ジェフ・ゴールドの語る「ディランのブランダイス・テープの発見」
●変則的な形でリリースされたボブ・ディランの1963年ブランダイス大学でのライブ音源。
CDには解説のようなものは一切付いてませんが、テープを発見した Jeff Gold という人が、発見までのいきさつを、Discovering the Bob Dylan at Brandeis Tape として語ってます。
●記事によると、テープが発見されたのは、1950年代から70年代にかけてサンフランシスコで批評家として活動した、ローリング・ストーン誌の創設者の1人である 故 Ralph J. Gleason (1917-1975)の自宅地下室の倉庫。彼は、Dylan Speaks というタイトルでDVD化されている、1965年にサン・フランシスコの KQED TVで行われたディランの有名なインタビュー(当ブログ内の記事はこのあたり)を企画した人でもあります。
2009年に Ralph J. Gleason の未亡人が死去し、彼らの残した住居を売却することになったので、息子 Toby Gleason から「持って行くものがあれば」と誘われた Jeff Gold が、莫大な資料の中なら発見したということだそうです。ちなみに、息子のTobyさんは、上のDylan Speaks のDVDで簡単な解説を書いてます。
●莫大なレコード、雑誌、新聞、ポスター、プレス用の資料と一緒にラルフの地下室に残されていた数多くの録音テープの種類、分類状態は様々だったそうですが、ブランダイス音源については、鉛筆でシンプルに "Dylan Brandeis"とだけ書かれていたとのこと。曰く、
我々はテープをマシンにセットして、プレイバックを始めた。そして、打ちのめされた。素晴らしいクオリティ。明らかにプロの録音した若き日のディラン。歌も演奏も素晴らしかった。この録音については全く知らなかったし、未知のままだった音源であることを完全に確信した。
テープを発見した Jeff Gold はディランの代理人の Jeff Rosen に連絡を取り、テープから起こしたCDRを送ったところ、Rosenが買い取り、今回の変則的なリリースに至ったというわけです。
発見された具体的な時期は明らかではないですが、貴重なテープは録音されてから45年以上一般の耳に届くことなく眠っていたということになります。
●ブランダイス大学のサイトでもこのCDのことが書かれていますが、その記事によると1月に単体でリリースされるとあります。本当なんでしょうか。もちろんそれが望ましいと思いますが。
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