog Records という聞き慣れないレーベルから出ます。アメリカ以外のディストリビューターはポリドールだそうですから日本はユニバーサルで変わらないと思います。

 カバーはお金かけてない感じ。というかバカっぽい、あっ、いや、脱力した感じでいいんじゃないでしょうか。空も青くて綺麗だし。休暇先で適当に撮りましたぁ〜、ってか(笑)。ディランの新作もそうでしたが、もうアルバムのカバーにお金をかけるような時代ではないんでしょう。

●プロデュースは、本人、ドイル・ブラムホール、ジャスティン・スタンレーの3人は前作同様ですが、おなじみのサイモン・クライミーも復活してます。

 メンバーは、スティーブ・ガッド、ウィリー・ウィークス、クリス・ステイントンといういつもツアーで付き合う人たちに、曲ごとのゲストが、チャカ・カーン、ウィンウッド、JJ.ケイル、ポール・マッカートニー。最後のガーシュインの曲はドラムが前作で叩いてたジム・ケルトナーとなってますが、まさか前作のアウトテイク?

●収録曲はカバー曲中心。1930、1940年代の曲が(3、6、7、9、12)5曲も入っていて前作の延長のにおいがプンプンします。好きな曲、やりたい曲を勝手にやりましたという感じ。前作のラストが「枯葉」で、今回は「我が恋はここに」。いいじゃないですか。ポール・マッカートニーも昔の曲ばかりのアルバム作りましたが、そういうお年頃なのでしょう。

 以前、クラプトン本人がツアー中にプライベートで聴いてる曲というのをこっそり教えていただいたことがあるのですが、ロックやブルースの範疇に留まらない、シャンソンやオペラのアリアにまで及ぶ広いジャンルなのでちょっと驚きました。そういう音楽の嗜好が自然に出てるということなのでしょう。Unplugged のような売れ方はもうしないはずだし、聴きたい人だけじっくり聴けばいいのではないですか。

●誰の曲か確信できないのが2の Angel で、すぐ思い浮かぶのはジミ・ヘンドリックスですが、ジミの Angel はクラプトン向きの曲想ではないと思うし(歌うの難しそう)、かといって、アリサ・フランクリンの Angel も、うーん、やるかなという感じ。インフォではJJ. ケイルが参加とのことで、ますます判りません。ヘンドリックスの曲だとしたらちょっとすごいかも。

●10は、同名のオーティス・レディングの曲がありますが、高音域を独特の自由なメロディで歌うオーティスの曲をクラプトンが歌うのはたぶん無理(失礼)。格好良すぎるウィンウッドの曲(Refugees of The Heart 収録)はクレジット上は “your” がなく One and Only Man ですが、クラプトンにぴったり合う曲想。というか、クラプトンによるウィンウッドの One and Only Man を熱烈に聴いてみたいです。ただし、インフォメーションではウィンウッドが参加してるのはゲイリー・ムーアの曲になってるので、オーティスの方の可能性もあると思います。

●ゲイリー・ムーアの8は2011年のツアーで演奏してますが(下動画)、エモーションの濃いこの曲がクラプトンに向いてるという印象はなかったです(自分が情緒過多なムーアのブルース演奏が苦手というのもありますが)。レッドベリーの9は1983年のARMSコンサートでやってますね。

 あらためて聴くと、オリジナルのゲーリー・ムーアよりあっさりした感じですね。

●というようなことをつべこべ言ってても空しいので、早く聴きたいなと。プロデューサー達はくせ者揃いなので、All of Me(マッカートニーがベースとヴォーカルで参加)のような耳タコのスタンダード曲もどんな仕上がりになってるのか楽しみです。前作のような、フォーマット、リリース国、購入サイトごとにボーナストラックが違うというのは勘弁していただきたいです。

●前作からは約2年半ぶり。時間たつの早いですね。

Eric Clapton / Old Sock

1. Further On Down The Road (タジ・マハール/ジェシ・エド・ディヴィス)

2. Angel(?)

3. The Folks Who Live On The Hill(ジェローム・カーン)

4. Gotta Get Over(新曲)

5. Till Your Well Runs Dry(ピーター・トッシュ/バニー・ウェイラー)

6. All Of Me(ジェラルド・マークス/セイモア・シモンズ)

7. Born To Lose(テッド・ダファン)

8. Still Got The Blues(ゲイリー・ムーア)

9. Goodnight Irene(レッドベリー)

10. Your One and Only Man(たぶん、スティーブ・ウィンウッド)

11. Every Little Thing(新曲)

12. Our Love Is Here To Stay(ジョージ・ガーシュイン)

※作者表記は正式に発表されたものではなく、推測を含みます


2013.01.28

デュアン・オールマンのアンソロジー、Skydog: The Duane Allman Retrospective (7CD)が3月にリリース

●出る出ると言われてきた、デュアン・オールマンの新アンソロジーが3月にリリースされます。発売元はコンコード系の Rounder Records というところで、タイトルは Skydog: The Duane Allman Retrospective で7枚組。

