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2011.06.29

生誕75周年のバディ・ホリー・トリビュート・アルバム、RAVE ON BUDDY HOLLY

●バディ・ホリーの生誕75周年を記念して、ファンタジーからトリビュート・アルバムが出ました。生誕75周年って、まだ生きていても全然不思議ではないのですが、もちろんホリーは半世紀以上前に此の世の人ではありません。

Rave on Buddy Holly
Rave on Buddy Holly

 アートワークは恐ろしくシンプル。2つ折りのペーパー・スリーブですが内側には恐ろしいことに何も書いてありません。ブックレットには各曲の参加ミュージシャンは記載されてますが、録音時期は未記載。

●全19曲、52分。LP時代だったら2枚組になるボリューム。

 参加者中、私の知ってる人はポール・マッカートニー、ニック・ロウ、パティ・スミス、ルー・リード、グラハム・ナッシュといった一部の高齢者の皆様だけで、ほとんどの人は知りません。

●ポール・マッカートニーのIt's So Easy から聴いたのですが、あっさり淡々とやってるかと思いきや、これがかなりヘビーなサウンドでシャウトしまくり。やっぱマッカは侮れませんなあ。化け物。これ1曲でもう満足してしまいましたよ私は。

●各ミュージシャンそれぞれ、好き勝手にやりたい放題という感じですが、アルバム全体で散漫な印象を受けないのは原曲の素晴らしさなのでしょう。聴き出したら、もう一気にワクワクで聴けました。

 Jenny O のI'm Gonna Love You Too なんて、ポップス聴くプリミティブな喜びに満ち満ちてていいなあ。ゆったりとしたバラッドに仕上がったパティ・スミスの Words of Love も独特の美しさ。マッカやパティのぶっ飛び具合に比べたら、最後にしみじみ聴かせるグラハム・ナッシュは全然まともです。

 もちろん、イマイチ好きになれないのもありますけど。Julian Casablancas (The Strokes) の Rave On とか。ルー・リードの Peggy Sue も個人的には微妙。

●こういうトリビュート・アルバムを聴いて、なかなか良いなと思い、未知だった若いミュージシャンの作品に手を出してみることもあるのですが、いざ聴いてみると残念ながらあまり夢中に聴けないことがほとんど。2001年に出たSun Records へのトリビュート・アルバム Good Rockin Tonight で聴いた Matchbox 20 とか。年取ると好奇心落ちますわ。たぶん今回も同じだと思うので漁ることはしないかと。

●発送メールが来るまで注文したことすら忘れていて、そんな期待していたとは言えないアルバムですが、予想以上に面白かったです。繰り返し聴きそう。

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Paul McCartney」カテゴリの記事

コメント

私も聞きましたよ
確かにポールすごいですね!
ポールですがある国の公演のプロモーターが偶然小生の知人の会社でして
直接「日本に行かないのか」と聞いてくれたそうです。
震災のちょっと後だったのですが、
「もちろん行くつもりだ」とのこと
本当だったら嬉しいです。

OOSAKA DE BLUESさん、
いいすねよね、サー・ポール。

喜ばしく、ディープなソースの来日可能性情報ありがとございます。

両アメリカ大陸での公演告知ばかりで、日本ツアーは噂すら流れてこないので、やはりこの人は日本にわだかまりがあるのかな、と思ったりしてました。日本はこんな状態ですし。

でも、希望持って待つことにします。

機会があったら東北でのお話なども聞かせてくださいね。

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