ローリングストーン誌のベック・クラプトン独占インタビュー
●本家米国版にはちょっと遅れましたが、日本版にも掲載されたので買ってみました。980円。
2人揃ってのインタビュー(於ジェフ邸)は初めてだそうですが、予想以上に面白かったです。大御所同志、余裕というか、ひょうひょうと良い味だしてます。
ヤードバーズに入ったばかりの頃について、ベック曰く、
「耳にするのは前任者の話ばっかりだった。『エリックなら、こうはしない』とか『エリックなら、ああはしない』とか。いいかげん頭にきて、はっきり言ってやったよ。『うるせえ!エリックはもうやめたんだ』!」
あるいは、クラプトン曰く、
「ジェフは、ヤードバーズで僕の代わりだった。でも正直、僕の代わりなんているはずがないと思ってたんだ。だから抜けた。『やめてやる。僕がいなければ、バンドは潰れるに違いないって』。なのにジェフが入って、バンドはかえってよくなったし、前よりも売れたんだ」
話題は色々。適当にちょっかい出し合いながら、和気あいあいという感じ。
●あまり記事を紹介すると営業妨害になってしまうのでやめますが、興味深かったのは引用されてるデレク・トラックスがECについて語った言葉で、
「エリックのプレイには“抑制の美”がある。デュアン(・オールマン)もそうだったけど、エリックのほうがさらに上だね。常に余地を残しておく。すべては出さずに、もっと聴きたいと思わせる。あれは作曲する人の弾き方なんだ」
さすが才人デレク、「作曲する人の弾き方」だなんて、言うことが凡人とは違います。
●下の写真と同じ物が、六切り大サイズの厚手光沢紙でオマケについていてます。
●RS誌の日本版は、毎号US版の記事を完全翻訳だそうで。他に、先日亡くなった名カメラマン、ジム・マーシャルの追悼記事(J.メイヤーの Where the Light is を撮ったDanny Clinch がドキュメンタリ作成中だそうです)、B.ウィアとP.レッシュの新プロジェクトとか、日本の音楽誌の記事とは一味違います。
まもなく始まるニール・ヤングのツアーで前座を務めるバート・ヤンシュですが、ニールのAmbulance Blues が、バートの Needle of Death を一部拝借してることについて、「ニールが罪の意識を感じる必要はない。チャンスがあるなら、“ロッキン・イン・ザ・フリー・ワールド”を彼と共演したい」と語ってるそうで。
優しいな。誰かと違って(笑)
EC、JB関係では、それぞれ85年と80年のバックナンバーに掲載されたインタビューも再録されてます。
●日本版はILM社発行。音楽誌に限らず雑誌ビジネスはキビシイ時代らしいのに、広告が少な目で採算は大丈夫なのかと心配してしまいます。大量販売が見込めるジャンルではないと思いますが、頑張ってください。
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コメント
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みなさんこんばんは♪
Jimiです♪
satoさんの
↑コメントから話題がそれてしまいますが・
それにしても
ジェフベックって若いです・
髪型も・
細いジーンズ姿も
昔のまま・
同じ髪型のロンウッドも若いけど・
ブルー爺先輩♪
ジェフベックって?
ピックは使わないのでしょうか?
いつも
質問ばかりで
すみません♪
投稿: Jimi | 2010.05.12 23:38
はじめまして!
>誰かと違って
・・・笑いました(笑)
投稿: ホームシック | 2010.05.13 01:15
Jimi様
ここ20年ぐらいピックは使ってないようですね。
これ読んでみてください。
↓
http://www.sonicboom-net.co.jp/jeffbeckfan/scatterlogue/yubibiki.html
投稿: ブルー爺 | 2010.05.15 23:40
ブルー爺先輩♪
ありがとうございます。
先輩。
↑ジェフベックのお話を拝読いたしました。
私の知っているジェフベックはピックを使用しているステージでしたので質問させていただきました。
↑のお話によりますと・
ジェフベックが指弾きになった頃は
ティナターナーの曲(マークノップラーのプライベートダンサー)に参加したりロッドスチュワートのボーカルで演奏したり・。
歌手のバックで
ボーカルの邪魔にならないようなギターを弾くことと
指弾きは関係があるのでしょうか・
私は今のジェフベックの演奏法がすきです。
なんとなく
いつもギター初心者の質問みたいで
すみません。
ブルー爺先輩♪
ありがとうございます。
投稿: Jimi | 2010.05.16 11:41