Skydog: Duane Allman Retrospective [Box Set, Limited Edition]
Skydog: Duane Allman Retrospective [Box Set, Limited Edition]

(追記)
 完売で法外な値段がついてましたが、10月に追加プレスが出るようです。

 プロデュースはデュアンの娘 Galadrielle Allman になってますが、これはおそらく名義だけで、実際はおなじみのビル・レヴェンソンとラウンダー・レコードのスコット・ビリントン(Scott Billington)という人が担当してます。

●収録曲はこちらに挙がっていて、全129曲。several unreleased performances とあります。

 ボズ・スキャッグスのソロ・アルバム音源も当然入ってますが、デュアンのノン・スライドのソロで有名な Loan Me a Dime の収録時間が13:01になっていて既発音源より30秒程長いです。既発音源はフェイドアウトしてしまっていたので、完奏版が収録されるのかもしれません。
(訂正:デュアンのアンソロジーやボズの My Time というアンソロジーを確認したら、同タイムの長い版でしたので収録されるのは完奏版ではないと思われます)

 ライブ音源については詳細データが不明ですが、Grateful Dead の Sugar Magnolia というのは、おそらく、71年4月26日のフィルモア・イースト公演の音源だと思います(オールマンがデッドの前に出た日のものでデュアン参加の3曲を含むデッドのフルセットは Wolfgang's Vault のダウンロード音源で買えます)。

 デュアン参加音源についてはこちらのサイトが詳しいので根気のある方は比較してみてください。まだ、あれがないぞ、というのはあるでしょうか。marsさん教えてください(笑)。

●デュアンの参加音源をすべて揃えるのはかなり難儀と思うので、自分のような、いろいろ聴いてみたいけど、すべてのディスクを買う根気はない人間には助かるボックスです。微妙に値段が高いのが悩ましいです。Hittin' The Note 直販だと99.99ドルですが、送料高そうなのでそんなに変わらないかも。

Skydogretro

2013.01.14

アルバート・リーのコットンクラブ公演を見る

●アルバート・リーのコットンクラブでの公演を見てきました。

Lee 見たのは4日間全8公演中、3日目1月12日の2ndショー。

 セットは11日の2ndショーのものを Blues Ginza Blog さんが詳細に上げてくださってます。メモってたわけではなく、若干記憶曖昧で知らない曲もありましたが固定セットだと思われます。正味80分ほど。メンバーはこちらの Albert's American Band の4人編成。

 コットンクラブの公式サイト内で初日の映像がちょっと見れます。

●リー本人がステージで「日本に来るのは20年ぶりだよ」と言ってましたが、私は彼がクラプトン・バンドの一員以外で来日してたことをまったく知りませんでした。

 YAMAHAのサイト内にある今回の来日についての記事(山崎智之氏)では、85年、90年にスティーブ・モーズと Biff Baby's Allstars というグループとして来日してるそうです。

●というわけで、23年振りの来日で初めて自分のバンドでプレイしてくれたアルバート・リーですが、驚いたのは、風貌、演奏、ヴォーカルが昔と全然変わってないこと。この人、今年70才でクラプトンより2才年上なんですけど。

 神経質とは無縁な感じでニコニコ登場。「これが6回目のショーです」と言ってファッツ・ドミノ(というか自分にはムーンドッグ・マチネーのザ・バンド)の I'm Ready でスタート。曲ごとに作者に触れながら進行。狭い会場なのでメンバー間で頻繁に楽しそうにコンタクト取って、とっても良い感じでした。キーボードのJT.トーマスの過去の共演歴見ると大物がずらりですが、靴脱いで靴下姿で演奏してました。ちょっと、あんた(笑)。

