サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

聴け!

無料ブログはココログ

index

« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

2010年6月の記事

2010.06.23

デレク・トラックス・バンドの新作ライブ Roadsongs を聴く

●スタジオ録音のAlready Free から、ミニ・ライブアルバムのAlready Live を挟んで1年半振りの新作は2枚組ライブ・アルバム。

Roadsongs
Roadsongs

 2009年4月8、9日、シカゴ、Park Westでのライブ。編成はdtb6名に、ts、tp、tb3名のホーンセクション付き。

 2日間の演奏のうち、どのテイクが収録されたかについてはクレジットされていませんが、オーディエンス・ソースと照合すると、たぶん、8日から6曲、9日から8曲(内訳は下記トラックリストで)。両日のセットについては前にこのアルバムのことを書いたときにリンク貼りました。

●いつものように、アレンジの大枠はあるものの、かなり自由で即興的な演奏。スタジオ録音では、短い間奏曲みたいにあっさりした演奏だったAlreday Free も演奏時間は倍になり変化に富んでいて面白いです。

 本盤やオーディエンス・ソースで同一曲の両日の演奏を比べてみましたが、ホーンですら、曲によっては入ってくるタイミングが全然違うんですね。さすがに Anyday みたいな曲ではアレンジはかっちりしてて遊び所は少ないですけど。
 しかし、このAnyday でのデレクのソロの凄まじいこと。2006年のクラプトンのバンドでの彼のソロが大人しく聞こえるほどで。

 快速テンポで飛ばす We're a Winner や Sweet Inspiration が収録されてないのは残念ですが、いつ聴いても興奮する Afro Blue が公式ライブ盤初登場なのでまあいいかなと。

 Afro Blue でのテナーサックスのソロが聴き応えがあるので、ホーン隊の Mace Hibbard という人のことを調べてみましたが、リーダー作もある人でした。JAZZ畑では知られた人なのかしらん。

●録音は各パートの分離のクッキリした音でかなりオンな感じで鳴ります。デレクのギターの細かなニュアンスが聞きとれるのはうれしいです。つうか、本盤で聴けるデレクのギターのキレ方はちょっと尋常じゃない。

●カバー内側にローランド・カークとクラプトン(後者は85年のインタビューより)の言葉の引用あり。日本で相撲見に行ったときに撮った写真も。

 カークの言葉をカッコつけて訳してみると、


  また会うその日まで、素晴らしい時を。
  人生という名の国境なきピアノで、
  神秘の音を求め続けながら。


なんて感じですか。

Roadsongs

 デレク・トラックスはスーザン・テデスキと一緒に7月31日にフジ・ロックに出演 (FIELD OF HEAVEN) しますが私は行けません。行く羨ましい人はしっかり聴いてきてくださいね。

The Derek Trucks Band / Roadsongs

Disc1
1 I'll Find My Way (8th April)
2 Down In The Flood (9th April)
3 Sailing On (9th April)
4 Get What You Deserve (9th April)
5 Days Is Almost Gone (9th April)
6 Already Free (8th April)
7 Afro Blue (8th April)

Disc2
1 I Know (9th April)
2 Down Don't Bother Me (8th April)
3 Don't Miss Me (9th April)
4 Rastaman Chant (8th April)
5 Key To The Highway (9th April)
6 Get Out Of My Life Woman/Who Knows (8th April)
7 Anyday (9th April)

recorded at Park West, Chicago, 2009

2010.06.19

マシュー・ハーバートによるマーラー交響曲第10番
(RECOMPOSED BY MATTHEW HERBERT MAHLER SYMPHONY X)

●あなたがクラシック音楽も好きで、CDショップのポップ系新譜コーナーで、名門ドイツ・グラモフォンの古典的なアートワークによるこのカバーを見つけたらギョッとするでしょう。私もギョッとしました。そして買いました。

RECOMPOSED BY MATTHEW HERBERT MAHLER SYMPHONY X
RECOMPOSED BY MATTHEW HERBERT MAHLER SYMPHONY X

 マシュー・ハーバート(Matthew Herbert)による、マーラー交響曲第10番。正式タイトルは、RECOMPOSED BY MATTHEW HERBERT MAHLER SYMPHONY X です。サンプリングの下敷きに使用されたのは、シノポリ、フィルハーモニア管の演奏。シノポリは第1楽章の録音しか残していないので当然素材は第1楽章のみ。

