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2011.11.20

エリック・クラプトン&スティーブ・ウィンウッドの横浜公演を見る

Swec_pict●札幌で開幕した日本ツアー2日目、11月19日の横浜アリーナ公演見てきました。

 以下、感想などを少々(のつもりが、たいてい長くクドくなる)。網羅的なセットリストは挙げませんが(知りたい方はこちらで)、完全にネタバレすると思うので、これからショーをご覧になる方は危険なので読まないように。

●自分がこのバンドを見るのは2008年のNY以来の4度目でしたが、かなり感激しました。もしかしたら4回中、最も感激したかも。

 幸運にも席が非常に良かったというのも大きな原因。Glad>Well Alrightでスティーブがピアノに座った時など、完全にスティーブから至近距離の真正面。自分に向かって歌ってるように思えたくらい(もちろん錯覚)。シットダウン・セットでの2人の表情も丸わかり。ありがたや。

●基本的なセットの枠組みは2008年からずーっと同じ。Had to Cry ではじまりアンコールの Dear Mr.Fantasyで終了。

 途中までは淡々と見てました。「回を重ねるうちにルーティーンになるのも仕方ないかな」とか、「MSGでやったDouble Trouble みたいにスロー・ブルースも聴きたいな」などと思いつつ。もちろん、いきなり2人のギターソロの応酬が聴ける Had to Cry は良かったし、Presence of The Lord も感激。

●こちらの気持ちがオンになったのは、Pearly Queenから(代わりに札幌で聴けた Midland Maniacがセット落ち)。この曲が不意打ちだったというのありますけど。中間のギターの格好いいこと。あれはお約束ソロで誰が弾いても良いか(笑)。

 続く、耳タコのCrossroadsは軽く聞き流しましたが(失礼)、Georgia on My MindとDriftin'はCD・DVD化されたMSG公演のような双方のソロではなくバンド演奏で新鮮。これは聞き物でした。

●ECの最新作収録の That’s No Way To Get Along は5月のRAH公演でもやってましたが、その時と違って今回はシットダウンでの演奏。

 でもって、のけぞったのが、あのイントロ。まじか(笑)。EC&SWがシットダウンでやる Wonderful Tonight って。もちろんこのバンドで初登場。でも、しっとりした演奏で良かった。お客さんも喜んでたし。ECではなくSWがあの有名なフレーズを繰り返す箇所もあり見ていてニンマリ。ちゃんと色々な曲リハーサルしてるのね(笑)。

 シットダウンの最後は Can’t Find My Way Home。MSGの時はスタンド・アップのバンド演奏で、サビの歌詞をお客さんが合唱するのでウルウルしましたが、曲の美しさがストレートに伝わってくるこっちのアレンジも良いです。SWの歌も素晴らしかった。ワン・コーラス歌ったところで拍手が来てSWもうれしそうに微笑む。、

●で、Gimme Some やって・・・・完全にネタバレしとる。止めます。

 ECはフル・スロットルでカウンター当てながら難所をすり抜けていくようなソロより、シットダウンでのリラックスしたギターが良い感じ。お歳と言ってしまえばそれまでですが。ただし、Voodoo Chileは 例外で鬼神のごとき凄まじいソロ。ウィンウッドのヴォーカルも最高。鳥肌。目が熱くなりました。

●この公演の名義は「クラプトン&ウィンウッド」で、双頭バンドのような名前になってますが、バックバンドはECのバンドなので、全体のサウンド傾向がEC寄りなるのはやむを得ないところ。その辺が不満のスティーブ・ファンもいらっしゃるようです。

 ただ、仮に今のスティーブのバンドにECが加わるようなバンド・フォームでやったとしたら、どこまでのことが出来たのかなという疑問もあります。あくまで私見ですが、2007年のCoutryside Rocks で聴けたような「スティーブ・ウィンウッド・バンド、ゲスト:クラプトン」にしかならなかったと思います。

