Delaney & Bonnie On Tour With Eric Clapton ボックスを、引き続き聴く
引き続き聴いてます。気づいた点を少々。
●disc3の、12月7日クロイドン公演1st show。
録音はブリストル公演に似た感じで2nd show より聴きやすいです。残念ながらRAHとブリストルでは聴けた Opening Jam はクロイドンではなし。
ブラムレットのヴォーカルがオフになる録音の不具合は 2nd show より酷く、1曲目の Gimme Some Lovin'はホイットロックのヴォーカルが完全にカラオケ状態(2nd show はオフ気味ですが一応聞こえます)。続くメンバー紹介も音声がオフ。Things Get Better からは2nd show と同程度に回復。
●Coming Home のスライドは左から聞こえ、同じく左から聞こえるクラプトンの音とは別の音。メイスンのギターは右チャンネルなので、スライドを弾いているのはデラニーか(いるなら)ジョージのはず。ただし、Coming Home の終盤にあるメンバー紹介ではジョージの名は呼ばれません(前回書いたように2nd showでは呼ばれてます)。
●続いて、12月2日、RAH公演のdisc1。
「今晩の公演はレコーディングされてます」というデラニーの言葉で始まるUK公演初日ですが、演奏は上々。後半から終盤にかけての盛り上がりは初日とは思えない素晴らしさ。
録音状態もクロイドンの2公演より良いし、Gimme Some Lovin'でのホイットロックのヴォーカルもちゃんと聞こえます。録音トラブルのあるクロイドン公演をオーバーダブまでしてディスク化するくらいなら、この日をディスク化すれば良かったのではと思うのですが。
クラプトンのギターもクロイドン公演より聴き所が多いです。
●不思議なのは、tk4のメンバー紹介でも、Little Richard Medley 内のメンバー紹介でもデイブ・メイスンの名が呼ばれてないこと。
デラニーはtk4のメンバー紹介でカール・レイドルの名前を飛ばしてしまい平謝りで紹介し直してるのだから、メイスンがいるなら紹介しないのは不自然なので、もしや、RAH公演はメイスンは不参加かなと思うのですが、Coming Home では明らかに3本のギター音が聞こえます。
RAH公演で右チャンネルから聞こえるギターは誰なんだ・・・
●ギターの振り分けは、基本的に左チャンネルがクラプトンで、右チャンネルがメイスンだと思いますが、これは実際のステージ上の立ち位置とは逆と思われます。リズム隊はセンターで、キーボードは右チャンネルという振り分けは全公演共通。
デラニーと、(少なくともクロイドンの2nd show にはいる)ジョージのギターはあまり聞こえず、どこにいるんだという感じで判別が困難。
クラプトンとメイスン以外のギターがよく聞こえるのは Coming Home で、RAH公演でもスライド・ギターが聞こえます。ちなみに、コペンハーゲンの映像でこの曲の演奏シーンを見ると、デラニーもジョージも手にスライド・バーを付けてるようには見えません。音で聴くとスライドっぽい音は聞こえるんですが。
謎。
(訂正 : 右チャンネルから聞こえるギターはデラニーのようです)
●繰り返し聴けば、もっといろんな発見があると思います(勘違いがあれば随時訂正します)。もちろん誰が何を弾いてるとかグダグダ考えなくても十分楽しめます。
個人的には、RAH公演とブリストル公演がお気に入り。クロイドン公演は1st show の方が良い感じ。なんで、オリジナルの On Tour はクロイドンの2nd show の音源を採用したんでしょうかねえ。
●今までにないくらい、このツアーの音源を楽しませてもらったので、ライノには敬礼。
(追記)
いただいたコメントにもとづき、一部内容修正しました。
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コメント
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いつも楽しく拝見させて頂いております。
私もつい先日このボックスを入手いたしました。
ギターの基本定位についてですが左がクラプトンなのは間違いないとして、右はデラニーブラムレットではないでしょうか?
それからCOMING HOMEのスライドギターは全部デイブメイソンだと思うのですがどうでしょうか?
ジョージのプレイは全く分かりませんでした(笑)
それからGIMME SOME LOVINのボーカルはボビーウィットロックですよね?
横槍を入れるようで申しわけありませんが意見として書かせて頂きましたm(__)m
投稿: 武田 | 2010.08.23 02:10
武田さん、
こういうのは、ああだこうだ言い合って、真相がじわじわ分かってくるものだと思うのでご意見大歓迎です。横槍だなんてとんでもないです。
Gimme Some Lovin'のヴォーカルは、聴き慣れたボビーの声とはちょっと違う気がしたので、デラニーとしてしまいました。やっぱりボビーかな。
(disc4では、デラニーとボビーの2人で歌ってるようですが)
右チャンネルのギターがメイスンというのはまったく自信がありません。リズム中心の地味すぎる演奏なので、デラニーというのも十分頷けます。
クロイドンの2nd show をあらためて聴いてみましたが、センターから線の細いギターが聞こえる曲がいくつかありますね(Only You Know and I know、Will The Circle Be Unbroken、Where There's A Will, There's A Way等)。
Coming Home のギター音と似てるので、たしかに、これらがメイスンなのかもしれません。右チャンネルはおっしゃるようにデラニー。
メイスンは聞こえるところが限られてるので曲によって弾いてないか、音が録られていないのかなと。
ジョージに至っては、ほぼまったくと言って良いほど録られてないのでは、という気がしてきました。
投稿: Sato | 2010.08.24 00:39
Satoさま
レス有難うございます♪
連日の投稿ですみませんが新たな発見がありました。
遂にジョージのギターを発見です(笑)
クロイドン2nd showでのジョージのギターの定位は左だと思われます。
ほぼクラプトンと同じ位置なので判別しづらいですが、よ~~く聴くと2本のギターが聞こえます。
ジョージは地味にリズムを刻んでいるだけなのであまり目立ったプレイはありませんが
唯一、PIGMYの6:20過ぎくらいでしょうか、左からジョージと思しきギターソロがフィーチャーされています。
他の公演でも弾いているかはまだ確認できていませんが、また気付いたことがありましたら投稿させて頂きますので宜しくお願いしますm(__)m
投稿: 武田 | 2010.08.24 15:39
引き続き情報、ありがとうございます。
>唯一、PIGMYの6:20過ぎくらいでしょうか、左からジョージと思しきギターソロがフィーチャーされています。
確認しました。たしかに2本聞こえます。ぼーっと聴いてると気付かないですね。
どうりで、その直後のBand Introduction で、デラニーが Thanks to Eric Clapton, George Harrison と言ってる理由がわかりました。
また何か発見したらご教示ください。
投稿: Sato | 2010.08.25 12:17