●私はマシュー・ハーバートという人をまったく知らなかったので、一度このCDを聴いてから調べてみたら、ポップ系のジャンルではけっこう有名な人だったのですね。特にHerbert名義での作品。サンプルも聴ける米Amazonので検索すると、こんな感じで出てきます。iTunes環境があればこんな感じで、ジャンル分類は electronic です。

 ビョークのアルバムをプロデュースした経歴もあるそうですが、私はとにかく彼については何も知らず。

●で、本盤のマーラーですが。

 約37分。便宜上10トラックに分割。上にあげたHerbert名義の作品のように聴きやすい音楽ではまったくありません。

 彼のプロフィールにあるようにミュージック・コンクレートからの影響が濃いですが、マーラーの10番が無加工に近い形で鳴る場面も多く、中途半端に原曲のイメージが呼び起こされます。もっとズタズタに切り刻んだ方がよろしかったのでは。

 原曲の再現部に出てくる金管の咆哮、特に有名なトランペットのロングトーンの場面がこちらでもクライマックスのように扱われていて、結構強烈なサウンドが聴けます。強烈過ぎてここだけ何度も聴きそう。でも、あなたの傍にいる人から「ステレオ壊れた?」と言われるかも。

●マーラーの音楽なんて何も知らない人が聴いた方が楽しめるかも。ショップのディスク紹介はこんな感じ
 紹介文によると、「ハーバートはカー・ラジオを棺に詰め、ジュゼッペ・シノーポリ指揮によるフィルハーモニア管弦楽団が演奏した第10番をそのカーラジオでかけて、その音を録音」、「プレリュードからのヴィオラのソロはウィーンにあるマーラーのお墓で新たに録音。その後火葬場でアダージオを大音量で流し、カーテンの後ろにマイクを置き録音した」とありますが、そんなこと音だけ聴いていてわかるわけありません。

●付属のブックレットにはハーバート本人による解説の他、シェーンベルク、ヴェーベルン、アルマ・マーラーがマーラーについて語った言葉の引用3つ。

 作者本人が語る動画。案の定、貶しコメントあり。コメント者の気持ちはよく分かる(笑)。


2010.06.15

ライノ・ハンドメイドから、Delaney & Bonnie On Tour with Eric Clapton の4CDボックス発売

●ようやく本家ライノのサイトで正式発表になりました。1969年12月のUKツアー時の録音で、4CDで全58トラック。ライノのサイトでのリリース日は7月26日。

Db__ontour_box デラニー&ボニーのUKツアーは、11月にロンドンで始まったクラプトンの初ソロ・アルバムのレコーディング開始後、ドイツ・ツアーを挟んで行われていて、12月1日から7日まで7日連続公演。すべて夕方、夜の2公演です。

 うち本ボックスに収録されるのは、

Disc1: 12月1日 ロイヤル・アルバート・ホール公演(ロンドン)
Disc2: 12月2日 コルストン・ホール公演(ブリストル)
Disc3: 12月7日 フェアフィールド・ホール公演(クロイドン)1st show
Disc4: 12月7日 フェアフィールド・ホール公演(クロイドン)2nd show

の4公演。

 M.ロバーティの Recording Sessions では、RAH公演と旧On Tour 音源のクロイドン公演だけが録音データとして記載されてますが、実際はもっと録音されてたわけですね。

 どうせなら、映像の残ってる12月12日のコペンハーゲン公演もDVDで入れて欲しかったのに。残念。

 この半年後には、リズム・セクションとキーボードがごっそり抜けて、クラプトンに合流。デレク・アンド・ドミノスが出来てしまったのはご存じの通り。

●ボックスには、52トラックのライブ音源の他、クラプトンのソロ作やデラニー&ボニーのアルバムに収録されていた、I Don’t Know Why、My Baby Specializes、Everybody Loves A Winner、Get Ourselves Together、Will The Circle Be Unbroken も収録されるとのことですが、これらは別テイク?。他に、Gimme Some Lovin’やインストゥルメンタルの Pigmy 収録で、録音担当のグリン・ジョンズの解説付き。

●すでにライノのサイトでサンプル音源がストリームで聴けますが、録音はラフな感じ。旧On Tour は音像が小さめで、ギターの音も線が細い、あまりうれしくない音だったので、それに比べるとずっと良いかなと。

●ライノ直販のプレ・オーダー価格は79.98USD。国内仕様でも売られるようですが、まだ価格不明。

●買ってもそんな聴かない予感ですが、一応買う予定。

2010.06.11

ザ・バンドの「南十字星」ハイブリッド盤(MFSL)