●そもそも、このバンドのすべてがEC寄りというわけではけしてなく、コンサート中のハイライトになっている素晴らしい Voodoo Chile は元々スティーブのバンドのレパートリーで、クラプトンはそこに乗ってるだけです。アレンジの大枠やサウンドはスティーブのアルバム About Time のボーナストラックで聴けるそれと同じです。

 SWが一方的にEC側に歩み寄らされてる(?)わけではないので、その辺はハッキリさせときましょう(笑)。クリームのリユニオンと違って、3年も続いてるのですから2人の関係はとても良いのでしょう。

 EC&SWではなく、スティーブのバンドでスティーブ・ウィンウッドを聴きたいのはわかりますが、それはあくまで別物なので(私も聴きたいから呼んでください)。

●書いてたら完全にネタバレ失礼。まあ、大枠は既発のCD・DVDですでに分かってるということでお許しを。セットはちょこっとですが日によって微妙に変わりそうですね。

 行こうか迷ってる人はお勧め。2人の音楽良く知らない人も、予習なんて要りません。ポピュラーな曲はあまりやらないし、ちょっとお高いですが是非どうぞ。つまらなくても責任取らんけど。

●自分が聴く予定は、広島、金沢、東京であと4回の予定。今回と違いすべて平凡あるいは遠方席で見ますが印象は変わるか、同じか。

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コメント

本日は本当に素晴らしかったですね。
私は珍しく1曲目からスイッチ入っちゃいました。
耳タコのワンダフルトゥナイトがアコースティックでさくっとやられると
これは素晴らしいですね。
あのイントロが始まった時、娘とにやっとしてしまいました。
Voo Dooの「目」に娘は怯えきっていましたが
知らない曲だらけでも楽しめたようです。
今回は本当に予習は不要でしょうね。
それくらい良かったです。

本日はお疲れ様でした。こちらこそ失礼しました。
娘さんとEC&SWなんていいなあ。羨ましいです。

一曲目からスイッチ入りましたか。あの後半のソロの応酬スゴイですよね。
Wonderful Tonightの時は私もにやっとしました。
オジサン同志で(笑)

退場の時に聞こえてくるお客さんの会話では、
マニアからそうでない人まで色んなお客さんがいた感じでした。そういうのは良いですね。

最終日もぜひお楽しみを。

横浜アリーナは絶好の座席ポジションでした。前から8列目の正面で、ピッキングや手グセまでチエックしました。60歳過ぎても枯れてはいない声、2人とも予想以上に良いコラボでしたね。細かな部分でのミスはありましたが...。
自分的には、"While you see a "が新鮮で良かったです。
8年前?に観たWinwoodさんのライブは、少し単調な感じがしたのですが、やはりClaptonが一緒だとかなり刺激あるんでしょうね。
パティ・ヴォイドさんの本に少しだけWinwoodさんの事も出ていましたが、ご近所さんだったようで、昨日今日の友人ではないから。
東京に戻って来てどの位熟成しているか、期待してます。

Runsofarさん、
お名前からするとジョージもお好きですか。

自分は前方席好きでは必ずしもないのですか、ステージ上の表情までよく見える面白さはやはり格別です。

言われるように、1+1=2以上の化学反応みたいなのは、強烈にあるでしょうね。swにもecにも。
昨日今日の友人には出せないというのはごもっともで、こればかりはドイルやデレクには無理(笑)。

いいショーでした。
次は整列お辞儀見たいです。

はじめまして。
以前よりこっそりと楽しく拝見させて頂いておりました。

私も昨日の横アリ公演に参戦しましたが、ECの来日はほぼ足を運んで来ましたが、やはりECは脇に回ると言うか、触媒が必要と言うか、単独に比べ、その魅力が増していた気がします。

MCも殆ど無し。
サービスカットも無し。
坦々としたステージでしたが、それだけに、音だけで勝負していた。そんな気がします。
最低限のバックで、誰一人、気が抜けない真剣勝負のようなものを感じた2時間でした。

