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2012.04.02

ボビー・ホィットロック自伝の補足インタヴュー

●3/30に67歳になったクラプトンなので強引にちょっと関連話を。

 去年出たボビー・ホイットロックの自伝ですが、結局日本語訳が出る気配はなし。一級の資料、秘話満載、米アマゾンでは100個以上のレヴューが付き、ほとんどが5つ星評価の絶賛状態なんですけどねえ。

●この自伝が出た後、ちょうどレイラの40周年盤が出た頃の去年の4月に、Where's Ericに自伝本の補足みたいなボビーのインタビューが載りました。その中のレイラ録音時の話がとても面白いので、今頃ですが、ちょっと書いておきます。

●ドミノスはジャムってから曲、という感じでレコーディングを進めて行ったそうですが、(I Looked Away、Bell Bottom Bluesの次の)3曲目のジャム終了後にクラプトンが「ギター、もう一つ重ねていいかな」と言うので最初のテイクにオーバーダブ。終わった後「もう一回いいかな」でまた2度目のオーバーダブ。さらに「もう一回」で3度目のオーバーダブ。

 クラプトンは3度やったオーバーダブを、いずれも最初のテイクだけを聴きながらやったそうですが、ボビーいわく、その後全て同時に再生したところ、時間をかけて準備したかのようにすべてのギター音が溶け合うように響いた(All of the guitars blended together as if they had been worked out long before the session.)ということです。まるでレンブラントの仕事を見るようだったとボビーは語ってます。ボビーはECのことを褒めるばかりなのでちょっと大袈裟なのかもしれませんが

 「インスト曲入れる余裕はないからお蔵入りだ」というトム・ダウドに対し、ちょっと待っててとスタジオの外に出たボビーが数十分で曲に仕上げて出来たのが Keep on Growing。ボビーはサム&デイブ風にやろうとアイデアを出したそうですが、たしかに途中のヴォーカルの掛け合いとかそんな感じです。

 デュアン抜き、クラプトンだけの複数のギターが鳴ってる Keep on Growing ですが、ボビーの言う All of the guitars blended together の片鱗は体験できると思います。特に後半に延々と続くジャムっぽい部分。

●上のインタビューでは、デュアン抜きの3曲 I Looked Away、Bell Bottom Blues、Keep on Growing は、アルバムと同じ順番に録音されていったように読めますが、それってCDに記載されたデータと一致しません(データでは順に9/2、9/2、9/1)。

 もっとも、明らかに後から参加したデュアン参加のNobody Knows You のデータが8/31になってたり、何をもって録音日としてるか分かりにくいところがあるデータなので、ボビーの記憶違いと一概には決めつけられないのかなと。

●上の話はインタビューで語られた内容ですが(本にも違う表現で書かれてます)、自伝が出たときにちょろっと書いたように、こういうエピソードが満載なのがボビーの自伝です。ボビー・ホイットロックという地味なミュージシャンとはいえ、ジョージの All Things Must Pass についての面白い話も書かれてます。売れる本ではないのでお金にはならないとは思いますが、どこかの出版社さん頑張って出しませんかねえ。

Bobby Whitlock: A Rock 'n' Roll Autobiography
Bobby Whitlock: A Rock 'n' Roll Autobiography

●どうせ日本語版がないのだから米アマゾンでkindle版を買うという手もあります。Kindleには、Win用、Mac用、iPhone用、iPad用のアプリがあるのでKindleの端末持っていなくても読めます。12ドルとお手頃だったので自分はKindle版も買ってしまいました。

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Clapton」カテゴリの記事

コメント

Satoさん、こんにちは。
この本、何故かABBのファンにはあまり評判が良く無いようです。Dominos Tampa公演に関する部分でのDuaneに対する評価が気に入らないとか(笑)
そう言えば、Keep on Growingですが、Duaneは演奏していないことになっていますし、Bobbyも参加していたとは言っていませんが、本当は参加していたのでは無いかと言う論争が未だに続いています。
http://www.duaneallman.info/duanedisckeepongrowing.htm

私が聴いた限りでは参加しているようには聴こえないのですが・・・・

marsさん、貴重なリンクどうも。これ未読でした。
でも、私も何度聴いてもKeep on growingでデュアンが弾いてるとは思えません。

>この本、何故かABBのファンにはあまり評判が良く無いようです。

ECの自伝でDuaneを検索すると5個なのに、ボビー自伝では60個以上もあるんですから、ABBファンは感謝しましょう。タンパ公演なんてブート聴いてまでコメントしてくれてるんでっせ。笑

ボビーの自伝から該当箇所を雑に引用すると、

「Got to get better でのデュアンはコードもリズムも派手で、クリエイティブではなかった。Key to the highwayはクライテリアで録音した時のサウンドはまったくしなかった」
「デュアンは流れるように変化する(a liquid)プレイヤーではなく、ややパターンにはまった(repetitious)演奏をすることがあった」

な感じです。

ボビーはデュアンをa structured playerと言ってますが、これは「系統立った、入念に練られた」半面、即興的な流動性に乏しいという意味にも取れます。
ま、デュアンの心酔者は受け入れ難い意見でしょうし、自分もそこまで言うかな、という感じです。

これは、老後に追求してみたいテーマです。笑

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