ソウルでCDショップを物色する
●ソウルで旧跡やら観光名所の類を訪問する時間もなかったのでレコード店のぞいてきました。といっても、ガイドブックに出てるようなお店を2店だけですが。
●最初に行ったのが、Hot Tracks というお店。
教保文庫という大書店と同じフロアの片隅にありました。雰囲気はソウルナビのこちらのページがよくわかりますが、書店とは思えないような混み混み状態。人の間を避けながら歩く感じ。日本と違って、町中に小さな書店がないようですが、それでこういうお店に人が集中してしまうのかしらん。
●店舗の全体の広さの割には、1Rマンションほどの別室に区切られたクラシック売り場が充実。
韓国仕様の韓国盤というのが少ないせいもあり、輸入盤(日本盤含む)と韓国盤がまぜこぜで陳列。定価の刻印された「国内盤」だけがずらりと並んでいる日本の一部のショップのような光景はないです。
●日本で買うより概ね300円から500円位安いかなという感じ。レギュラープライスが1500、1600円くらいで買えますが、現地の人の経済力からするとそれなりのお値段と思われます。
全体的にレギュラープライス盤とミッド、ロープライス盤の価格差が少ない印象。最近出たグールドの未発表ベルリン公演のライブ The Secret Live Tapes が1万7000ウォン(約1300円)。ブルーレイの新譜がだいたい4万ウォン(約3000円)前後。
●色々物色しましたが、外国でディスク散財すると宿でパッキング時に自己嫌悪に陥るので必死に自制。日本で見つける度に微妙に高いため躊躇してた64年ザルツブルクのケルテス「魔笛」が2万9500ウォン(約2200円)だったのでこれだけ購入。
こんな感じでディスク情報を書いたシールも。
貼られたシールのオレンジに塗られた箇所のハングル部分を調べてみたら「白黒」という意味でした。「ステレオのカラー作品じゃないから買う人は覚悟してね。」ということでしょうけど丁寧なお仕事。表カバーが見えるように立てて陳列された店の推奨盤ディスクの選別を見れば、音楽の教養があるマネージャーが売り場を管理してると思われます。
ポップ系の品揃えは今一つ。ディランの Witmark Demo が 例のブランダイス大学のライブ付で売られていて、へっーって感じでしたが。
●ついでに本(ハングル読めないので洋書)も買いましたが、一冊くらいだと、特に袋にも入れず、こんな感じで購入済みを示す小さな赤スタンプが押されました。本を奇麗にしておきたい人は嫌でしょうね。
外国書コーナも端の方にありましたが、日本書はそれとは別の良い場所、広いスペースで売られてました。日本関連の書籍は現地の日本人だけでなく地元の人にも需要はあるのかなと思った次第。
●もう一軒訪れたのが、コエックス(COEX)という巨大ショッピングモール内にあるエヴァン・レコードというお店。ショップの公式サイトはこちら。
日曜だったのでショッピングモール大混雑。かたやレコードショップ内は閑古鳥。経営大丈夫なんでしょうか。
上のHot Tracksに比べると店内は広いのですが、在庫はかなりムラがある感じ。クラシック売り場はかなり広いですが都内のタワーレコードのような品揃えにはほど遠いです。都内もショップかなり減ってますけど。値段的にはHot Tracksと同じ感じ。
●エヴァン・レコードで見つけたのが、このスコセッシの The Blues シリーズのDVD。
値段見た瞬間。ギョッとしました。DVD7枚組で2万2000ウォン、約1600円!
「DVD7枚にこの値段はないだろ。パイレート盤か?」と思いましたが、パイレート物によくあるディスクと違ってボックス裏面に会社名、住所あり。ただし、会社名を検索しても情報はほとんどなし。Lightning in a Bottle や、日本でも公開された「永遠のモータウン」の韓国内のディストリビューターだったようですが、もう活動してないのかも知れません。
スコセッシの The Blues はCS、BSで放送されたものを録画しただけだったので購入。薄型ケース入りで解説書の類はなし。字幕は本編に英語と韓国語が出るだけでボーナス映像の方は字幕なし。まあ、タダみたいなこの値段ならよいか。
●両店とも、映像物が日本で買うより割安なので、音楽物のDVDやBlu-rayをソウルに行ったついでに買うのはよろしいんじゃないでしょうか。
ポップ系の輸入CDは日本の通販店でもまとめ買いすれば充分安いのでわざわざこちらのショップのぞく必要ないかなと。 お国物の k-pop という分類もありましたが特にそこだけを強調したような展示にはなってませんでした。あくまで1ジャンルという感じ。
エヴァン・レコード入り口横にあったクラプトンのソウル公演の告知です。
●ということで、外国のショップをのぞく度に日本のショップの偉大さを再確認するわけですが、今回も例外でなし。日本のショップは表も裏も、在庫の豊富さは世界一。といっても一部のお店だけですが。
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