僕も武道館、あと3回程参戦しますので、どう深化してゆくか楽しみです。

P.S. 駄文ですが、私も記事にしましたので、TBさせてくださいませ。

V.J.さん、こちらこそはじめまして。
こっそり見ていただきありがとうございます。記事、拝見しました。

私も、クラプトンはバンドの一員というか、少なくとも自分と拮抗するような相手がいた方がいい仕事をするタイプだと思います。
クリーム、ドミノス、あるいは2006年のツアー、今回。
1人だととこかで楽しちゃうんでしょう。我々凡人も同じですが。

札幌では少し話したそうですが、横浜ではthank youとこんばんわ、くらいしか話してないですね。この出来だと、ほんと今後が楽しみです。

こんばんは。

5年前にもコメントさせて頂きました、釧路のRTです。

一足先の「札幌・きたえーる」に参戦してきました。

「After Midnight」のボーカルで、
ノリノリな感じが分かりましたよ。

その割には、「Crossroads」のソロがやや良かった程度で、
「今回は、ギターはあまり聴かせてくれないのかな???」
と思っていたら、「Voodoo -」で炸裂でしたー!

札幌では、サービス旺盛で、
Laylaの入りでの、掛け合い漫才のようなコミカルな表情、

「Cocaine」で一幕〆たあと、
ec「やろうぜ?」
sw「やるんかいな!?」
ec「勿論よ!!」
の会話があったか知らんが、熱きハグ。(笑)

アンコールの後は整列お辞儀も。

自分はswはまるっきり分からんので、
いちおう5/27・RAHのブートで予習したつもりだったんですが、
予習、要らんかったですねぇ。

大満足で、帰って来ました。

「Star Dust」のようなお土産は、今回は無いんでしょうか!?(笑)

RTさん、お久しぶりです
札幌公演堪能されたようで。

このバンド、EC、SW双方の信頼感がひしひし伝わって来ていい感じです。

Voodooはほんとに凄いです。録音でも伝わりますが生で聴いたらさらに。
ECの全キャリア中、ああいう狂気と紙一重みたいなソロってごく希にしか聴けなかったと思います。

横浜はお辞儀挨拶なしでしたが、ちょっと伏線が。

コカイン終了後、EC、SW2人だけ間違って左の方から帰ろうとして、結局ぐるっと大きくステージ後方を回って右へ。
アンコール後はそれに懲りたのか、ECは「おーい皆、出口は右だぞ、こっちこっち。もう帰るぞ」みたいな感じで笑いながら手を右方向に振りながらすたこら退場。ちょっとコミカルな感じでした。

Stardustはどうやらスクリーン使った公演の副産物だったようなので残念ながら今回はないみたいです。

横浜アリーナ参戦しました。
今まで映像でしか見られなかったEC,SW二人の勇姿を生で目の当たりにし、最初からもうそれだけで、ウルウルしてしまいました。
幸い席も前から5列目で、はっきりと肉眼で確認できました、Chrisが・・←右端の方の席だったんです(涙)

今にして思えば、あの3年前のMSGの初演でのセットリストが、毎年のツアーを経て今年日本での公演まで引き継がれていくことになろうとは、想像もつきませんでした。
もちろん、多少の入れ替え、そしてshape I'm inや5月のRAHでのstill got the bluesなど季節限定メニュー(笑)が登場したりするものの、had to cry〜dear mr. fantasyに至る大筋での組立を維持し、EC+SWというひとつのコンサート形態が確立しているのを今回感じました。
あちこちで、ECお馴染みのヒット曲が少ないという不満を耳にしますが、EC単独公演とは別モノと思って聞いた方が楽しめるのではないかと思いました。

sitting setでのwonderful tonight、心に残りました。
個人的には、slow handが出た当時はこの曲も好きだったのですが、24nightsの頃からでしょうか、ヤケにバブリーな雰囲気になってしまい(ECの装いも・・笑)、苦手な曲でした。
でも、今回選曲自体がサプライズということもありますが、あのアコースティックでのあっさりとした雰囲気がとても心に染み、またおいしいフレーズをSteveに任せ、微笑ましくてとても印象深い一曲でした。
逆に、Can't find〜は、エレクトリックバージョンのイントロが好きなので、ちょっと残念な気分でした。
この公演の前日イヴォンヌが東京公演をしていたので、この曲とPresence of the Lordに乱入してきたら、ビッグサプライズになっただろうな、なんてクダラナイ妄想しながら聞いておりました。

