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2011年10月の記事

2011.10.28

第25回ブリッジ・スクール・ベネフィット・コンサートを見る

●10月22日と23日に、サンフランシスコで、ブリッジ・スクール・ベネフィット・コンサート(Bridge School Benefit Concert)を聴いてきました。今年で25回目。会場はシリコン・ヴァレーにあるマウンテン・ビュー市内の Shoreline Amphitheatre という野外会場。2日間とも売り切れ。

 今年は、Youtubeで生中継されましたが、残念ながら今はフルでは見れず、このダイジェスト版だけが見れます。

●各出演者の演奏はとても素晴らしかったです。もちろんニール・ヤングには感激したし、急遽出演が決まったノラ・ジョーンズも良かったし、2日目のみに登場したトニー・ベネットを聴けたのも嬉しかったです。

●ニール以外で、特に印象に残ったのは、エディ・ヴェダー、マムフォード&サンズの2者。

 ヴェダーの声は圧倒的で、男が聴いてもほれぼれするような声。初日はニールの Don't Cry No Tears から歌い始めて途中でストップ。何か喋った後にビートルズの「悲しみをぶっ飛ばせ」。それから、Don't Cry No Tearsをちゃんとやり直し。2日目の Don't Cry No Tears はニールとのデュエット。2日目は好きな Last Kiss も聴けたし。参りました。最新作のウクレレ・ソロのCDも良かったし、パール・ジャムはサウンドがヘビー過ぎてあまり熱心な聴き手ではないのですが、彼のソロはお気に入りです。

 写真は2日目のヴェダーのセットでベックとデュエット場面。カップルが映り込んでしまってるのは自分のいた場所とスクリーンの位置の関係上、仕方がなかったのでそれ以上の理由はありません。

Eddie

●Mumford & Sons は完全にライブ・バンドで、スタジオ作とライブでは聴いた印象がかなり違いました。日本公演を切望したいです。

 彼らは、こんな若い娘たちもノリノリにしてました。別に娘の尻を撮りたかったわけではありません。ないといったらない。断じてない。

Mumford

 ベックが「ニールの曲をやります」と言った時には、なぜか Pocahontas かなと思ったら、ホントにその通り。しかもニールとデュエットで聴けるとは。

●ニールの登場は、最初の挨拶代わりのような短いセットと最後のセット。歌ったのは、I Am a Child、Comes a Time、Sugar Mountain、Long May You Run、Heart of Gold といった黄金の旧作ばかり。アコースティックギターとハーモニカだけで淡々と歌ってましたが、印象的だったのは、ステージ後方に座っているブリッジ・スクールの生徒達の方を向いて歌う時間が長かったこと。このハイライト動画の最後の方でその様子がわかります。

●ニールは最初とトリどちらのセットでも Get Together を歌いました。Love and Peace 時代のアンセムだったこの曲を、オープニングのセットでペギとデュエットで、トリのセットでも出演者総出のラスト曲としても演奏。後者は、Come On, People now/Smile on your brother/Everybody get together/Try to love one another right now なんてベタな歌詞と相まって、まるで60年代のフォーク・フェスティバルの光景のよう。

●ブリッジでの演奏は興味のある曲だけ摘み食い的に聴いてきただけでしたが、今回全体を通し聴きしてみて初めて分かったことが色々ありました。

 ちょっと驚いたのが、最後のニールのセットを見ないで帰る客がけっこういること。最後の2時間前くらいからパラパラと客が帰り始めます。開演直後は指定席エリアはまだ空席もパラパラ。ということは、ブリッジに来てニールの演奏をまったく聴かずに帰る人もいると思われます。

 そりゃ、全7時間、8時間の長丁場。ニールの2ndセットが始まるのは夜中の12時過ぎ、10時過ぎですから仕方もなし。でも、Long May You Run にこちらがジーンとしてる時に、身支度してすたこら帰って行く客には正直面くらいました。こっちにしてみれば、「ニール抜きにブリッジはないだろ」ですから。

●ブリッジの真面目なドキュメンタリーがスクリーンに流れるときにも、まったく無関心な客も多数。今年亡くなったスクールの生徒のドキュメンタリーですら、あちこちで酔っぱらいが「ガハハ」と嬌声。まあ、色んなミュージシャンを体験できる年に一度の音楽祭り、ということでもいっこうに構わないとは思いますが。