 月並みですが、やはり驚くのはTwo Steps Too、Luxury Liner、Country Boy といった曲で披露する早弾きピッキングのすごさ。79年に、武道館でのクラプトン公演で彼のことを何も知らずに遭遇した時も驚きましたが、間近で見る今回の方が印象は強烈。あ、レイ・チャールズの Leave My Woman Alone のエンディングがレイラになってて笑いました。

 グラム・パーソンズの曲が2曲。うち1曲が「エミルー・ハリスと一緒にやった曲です」と紹介してやった Luxury Liner でしたが、帰宅して調べたらエミルーのバック時代に録音してんですね。安かったので買ってみました、エミルーのLuxury Liner

 後半で「年寄りだからちょっと座らせて」と言ってやった、電気ピアノの引き語り2曲も良かったです。できれば、ソロ1作のHiding収録曲、特にスローなのが聴きたかったですが、リーはもうあのアルバムには未練ないのかな。

●お客さんは開演30分位前に数えてみたら50人超。最終的にも100人いなかったと思います。小会場(キャパ180人)なんで一通り埋まった感じではありましたが、木、金曜の回とかもっとガラガラだったんじゃないでしょうか。うーん、もったいない。

 コットンクラブに行ったのは初めてだったんですが、小さくてどこからもよく見えるし、綺麗だし、ゆったり座れるし、いい感じでした。食事は、姉妹店のブルーノート東京同様に量が多いので、2人でシェアすれば意外と安くあがります。お気に入りの人が出るならまた来たいな、と。

●アルバート・リーの公式サイトによると、今年は70才記念アルバム、コンサート、その映像の発売が企画されてるそうです。素晴らしかったんで、またちょくちょくきてこういった小会場でやって欲しいです。終わった後の幸福感という点では、これを上回るショーを今年見れるかなと思うくらい良いショーでした。

Lee2


(追記) 上記のヤマハのサイトに、山崎智之氏による来日時のインタビューが載りました。へーっ、と思うようなことがかなりあって面白いです。

2013.01.02

Slowhand35周年盤の77年ハマースミス・オデオン公演音源について

●せっかく蔵出しで正式にリリースしてくれたのだからじっくり聴いてみました。77年4月27日、ハマースミス・オデオン公演。自分はそんなに熱心に聴き込んでいたわけではない音源です。

 公式盤では4曲が既出。Further On Up The Road は アンソロジーBOXの Crossroadsで、Tell The Truth、Knockin' On Heaven's Door、Stormy Monday の3曲が ライブ・アンソロジーBOXの Crossroads 2 で聴けました。

Greatsmoke●ブート(左画像。Tarantura の Live In Great Smoke という盤)と聴き比べながら聴いてみましたが、クラプトンのギターがほぼ中央に聞こえるのは両音源変わりなし。シムスのキーボードがオフになっててよく聞こえないのも同じ。今回改善されてると思ったのですが公式盤でも同じようにオフになったままでした。というか公式盤のほうがさらにオフな感じ。

●一番不思議なのが、ブートでは、アンコールの Key To The Highway で左chから聞こえたハープがほとんど聞こえなくなってること。ブートだと始まってすぐ左chからハープの演奏がはっきり聞こえ、エンディングまでソロ以外もずっと吹いてます。今回の公式盤ではヘッドフォンを付けて左chに集中すると、所々かすかにハープぽい音が聞こえるだけ。というか、ブート聴いてなかったらハープがいることすら気づかないくらいバッサリ。

 さらに両音源とも、(1:15過ぎあたりから)右chからワウのかかったギター音が聞こえます(ブートの方がはっきり聞こえます)。最初オルガンかなと思ったのですが、中間のクラプトンのソロを挟んだ後、3:45秒過ぎからはっきり聞こえる音はギターにしか聞こえません。左のジョージ・テリー、中央のクラプトン、右の誰か。ギターが3本聞こえる。

 これってどういうことなんでしょう?

