79年武道館初日のクラプトン音源 / Just One Night on 3rd (Tarantura)
●過去のライブ音源好きの間で最近話題になった、79年12月3日武道館でのオーディエンス録音です。この日の録音中、Tulsa Time、Early In The Morning、After Midnight の3曲は Just One Night に収録されて公式発売されてます。
●イコライズした音源とイコライズしていない音源の両方収録した4CDの限定盤は迷ってるうちにすぐ売り切れたので、自分の買ったのはイコライズされた音源のみの2CD盤です。非イコライズ音源は知人に聞かせてもらいました(ありがとう)。
こんなに鮮明な音で鳴っていたのかと驚くほど、当時のオーディエンス・ソースとしてはかなりの高音質。バランスが良くて聴きやすいのはもちろんなのですが、ステージ両脇に巨大なPAを積み上げていた当時のロックコンサート独特の凶暴な音が良く捉えられているという感じ。
イコライズされたソースは、ちょっとギラついたサウンドで聴きにくいというか。ヘッドフォンで聴くときはあまり耳に優しくないです。スピーカーから聴くときはそんなに気にならないかも。個人的には非イコライズ音源の方が好きです。
●公式盤ではほとんどカットされたMCも聴け、カムバック直後の74年ほど酷くはないですが当時はまた少々酔っぱらいモード(メンバー紹介あたりではかなりご陽気)。
自分は当日、アリーナの後方ほぼ正面で見てましたが、記憶が蘇ることや、こんなだったかな、と思うことやらいろいろ。曲間、会場内で飛び交ってる声援、野次を聞くと最近のお客さんはお上品というか大人しいのだなと。
●Lay Down Sally の歌い出しでちゃんと拍手が起こったり(一応シングルでしたが)、Rambling On My Mind > Have You Ever Loved A Woman のメドレーでHave You Ever Loved A Woman に変わった時に起こる大拍手とか、All Our Past Time なんて超地味な曲で、アルバート・リーにボーカルが変わる時にも拍手があったり(レコードではリック・ダンコですが)・・・お客さんの熱さは今とは一味違うかなと。
●アルバート・リーの弾く Country Boy は、太めの明るいキラキラした音色のギター音が会場中に響きわたる感じでしたが、その後、彼のソロ・アルバムで聴いたら、ギターの音色が普通のカントリーロック風の軽めの音だったんでがっくり。Just One Night にも入らなかったし。
この音源で聴くと、当時現場でこの曲を聴いたときの印象とかなり合致します。
●その他、After Midnight での、カッティングの強烈なアレンジの演奏に仰天したことや、Cocaine でのワウのかなり効いたソロに驚いことやら(当時ECにワウワウという印象がほとんどなかったので)・・・
というようなことをこんな高音質ソースで追体験できるとは。ありがたいことです。
●31年前の録音。時が経つのは早いもので。
Just One Night 関係については、SHM-CDで再発されたときに、この辺にちょっと書き、いろいろ有益なコメントいただきました。
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