想い出のブートレッグ、ディープ・パープルの Perks and Tit
●ディープ・パープルのファンならお馴染みのディスクだと思いますが。
アナログ時代に、ブート界の名門TAKRLからリリースされたディスクで、1974年4月9日のサン・ディエゴ公演のライブ。その音源を、Sonic Zoom 社が権利関係をクリアした上でオフィシャル・ブートレッグとして2003年にCDで復刻したもの。。Wikipediaに項目があるくらい、その筋では有名な盤。
自分がCD復刻を知った時は微妙に高かったですが、安いシールドの新品見つけたので購入。もう彼らの音楽にはほとんど興味はないんですけど。
●ブートレッグという世界を知ったのが中学生の頃。お小遣い依存の子供の財力で買った数枚のブートの一つ。もちろんビニル。まだ持ってます(左)。
買ったのはたしか西新宿にあったキ○ーだったか。伏せ字にしても意味ないですが(笑)。2000円程度でしたか。そうでなければ子供には買えません。おかげで、ロクでもない人間になりましたが。
●今みたいに情報なんて何もありませんから、もちろん不見転買い。
でも、聴いて驚きました。音良し、演奏良し。スタジオ録音より数段狂気じみた雰囲気の Burn は繰り返し聴きましたなあ。「すっげー」って感じで。ここで聴けます。
●TAKRL盤は、サン・ディエゴ音源4曲の他、3日前のカリフォルニア・ジャム音源(Smoke on The Water)と当時アメリカではレアだったスタジオ録音(4曲)入りでしたが、このCDはサンディエゴ音源のみ収録。
ただし、Smoke on The Water はちゃんとサン・ディエゴ音源に差し替えた上で、ラストにLP時代には未収録の Keyboard Solo を追加して全6曲。解説によると他の部分は録音はされたものの紛失されたそうです。いかにもブートっぽい音の雰囲気はそのまま残った復刻。
●デジパックで内側に詳細な解説付き。カバー違いの2ndイシューもあり音はリストアされてるそうですが、Perks and Tit はこのカバーでないと雰囲気出ません。
復刻に使われたカバーの色は自分の持ってるLPのそれより色が白いのですがいくつかのバージョンがあるのでしょうか。よく見ると復刻に使った元素材にあるカビが目立ちますけど。
TAKRL盤からカットされた曲のクレジットはカバーの表記からもしっかりカットされてます。まあフォトショップがあればわけない作業なので。最後のふざけた一文 THIS RECORD SOUNDS BEST WHEN PLAYED FOR YOUR NEIGHBORS はそのまま残ってます。私はチキンなのでそんな大音響でかけたことありません。
TAKRLとTMOQはいい仕事してました(同系列ですが)。余談ですが、Google で TAKRL を画像検索するとすごいことになります(笑)。
●解説によるとLPがアメリカで発売されたのは1975年。ということは自分は直後に買ったのか・・・ふーん。
パープルのCDはオフィシャルの Made in Japan についで2枚目。なんちゅう歪んだコレクション。
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コメント
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Satoさま、はじめまして。中央駅のブログからやってきました。
パープルのブートにひかれて(笑)
Youtubeの音源を聴いてみましたが、こりゃすごいですね。
思うに70年代のスタジオテイクって、みんな音を整えることに必死で、本来こういう人達の持ち味だった凄味がごっそり消えてしまっている気がします。例えばマーティン・バーチって確かパープルとの仕事ではエンジニアだったように記憶してるのですが、80年代の某英国HMバンドの仕事をみても、やたらときれいに仕上げてますよね。でも、音をはずしてようが音質が悪かろうが、こういう生々しい音の方が僕は好きだなぁ。僕もパープルのMade in Japan3枚組を手に入れてからは、そっちしか聴く気がしなくなったので、あながち歪んでもいらっしゃらないかと(笑)
他の記事も、じっくりを読ませて頂きますね。よろしくです!
投稿: うのっち | 2010.11.14 10:26
うのっち さん、
中央駅からこんなやくざな所に来ていただき恐縮です(笑)。
何度もテイクを重ねていくうちに生々しさや勢いがそがれてしまう、というのはジャンルと問わずスタジオ録音の宿命かと思います。最近はディスクが売れないとボヤかれてますが、ライブはそれなりに盛況なようです。案外、今の若い音楽ファンはそういうことに敏感なのかもしれません。
パープルは最初に聞いたmade in japanが刷り込まれてしまいスタジオ録音を聞いてもいま一つ夢中になれませんでした。
美しい写真がたくさんあるブログ拝見しました。一見「古く」見えるドイツの街並みもいろいろ工夫されてるようでとても興味深かったです。また読ませていただきます。こちらこそよろしくです。
まだしばらくは在ドイツだと思いますが、良き滞在でありますように。
投稿: Sato | 2010.11.15 13:02