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2010.10.02

クラプトンの新作 Clapton を聴く

●JJとの Road To Escondido 以来4年ぶりの新作。ソロ作に限れば Back Home 以来5年ぶり。録音に要した期間は2年というクラプトンにしては異例の長さ。プロデュースはECとドイルの共同名義。

Clapton
Clapton

 自分はけっこう気に入ってます。表カバーは昭和のムード歌謡みたいですが(笑)。ベースは、14曲中なんと8曲がアップライトベースでの演奏。そういう音楽。

当初、2枚組でタイトルは Whiplash になると伝えられたこのアルバムですが、ブックレット中のTHANK YOU'S に、(thank) Ry Cooder for the prompt for 'Whiplash' album という意味深な言葉があります。ライは参加してませんが、Hard Times Blues、That' No Way To Get Along なんてライ色が濃厚。いったいライは、ECにどんな prompt をしたんでしょう。

●相変わらずJJへのリスペクトは強く(2曲参加)、all the joys and inspiration に感謝とまで言ってます。JJ曲のカバー River Runs Deep は Vocals:J.J.Cale となっていてJJによる多重録音のヴォーカルみたいですが、これECも歌ってませんか?ECぽい声がちょっと聞こえますけど。

●このアルバム、曲毎に参加メンバーの表記がありますが、クラプトン本人の名前が省略されてるところ多し。フラット・マンドリンを弾いた Hard Times Blues でクラプトンの表記があり、ブックレットにもフラット・マンドリン弾いてる写真が載ってますが、顔が見えない写真。なんか意味深じゃないですか(笑)。

 That' No Way To Get Along はド派手なギターソロはないですが、JJ、ドイル、ECが点描的に要所要所で入れてくるギターが良いです。デレクの言う「弾き過ぎないギター」を皆がやってる。いいなあこういうの。この曲、ライ・クーダー風のアレンジと、後半に盛り上がり、最後はニュー・オリンズ調で閉める構成が素晴らしいです。

●Judgemnt Day はドイルのアレンジによる男性コーラス(Terry Evans もいる)が面白く、2001年のインプレッションズとの共演を思い出すような内容で楽しいです。やはりドイルは才人。なんでこの人、他人の触媒になるときはこんな素晴らしいんでしょ。彼が作曲に関わった Diamonds Made From Rain も美しい佳曲。

 先のウィンウッドとのツアーでご披露された Run Back To Your Side はEC、ドイル、デレクの3人のソロが聴け、スパーブだった2006年のバンドを思いだします。アルバム中唯一のストレートなロックぽい曲。

●ブックレットの裏カバーはブラッキーの裏側の写真がどーん。でも、「ストラト」「ブラッキー」が連想させる音楽とは無縁なのが面白いです。

 いろんな音が隠し味的に使われながら、丁寧に作り込まれていて聴く度に発見あり。大声でわめく人は1人もいない。アラン・トゥーサンやマルサリスだって控えめなプレイをするだけ。全員が音楽の中に溶け込もうとしている感じ。

 好きも嫌いも聴く人の自由ですが、こういう音楽は簡単には作れないと思いますよ。「枯れた」とか「地味」なんて言って済むアルバムじゃないかと。

●このアルバムについて語ったMOJO誌のインタビューは、静かな歌い方はJJから学んだとか、ニュー・オリンズ流のセカンド・ラインに言及したり、もう曲はそんなに作らないとか言ったり、いろいろと興味深い内容。

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コメント

こちらには、誰もレス無いの~?(爆)
              
かくいう私は、もうじき Barnes 盤で聴きます(ユダ・スパ 爆)~
       
       
P.S. 先ほどUSより"発射作業済み"とのメールが届きました。今回はケチらず priority-air便 扱いとしたので、ひょっとすると12(火)に観れるかも(願爆爆)
         
表題から大きく脱線、すんません~~♪♪
                   

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