●モービル・フィデリティ・サウンド・ラボによるオリジナル・マスター・レコーディングシリーズ。ザ・バンドの「南十字星」(Northern Lights, Southern Cross)のハイブリッド盤です。

 と言っても、SACDプレイヤー持ってないので通常のCD層しか聴けないのですが。通常CD部分はDSDマスタリング。

Band_southerncross1

●同じアルバムを何回も買い換えるお馬鹿さは自覚してるものの、我が最愛のバンド。Big Pink と並んで最愛の2枚。なので、「そら買え」ということになったのですが、都内のショップをのぞいても現物なし。通販でも微妙に高い。しかも発送時期も不特定。

 ということで、届くのが遅いのは承知で米Amazonのマーケットプレイスで買いました。送料込みで2600円ちょっと。お値段的には満足で、2週間程度で届きました。
 発送はフロリダですが、封筒には何故か「配達不能の場合はベルギーの私書箱に戻してください」とかいうシールが貼ってあります。昨今の物流事情がどうなってんだかようわからん。

 限定盤でナンバリングされていて、私のは1500番台。何枚刷るのか知りませんけど。

●アナログ的な骨太さのような音を漠然と予想していたのですが、実際聴いてみたらかなり繊細なサウンドでした。ヴォーカルなんて大人しいくらいの音。

 このアルバム、mofiの該当ページによると、当時最新の24チャンネル・コンソールを使って、キーボード、ハーモニーの音のレイヤーを積み重ねながら作り込まれたそうですが、そういう作業を実感できるサウンドになってます。特にキーボード音の繊細さは今までのCDで一番だと思います。

 Mastered from the original master tapes というふれ込みですが、アナログマスターテープに混入してると思われるゴースト音が、各曲の冒頭で聞こえます(ヘッドフォンで聴いてわかる程度ですが)。本盤の製作エンジニアはゴーストを「ノイズ」として消さなかったということでしょう。

●オリジナルのアナログはシングル・スリーブでしたがこのCDは見開き。内側はどんなんだろう、と興味津々で開いたらどってことなかったです(笑)。

Band_southerncross2

●全8曲で約40分。録音はズマ・ビーチのシャングリラ・スタジオ。すべての曲が素晴らしすぎ。Big Pink や2ndのような Down To Earth な味わいは後退してますが、彼らの音楽活動の頂点。

 SACDのサウンドで聴いたらどんな音で聞こえるのかむくむくと好奇心が沸いてきましたが......とりあえず、止めとく(笑)。

2010.06.08

NHK「坂本龍一 スコラ 音楽の学校」のドラムズ&ベース編

●今年の4月からNHKで放映されている、「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」。すでに色々話題となってますが、4月の「バッハ」、5月の「ジャズ」に続いて、6月はポピュラー編突入。題して「ドラムズ&ベース編」。

Nhk_schola_2

●「ドラムズ&ベース編」のゲスト講師は、細野晴臣、高橋幸宏、ピーター・バラカン。要するにYMOです。バラカン氏もYMOの英語詩の監修をしてたので、広い意味ではYMOファミリーということで。

 第1回は見逃してしまったのですが(9日に再放送あり)、第2回は「ドラムの演奏におけるリズム論」 でした。

 当然主な語り手は幸宏氏。幸宏氏が最も影響を受けたドラマーはリンゴ・スターだそうですが、曲をかけながら、リンゴ・スターやチャーリ・ワッツ、メル・テイラー、B.J.ウィルソン(プロコル・ハルム)、スチュワート・コープランド、アル・ジャクソン等の奏法を語るところは非常に面白かったです。

●この番組、エイベックス系 commmons レーベルから発売されているCDブックと連動していて、番組で使用される曲は、こちらのCDブック収録曲と共通してます。

commmons: schola vol.5 Yukihiro Takahashi & Haruomi Hosono Selections: Drums & Bass
commmons: schola vol.5 Yukihiro Takahashi & Haruomi Hosono Selections: Drums & Bass

 選曲は、下記のようにまっ黒け(笑)。

 It's The Same Old Song、In The Midnight Hour といったベタな曲もありますが、番組ではドラムの三連符の説明に使われたプロコル・ハルムの曲が、Salty Dog だったり、What's Going On がマーヴィン・ゲイでなくドニー・ハサウェイ版だったりで、いかにも一癖あるという感じです。

