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2010.08.04

On Tour with Eric Clapton はオーバー・ダブだらけだった?

●今月中には届くであろう、デラニー&ボニーの On Tour with Eric Clapton ボックスですが、オリジナルの1枚物 On Tour について、クラプトンのメーリング・リスト Slowhand Digest に興味深い投稿が載ってました。

●投稿はホイットロックの2008年頃の証言についてのもの。

 ホイットロックによると、On Tour 音源については、ツアー後、スタジオでプレイバックしたところ、デラニーのボーカル、ギターがオフ状態で録音されていて、そのまま使えるような代物ではなかったため、あらためてスタジオでの演奏をオーバー・ダブした、ということです。オーバーダブ作業にデラニーとホイットロック以外の者が関わっていたかはよくわかりません。
(このネタ、アメリカの音楽系掲示板、Steve Hoffman Forum に投稿されいてたそうですが、元の投稿は確認してません)

Colston1969●たしかに、ホイットロックの語る録音トラブルを裏付ける証拠があって、ブリストル公演1stショーとクレジットされたボード音源のブート COLSTON HALL 1969(写真)を聴くと、曲によってデラニーのソロ・ボーカルが完全にオフになっていてまったく聞こえません(Only You Know And I Know)。リズムギターもかなりオフ。オープニング・ジャムでのボビー・キースのサックス・ソロもオフ。

 対照的にかなりクリアに聞こえるのが左右チャンネルから聞こえるメイスン、クラプトンのギター。

●On Tour は主にクロイドン公演(2nd)の音源収録とのことですが、ホイットロックの証言する録音トラブルは、ブリストル公演の録音でも起きていたということになるんでしょうか。というか、ブリストル公演を納めたBOXのdisc2の収録曲を見ても Only You Know And I Know はないんですが、このブートほんとにブリストル公演の音源かい? 上のホイットロック証言を裏付ける立派な証拠なのでそれでいいんですが。
(追記:ボックスの解説によるとブリストル公演は、2公演分を編集して「1公演」状態に仕上げたということなので、このブートで聴けたブリストルの Only You Know And I Know はボックス未収録になったものと思われます)

●もう一つ気になるのは、COLSTON HALL 1969 を聞いても、ジョージがギターを弾いているとおぼしき箇所はまったくないんですけど・・・ライノのサイトでジョージ参加説を豪語されてる方どうなんでしょう(笑)。

●ライブ音源にスタジオでオーバーダブするということは、別に珍しい話ではないのですが、聴いていて楽しいのはバランス的に難のあるブート音源の方。公式盤 On Tour はキズを隠してバランスを整えるために音楽の生々しさがかなり犠牲にされたように思えます。

●4CD 箱が届けば更に分かることも出てくるでしょう。国内盤仕様はすでに売り切れですが、ライノのサイトでは買えるし、写真も増えてます。無駄に箱がデカい・・・

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Clapton」カテゴリの記事

コメント

どうも(`∀´)
昔のライヴ・アルバムはダビングが当たり前…とは云っても、どれが誰のギターだ?と耳を凝らして聴いているこっちとしては迷惑な話であります!

僕の楽しみは、クラプトンよりもジョージがどのくらい張り切って弾いているか?ですね。メイスンのギターってよく判らない僕としては、この辺が大きな壁になりそうですが、それもまた楽し…でしょうか。

ボックス早よ届け!

texさん、ども。

米ライノからは今日発送通知が来ました。
来週中頃には着くのではと楽観してます。


>僕の楽しみは、クラプトンよりもジョージがどのくらい張り切って弾いているか?ですね。

ですね。

つい最近、ジョージの出てるコペンハーゲンの映像をあらためて見てみたのですが、デラニーの後ろに隠れるようにひっそりプレーしてました。スライドバーを付けて弾いた曲もないです。

当時のジョージは、世間から注目されすぎることにうんざりしてたでしょうから、舞台でも前面に出る気はまったくなかったのかなと。後方でアイコンタクトで楽しそうにしてる姿はなかなか良いです。

もう1人のギターリストはけっこう弾きまくってますけどね(笑)。

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