●全コンサート終了後に場内に流れるのはビル・グレアムのフィルモアでの習慣だったグリーンスリーブス。シアターのエントランスへの道の名は Bill Graham Parkway だし、エントランスゲートをくぐってすぐ脇にはこんな風にビルの写真。

Bill

 でも、そんなことに過剰な思い入れを寄せるのは一部のお登りさん的な物好きだけなのかもしれません。よそ者は片寄った思いこみをしがちですし。

●印象に残ったことはたくさんありますが、ニールがギター1本とハーモニカで歌う Long May You Run が聴けて感激でした。最も感激した瞬間。

 日本から行くには骨が折れるので、また行く、という感じにはなりにくいイベントですが、ああいう形でニールの歌が聴けるというのは、やはり得難い時間を体験できるので・・・うーん、機会があるならまた、という感じですかねえ。

 ニールの来日間隔は、初来日の76年から13年、12年、2年、8年。もっとも2001年はフジ・ロックなので、単独公演としては13年、12年、14年。そして最後の2003年からすでに8年経過です。ファンの少ない人ではないのに長すぎます。

 次回は身体的に楽そうな指定席の方で。


 以下は番外編。現場へのアクセス関連のことも書いておきます。行くことを決めた時に色々検索してみたのですが、あまり情報がなかったので。

●シアター内は指定席か芝生席。指定席は発売直後に完売します。芝生席も売り切れるので当日券はありません。

 芝生席は大混雑でこんな感じ(笑)。

Lawn_crowd

 実際は、このように多少すき間はあります。

Lawn_front

 足の低いチェアを会場でレンタルしていて5ドルでした(返却する時1ドル戻るので実質4ドル)。チェアの持ち込みも可ですが、海水浴で使うようなベッドみたいなのはさすがに誰も使ってません。
 
●これだけの人がいるので、芝生席からトイレや買い物のために脱出するのは非常に骨が折れます。芝生内に確保された通路スペースはありません。自分らの場所をマーカーと関連づけて覚えておくのは必至。

 特に陽が落ちてからはセットチェンジ時に少し明るくなる以外はステージ上の照明以外真っ暗です。基本的にはトレイに行く回数を減らすために水分補給は最低限度、食料は事前調達が無難。まあ、この辺は野外コンサートでは共通かなと。

●開演30分位前には芝生席はびっしり満員になります。芝生席なら1時間位前までに行くのが無難かなと。前方を確保したければ2時間位前に行った方が良いと思います。

●会場の Shoreline Amphitheatre に一番近い街はもちろん マウンテン・ビュー(Mountain Veiw)で、マウンテン・ビュー市内からなら車で20分前後であっという間にシアターそばまで着きます。

 そこから駐車スペースにたどり着くまではスピードダウンしますが、渋滞といえないくらいサクサク車列が流れます。2万人以上の人たちが車で来ますが、大量の車が集まる割にはオーガナイズが手際よく、さすが車社会と感心してしまいました。もちろん終演後の渋滞はありますが、札幌競馬場の駐車場から出る時のクソ渋滞の方がよほど酷いです(なんじゃそりゃ)

 マウンテン・ビューの隣り街でスタンフォード大学のあるパロ・アルト(Palo Alto)からでも30分くらいだと思います。マウンテン・ビューはハイテク産業で有名なシリコン・ヴァレーの一部ですが、シリコン・ヴァレー最大の街サン・ノゼのダウンタウンからでもフリーウェイがあるので1時間はかからないと思います。

●シアターの駐車場はチケットを持っていれば無料です。VIPパーキングという、劇場に近い位置に駐車できる制度(40ドル必要)もありますが、個人的には利用する必要はないかなと思いました

●会場周辺の途中から、駐車スペースへ自然に誘導されるようになっていて、駐車スペースへはこんな感じで車列が続きます。

Parkway

 こんな感じで駐車(1時間半ほど前に着いてEというエリア。早く行けばちゃんとした舗装されたエリアになります)。

Parking2

 ナンバーを控えて、駐めた位置をポールで確認しておかないと、どこに駐めたか分からなくなるかと。

 Eエリアでもシアターのエントランスまでそれほど離れてません。エントランスはこんな感じで持ち物検査あり。

Entrance

 終演後の脱出は1時間くらい覚悟してましたが、実際は30分もかかりませんでした。イライラするような大渋滞にはなりません。

●私はマウンテン・ビューに泊まりましたが、危険な雰囲気のない非常にのどかな印象でした。シリコン・ヴァレーについて、出発前に調べたところ、住民の所得水準が高く、治安の良さは全米でも有数とあったのですが、ほんとそんな感じ。

