デレク・トラックス、テデスキ・トラックス・バンドのアルバム Revelator について語る
●2月に来日公演のあるテデスキ・トラックス・バンドですが、CBS系のFM曲93XRT局のインタビューでデレク・トラックスがTTBについて語ってるので、おおまかに紹介します。少し古く半年前の2011年6月のものですが。
●TTBを始めた理由の一つは、どちらかが子供たちと一緒にいるように務めてると、デレクとスーザンが一緒にいる機会がなくなってしまうので、それを解消するためにということだそうです。彼らが Soul Stew Revivalで活動してる時も同じようなことを言ってましたが、SSRとTTBの最大の違いは、TTBがTTBとしてのオリジナル曲で活動していること。
●デレクによると、最初にTTBのメンバーとして頭に浮かんだのがオールマンで一緒にやってるベースのオーテイル・バーブリッジ。そこに、オーテイルの兄でDTBのキーボード奏者のコフィー・バーブリッジも参加。
ツイン・ドラム(J.J.ジョンソンとタイラー・グリーンウェル)にしたのは、オールマンでの活動や、(ジョー・コッカーの)マッドドッグス&イングリッシュメンやジェームス・ブラウンを見てきて、ツイン・ドラムがハマった時にはマジックを生むと思ったから。マーク・リバースとDTBのマイク・マティソンの2人のヴォーカルはバンドの核になる部分。というのがデレクの語るところ。ホーンセクションは3人で計11人。
(マーク・リバースってバイオを探しても出てこないのですがどんな人なんでしょう)
アルバムRevelator の表カバーにずらり11人が横並びしてますが、ツアーは最初から11人全員参加でスタート。デレク曰く大成功(a blast)。
●興味深いのが、アルバム Revelator を作る上で力を貸してくれた人としてエリック・クラズノの名を挙げてること。バンドのスタート当初に、デレク、スーザン、コフィ兄弟に、(TTBのメンバーではない)クラズノとドラマーのアダム・ダイチが加わったスタジオ・セッションの中から曲の端緒を掴んでいった、ということです。
他に自分たちの活動を持ってるクラズノとダイチはアルバムの録音には参加していませんが、クラズノの名は、These Walls と Learn How To Love の2曲の共作者として Revelator にクレジットされてます。
クラズノはたまたまフロリダに来たときにスタジオに寄り、デレクと一緒に Learn How To Love を書いて、These Wallsについてはほぼ仕上げてしまったということなので、この辺りからアルバムが膨らんでいったことを想像しながら Revelator といアルバムを聴いてみても面白いかもしれません。
●ちなみに、These Wallsの作者クレジットはクラズノ、ソーニャ・キッチェル、デレクの3人ですが、デレク曰く、元々はクラズノとキッチェルの曲。スーザンはこの曲のジョニ・ミッチェル的な雰囲気をよく掴んでるということですが、スーザンの声質はあまりジョニ・ミッチェルぽくはないです。皆さんはどうでしょう。
2011年7月に Conan O'Brian Show に出たときの Learn How To Love(いつまであるかわかりません)
●東京公演は2回ですが、チケットの売れ行きは鈍い感じだし、Revelatorのチャート・アクションはあちらでも想像以上に低いです(訂正:アメリカでは良いです。ukは微妙)
こんな良いバンドを見逃す手はないと思うので、ちょっとでも興味のある人は是非どうぞ。東京公演は2/8、2/9、渋谷公会堂です。
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