 ブートで聴くと中間のソロの部分は、計8コーラスで、

A 2コーラス クラプトンのソロ
B 2コーラス ハープのソロ
C 2コーラス 無ソロ
D 2コーラス クラプトンのソロ

になってますが、Cの部分でクラプトンが誰か(第三のギター?)にソロを振ってるのに遠慮して応じようとしないような、不思議な時間が続きます。

 しかも、今回の公式盤は、Bのハープがほぼカット処理されてるので、公式盤だとB+Cの丸々4コーラス、誰もソロを取ろうとしない状態が続くというさらに不思議なことになってます。

 ロバーティの The Complete Recording Sessions のデータを見ても、27日の公演に誰かが飛び入りで出たという記載はありません(翌28日公演は Willie and The Hand Jive でロニー・レーンが飛び入りで出演したとの記載あり)。いつものメンバー以外で今回クレジットがあるのは、Sheriff の後半でド派手なパーカッション・ソロを披露してる Sergio Pastora という人だけ(ロバーティの本にも書かれてます)。

 当時のクラプトン・バンドでハープを吹く人はマーシー・レヴィで、実際、「天国の扉」でハープを吹いてるし(これは公式盤でもちゃんと聞こえます)、クレジットもされてますが、 Key To The Highway のソロはかなりブルージーです。マーシーが吹いてるならそれでいいですけど、それならカット処理する必要ってあるんでしょうか? あるいは第三のギターは誰なんだ? アンコールですから誰かが飛び入りしてる可能性は十分あるはずです。(下に追記あります)

●という謎部分があるのですが、他の部分は両者にそれほどの違いはありません。少なくとも演奏部分は同じ。Further On Up The Road をやる前に、アンプからノイズが出る場面があり、クラプトンがそこで「これはアメリカで見つけたポンコツです。カッコいいだろ」とかいうヨタ話をするのですが、それもちゃんと収録されてます。

●ただしカットされた部分はやはりあり、例えばマーシー・レヴィが Nobody Knows You を歌う前の場面。

 公式盤では、クラプトンの「ここでマーシー・レヴィに歌ってもらいます」という紹介に続き、マーシーが「レイラに入ってる古いブルースを歌います」と言ってすぐ歌い出しますが(前回書いたと78年のサンタモニカ公演と同じ流れ。曲のアレンジもまったく同じ)、ブートではチューニング音やメンバー間の語り、マーシーの雑談ぽい語りが入ってます。

 特に面白いのが、アコースティック・ギターに持ち替えたクラプトンが、軽くレイラの有名な7音のリックを弾いて客がちょっと騒ぐところ。残念ながら公式盤ではカットされてます。

 オープニングのチューニングシーン(誰かの雄叫びあり)やアンコールを求めるお客さんの手拍子もカット。曲間は短めに編集されてる箇所多し。とにかく謎なのは、上述のKey To The Highway の演奏です。

●久々に聴いてみて、演奏は思い込んでた以上に立派。前日のTV収録よりも全然良いですね。前半のレイドバックECも良いですけど、後半の方が聴き応えあり。最近の Layla 後半のソロは8ビート寄りのエンコらヤッコらの重い感じになっちゃってますが、この頃はちゃんと16ビート風に突っ走ってます。まあ、加齢でタイム感覚が変わるのは仕方ないです。スーパーマンじゃないし。

●まだまだ音源あるんでしょうから、ストーンズみたいに頑張って出して欲しいですけど、クラプトン(とその周りの人)はミック・ジャガーみたいな商売っ気ないんで多分ダメでしょう。

 でした。



(追記)
Key To The Highway での「第三のギター」問題ですが。

楽器に通じた友人から、これはやはりディック・シムスのキーボードでは、という意見を貰いました(ただし公式盤のみ聴いた印象)。こういうキーボードの音色やギター的なアプローチは、この頃のディッキーはやっていますよ、ということです。
ギターだとすると、ディッキーのキーボード音が聞こえないことになりますが、たしかに変です。

「すごくギター的な音の出し方をするな→これはギターに違いない!」という発想で書きましたが、「第三のギター」は新年に見た幻ということで、ご笑納ください。



(追記2)
と思ったら、コメントでディッキーがキーボードの位置でギターを弾くのを見たことがある、という興味深いコメントを頂きました。その発想はなかった!

うーん、面白くなってまいりました(笑)。



(追記3)

文字だけではらちが明かないので、ブートでのハマースミスのhighwayをここに上げました。

ハープはアンプリファイドな音で、下記のダラスでの同曲の演奏とはかなり違ってます。
謎の音は4:00あたりから確認できます。

下が同じメンバーによる、76年11月ダラスでのhighway
http://youtu.be/Cbb_HGnM_-w

こちらもハープがはっきり聞こえます。ただし、ハマースミスで聞けるのと違いアコースティックな音です。
5分過ぎあたりから良く聞こえるシムスのピアノは、

「 r♪♪| r♪♪」

という均質なリズムを刻むキーボード的アプローチで、ハマースミスでの謎の?演奏とは異なってます。

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