●現地に知人でもいない限り、レンタカーが必要になりますが、マウンテン・ビュー市内にAVISがあり、日本のAVISサイトから予約ができるので、私はそこから予約しました。オフィスまではマウンテン・ビュー駅からちょっと離れてますが、十分歩けますし、ほぼ駅前から一本道。丸二日借りて約140ドル(保険等込み)。

 ナビは合った方が良いと思いますが、グーグルマップでも十分だと思います。特にフリーウェイの分岐などは詳細に分かるので良いです。レンタカー借りる場合、ホテルの駐車場確保、料金も要確認かと。

●英語の情報では、有名なニールのサイトHyperRust 内にある Bridge Benefit Concert-Goer's Guide が非常に参考になりました。15年近く前に書かれた情報ですが、基本的には今も変わりありません。

●非常に長くなりましたが、行く人は頑張ってください。

2011.10.11

テデスキ・トラックス・バンドが来年2月に来日公演

●デレク・トラックスがTTBとしての初アルバム Revelator 発売時のインタビューで、近々日本に行くよ、と語っていたので、実現は近いと思われていましたが、正式に発表されました。

 来年2月に名古屋、大阪、東京で計4公演です。

 2012年2月5日(日) 名古屋クラブクアトロ
 2012年2月7日(火) メルパルクホール大阪
 2012年2月8日(水)・9日(木) 渋谷公会堂

●招へいはウドー音楽事務所。お値段は8500円。東京のみ7500円席あり。


2011.10.09

Johnny Winter の新作 Roots

Roots●ジョニー・ウィンターの7年ぶりの新作です。Maybelleneみたいなポップな曲もありますが、基本的にはブルース名曲集。

 JWのファンには怒られるかもしれませんが、ジョニーご本人よりもゲスト、それも一部の人に惹かれて買いました。パッケージに対する執着もなくなってきたので配信で購入。米iTune Store で9ドル。
 でも、配信だと演奏メンバーのインフォメーションとか分からないですね。ちょっと後悔。

●多ゲストでアルバムを出すのは、現役から外れつつあるというか、ピークを過ぎたちょっと微妙なポジションのミュージシャンに多く、普通あまり食指が伸びないのですが、ここでのジョニーご本人は歌もギターも十分力強くかなり好調。Come Back Baby でのヴォーカルなんて最高。あちらのファンのレビューを見ると「彼の近作中最高」、「待った甲斐があった」というレビューが多いです。

●個人的には、デレク・トラックス、スーザン・テデスキ、ウォーレン・ヘインズが参加したトラックに惹かれてしまうのですが、デレク参加のフル・パワーでぶっ飛ばすようなDust My Broomより、スーザン参加のリラックスした感じのBright Lights, Big Cityが良い感じかも。ウォーレン参加のDone Somebody Wrongも悪いわけない。

 デレクは2回目のクロスロード・フェスティバルでジョニーと共演してますが、インタビュー読むと、ジョニーは隠遁者みたい感じであまり話さなかったと話してます。こうやってお呼びがかかるのだから、御大のお気に召したということなんでしょう。

 ランドレスについてはいつも感じるように何か足りないと言う印象。音楽が素直過ぎるというか、奇麗すぎるというか。素晴らしいプレイヤーなのでしょうけど。

●けっこう聴きそうです。やはりCDにすれば良かったか(国内盤は83年のライブ音源2曲付き)。4月の初来日公演の模様はようやく11月8日にWOWOWで放送されます。会場で聴いた時はPAの状態が良くなく印象が今一つだったので、どんな感じなのか楽しみ。

●気づいたら1ヶ月何も書いてませんでしたが、止める気はないのでまたボチボチ書いて行きます。

Johnny Winter / Roots

1. T-Bone Shuffle (featuring Sonny Landreth)
2. Further On Up The Road (featuring Jimmy Vivino)
3. Done Somebody Wrong (featuring Warren Haynes)
4. Got My Mojo Workin'
5. Last Night (featuring John Popper)
6. Maybellene (featuring Vince Gill)
7. Bright Lights, Big City (featuring Susan Tedeschi)
8. Honky Tonk (featuring Edgar Winter on sax)
9. Dust My Broom (featuring Derek Trucks)
10. Short Fat Fannie (featuring Paul Nelson)
11. Come Back Baby (featuring John Medeski)

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