ライノ・ハンドメイドのDelaney & Bonnie On Tour With Eric Clapton 箱届く
●ライノ・ハンドメイドからリリースの Delaney & Bonnie On Tour With Eric Clapton 4CD ボックスがようやく届きました。収納箱は仰々しいですが各CDはシンプルなデジパック仕様のケースに収納。解説はメモ帳仕立ての手書き状になっていてちょっと読みにくいです。
●まずは、ブートでボード音源の聴けた、12月2日、ブリストルの Colston Hall 公演の音源(disc2)から。
解説中にプロデューサーズ・ノートとして、「コルストン・ホールでは2公演が行われたが、録音機材の問題で使用可能な音源が限られるため、2公演の音源からその晩の「コンプリート」なセットを創り出した」旨の記載があり、先日書いた、ブート(Colsotn Hall 1969)で確認できた録音の不具合を公式にも裏書きするものになってます。ただし、disc2 の表記上は2nd showです(ブートは1st show 表記)。
編集の結果、ヴォーカルや楽器がオフになってしまう不具合は完全に解消されてますが聴いて不自然な感じはありません。
●驚いたのが、クラプトンがかなり弾きまくってること。対し、メイスンは脇役に徹していてソロも少なめ。メイスン自身がそういう役回りに納得していたかどうかはわかりませんが。
オリジナルの On Tour を聴いて感じられた、ジャム的な盛り上がりを聴くにも、ソロを聴くにも中途半端な印象が、両方とも一気に解消されたような素晴らしさで、今回のリリースがボックスでなくこのブリストル公演一枚だけだったとしても十分過ぎるほどの満足が得られたかと。
●ついで、旧盤 On Tour に6曲が使われた 12月7日、クロイドン公演2ndショー収録のdisc4も聴いてみました。聴き慣れたあの旧盤と同じ傾向の音ですが、旧盤よりずっと聴きやすいです。クラプトンはブリストル公演ほど目立つソロを弾いてません。
●解説に、元の On Tour はオーバーダブされたものとはっきり書かれてますが、Things Get Better や Only You Know and I Know でヴォーカルがオフになる部分がそのままになっているので、disc4は、オーバーダブ前の未編集の音源をディスク化してるのかもしれません(まだ新旧両音源の細かな異同までは確認してません)。ブートで聴けたブリストル公演の未編集音源ほど不具合はひどくないです。
●嬉しかったのが、デラニーの口からはっきりと George Harrison と紹介するシーンが収められてること。Little Richard Medley の前の司会者のMCでもジョージが紹介されているので、旧盤は契約上の問題でジョージの部分はカットされたのでしょう。Coming Home ではちょっとつたない感じのスライド・ギターがはっきり聞こえるので、やはり従来の定説通り、クロイドン公演はジョージがスライドを弾いているのではないのかしらん。
●お楽しみはまだこれから。ライノ恐るべし。
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コメント
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Satoさん、どうもです♪
勿論未だ届いていません・・・・・ (T_T)
Rhinoで頼もうか迷った末のWMG onlineでの注文、明日にでも届くと良いなぁ(笑)
尤も、自分の居ないときに届くと後が怖い・・・(爆)
感想を読んでいて早く聴きたくて仕方ありません。
投稿: mars | 2010.08.19 13:55
無事届いたと思いますが、楽しんでますか~
週末は、ほぼこればかり聴いてました。
聴けば聴くほど、いろいろ疑問点がわいてきて、なかなか奥が深いBOXです。今までの1枚のディスクで伝わってきたことなんてこの公演のほんの一部だったんだなあと、しみじみ。
投稿: Sato | 2010.08.23 01:00