●このCDブック、CD編にYMOによるビートルズとスライのカヴァーが2曲入ってたり、ブック編も、上のメンバーの興味深い音楽遍歴・音楽観が語られていて興味津々ですが、お値段がとってもお高いです(約9000円)。私は、購入した太っ腹の知人に見せて(聴かせて)もらっただけでまだ購入してません。

 ただ、NHKでは放送されない部分を多く含むブック編(装丁も奇麗)の中身が面白いので迷うところです。どうしましょ(笑泣)。某航空会社の機内販売でも売られていて、航空会社系のカードを使って購入すると10%offになるそうです。下旬に乗るのでまだ売ってたら買おっかな(笑)。

 CD編はすでに持ってる人も多い既存曲のコンピレーション中心なのだから、本の作りはシンプルでいいから、もうちょっとお値段どうにかならんかったのか、というのが正直なところです。

●YMOによるカバー2曲はほぼ原曲通りのアレンジで、Hello Goodbye は番組内でもスタジオ・ライブが放送されましたが、CD収録されてるのは別のスタジオ収録版。

 スライのThank You For Talkin' To Me Africa は、ヴォーカル参加のクリスタル・ケイの声は十分ファンキーですが、声質に透明感があるので、スライ版よりポップな印象を受けます。

 第3回放送は、「ベースの演奏におけるリズム論」なので、細野さんからこの曲について何かお言葉が聞けそうで楽しみです。まさか、スタジオで演奏しちゃったりするんでしょうか.....

●commmonsのサイトで、NHKの番組とは別の講義が見れるようになってます。

 NHKの放送スケジュールはこちら


commmons: schola vol.5
Yukihiro Takahashi & Haruomi Hosono Selections: Drums & Bass

1 Rock Steady (Aretha Franklin)
2 How Long Has That Evening Train Been Gone (Diana Ross & The Supremes)
3 What's Goin' On (Donny Hathaway)
4 It's The Same Old Song (The Four Tops)
5 Cold Sweat (James Brown)
6 Hey Pocky A-Way (The Meters)
7 A Salty Dog (Procol Harum)
8 Lonely Too Long (The Young Rascals)
9 I'll Take You There (The Staple Singers)
10 The Skunk, The Goose, And The Fly (Tower Of Power)
11 Vildgolia (Deaf, Dumb & Blind) (Gil Scott-Heron & Brian Jackson)
12 In The Midnight Hour (Wilson Pickett)
13 Let Me Be The One (Paul Williams)
14 Hello, Goodbye (Yellow Magic Orchestra)
15 Thank You For Talkin' To Me Africa (Crystal Kay, Yellow Magic Orchestra)

2010.06.05

初めてのブルーレイ、LEGENDS LIVE AT MONTREUX 1997 を買う

●ようやくブルーレイ環境導入。

 最近の音楽映像系ディスクは、DVDよりもBDの方がボーナスが多かったたりで、「そろそろ」とは思っていたのですが。やはり、最大の動機はFIFA ワールドカップ。フットボールは偉大なり。我が日本代表はあまり偉大ではないですが。

●もちろん、BDでソフトも何か買っておこうということで、通販サイトをポチポチ巡回して買ったのが、1997年のLEGENDSのモントルー・ライブ。安かったから(笑)。輸入盤で2000円でお釣りがくる価格。

Legends_bd

●まあ、この超絶オールスターバンドの演奏も、本当にお気に入りならとっととDVDでも買ってたと思うのですが。ブートも2種くらいしか買わずに打ち止め。映像も、NHKでほんのちょっとだけ放送されたときに見て、WOWOWで長尺版が放送されたときに見て、録画もしたのですが、ほとんど繰り返してみてません。

 ご存じ、クラプトン、サンボーン、ガッド、ミラー、サンプルというスーパーバンドではありますが、皆、肩の力を抜いて8割くらいで手合わせしてる感ありあり。聴いてて激しい高揚感を覚える音楽ではございません。

Legends

 なんて感じで、久しぶりに見だしたら結構良かったLEGENDS。あっさり転向、ははは。

●でも、ブルーレイの画質はさすがにスパーブ。これを味わったらもうDVDには戻れませぬ。恐ろしや(上の写真は携帯でテレビ画面撮っただけのショボイ画像ですが)。

 次は何を買いましょ。ストーンズの Ladies and Gentlemen もBDで出るようなので、それは決まり。

« 2010年5月 | トップページ | 2010年7月 »

2016年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

アルバム(作ってみました)