ちょっとだけコメントと思ったら、くどくなってしまいスミマセンm(_ _)m

Liz Reedさん、ども。

ウルウル来るのは当然ですよね。自分も初めて見たときは茫然というか、目の前の光景が信じられないくらい感激しました。席は遠かったですけど。
文字通りレジェンド。これ聴いて、細かなミストーンとか、ヴォーカルの小さな傷をウダウダ言うなんて、どんだけ人間小さいんじゃ、って感じ(笑)

初公演の2008年以来、全体の構成が変わってないのは、最初の段階でかなり練り上げてるという自信もあるのかなと。昔の音楽仲間とグループ組んでこれだけ聞かせてしまうって簡単にできることじゃないです。長年聴いてきた者の贔屓目もありますが。

私もwonderful tonightはバブリーなアレンジより今回みたいなのが好きです(紫のスーツとか耐えられませんしね)。これはさらっと歌ってこそ生える歌。ウィンウッドがあのティラララ、ラーをギターで弾くのも微笑ましいです。

噂によると、いろいろリハでやってるようなので、まだまだ未登場曲は出るのかなと。CFMWHもエレクトリックに戻ったりして。

推測するに「マニア」なんでしょうなあ・・・相当にお詳しくてあられる。

でも「好き」ってことは大事なこと。

そうやって沢山の処でライブ観れて羨ましい限り♪

私のような普通の一般市民は「たった一回の公演」に命と「金」掛けてやっと行ってますから。

私は年代的にスペンサーデーヴィスグループの音体験時はまだ小学生。
アッいうまに52歳です。

現体験で培ってこられたシアワセを本日の公演で心より感謝しました。

ボノネロさん、どうも。

私に関しては、道楽者というのが一番適当だと思います。

>私のような普通の一般市民は「たった一回の公演」に命と「金」掛けてやっと行ってますから。

私も普通の一般市民だし、命と「金」をかけてやっと行ってます。
回数は多いでしょうけど。


>現体験で培ってこられたシアワセを本日の公演で心より感謝しました。

それは良かったですね。

スペンサー・ディヴィス・グループが現役の頃は幼稚園に通ってました。
したがってSDGの音楽については自分は後追いで聴いただけです。

私は命まではかけてないなあ。それなりの回数は通いますけど。
「金」は・・・広島公演の項をご覧ください(笑)。

そんな私から見ても、全公演皆勤、またはそれに近い数をご覧になるという一部の方の情熱と、それだけの散財を厭わない思い切りのよさには脱帽するしかありません。

人のいのちなんて、いつ、どんな形で尽きるか誰も分からないわけで。
意識するしないにかかわらず、皆いのちかけて生きてると思いますよ。それはコンサートに行くなんて行為に限らずです。

ECに限らず皆勤や多数出席者はそれなりいらっしゃるのでは。彼らのすべてが金持ち、閑人というわけでなく、皆苦労しながらやりくりしてると思います。

私からはお体には気をつけてという感じです。特に若くない人(笑)。

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 いゃあ~、興奮がまだ冷めません。まさか、ECとWINWOODが来日するとは! CREAMとしての来日は無かったので、このBLIND FAITH再結成とも言える、2人の邂逅。目の前で歌う二人を見て、まだ夢を見ているようです。 でね、2人が動く姿を見れただけで満足なんじゃなくて、LIVE…... [続きを読む]

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