グレイトフル・デッドのBOX、Golden Road (1965-1973) を今頃買う
●ほんとうにようやく購入。仕事の速い Amazon UKより土曜に到着。
発売が2001年なので、8年越し(絶句)。ポンド安に加え、EU外からのオーダーはVAT対象外のため、邦貨で10000円プラス500円玉1枚程度のお買い得プライス。
旧版CDも持ってたので、まあそのうちと思いつつダラダラと8年。「お前のデッドに対する愛はその程度か」と言われれば、はい、としか言いようがありませぬ。途中一部買い換えありのためこのBOXと重複発生。ああ無情。
このCDをヒモで引き出す収納って最近のビートルズ・ステレオ箱と同じ。先例があったのですね。
●デッド箱の到着を見届けて、昼から、久々にNHK交響楽団の定期を聴きにNHKホールへ。指揮はアンドレ・プレヴィン。
最後にN響定期に行ったのがいつか記憶になく、かろうじて思い出せるのが99年のスクロヴァチェフスキーとのブルックナー7番。記憶が正しければ実に10年振り。月日の経つあまりの速さに仰天(ま、たぶん忘れてるだけで他に聴いてる予感)。
当日券売り場に着くと貧民の友1500円の自由席E席は売り切れ。ガーン。
窓口の人曰く開演20分前に売り切れたと。茫然。N響の自由席って売り切れるのか・・・わたしゃ初体験、あはは。
さらに、D席も目の前で売り切れ。茫然。仕方なくC席4,580円で入場。手痛い出費にトホホ。電車一本早めればこんなことにはならず・・・・どんな時も油断は大敵ですわな。
●曲は、プレヴィン自作、モーツァルトのK488、ショスタコの5番。
プレヴィンの指揮する音楽は高齢のためか(失礼)、全体にマイルドで音楽の表情が穏やか。ショスタコーヴィチの3楽章も肺腑をえぐるような激しい表情はなし。
プライドの高いエリートオケの団員さんには、デュトワのような、指揮者が上から押さえつけるような音楽より、こういう音楽の方が歓迎なのでしょう。とりあえず演奏には満足。
2階センター後方席は初めて。2階レフト/ライトの後方席は地獄の音響状態なので危惧しましたが、センターだと音はまあまあでした。自分基準ですが。
●この日はさらに続き、N響終演後、渋谷ルミネマンにあるカフェで、19時開始のピーター・バラカン氏の無料トーク・ショー見物。
60年代ロンドンの音楽シーンで重要な役割を果たした海賊放送局を描いた映画「パイレーツ・ロック」(原題:The Boat That Rocked)の公開記念イベント。
バラカン氏がDJを務めながら、ご自身選曲の曲をかけては、話す、というイベントでしたが、当時のロンドンのラジオ・シーンのお話を生で直々に聞けてちょっと感激。いつ見てもジェントルマンです、バラカンさん。
かかった曲はすべてバラカンさん持参のiPodから送り込まれてました。時代ですね。2時間ちょっとで終了。面白そうなので映画も見るつもり。
会場の「カフェ マンドゥーカ」というところはオープンしてからまだちょっとですけど、食べ物がなかなか良く値段も手頃なので、こっちで食事すれば良かったわな・・・
●なんと自堕落なウィークエンド。こういう人生を送ってると地獄堕ち確定。
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コメント
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こんばんは。
デッドは全くのわからず状態ですので(苦笑)、その点ご勘弁を。
>このCDをヒモで引き出す収納って最近のビートルズ・ステレオ箱と同じ。先例があったのですね。
大型のハコからCDを出す形態のものがこの「ヒモ」がついているものがあります。
英Genesis Publicationsから出たEC&GHの"LIVE IN JAPAN"なんかはそうなっていますね。
これはCDというよりは本がメインのようなものですが、BOXのある一部分がスリットになっていて、そのスリットにCDの入る薄いケース状のものが収められていて、取り出しやすいようにこの「ヒモ」がついてます。
やはりGenesis Publicationsから出た"24 NIGHTS"のLimited Boxもそういう形状だった記憶があります。
"LIVE IN JAPAN"は財布と相談せずに「エイヤッ!」で購入してしまったんですが、"24 NIGHTS"のLimited Boxは未だ手が出ず…(苦笑)。
投稿: Kazu | 2009.10.29 23:33
Kazuさん、ども。
ボックスヒモ事情のご説明ありがとうございます。
自分はお初でしたが、けっこうあるんですね。高いもの中心に(笑)。ボックスなんだから高くて当たり前ですが。
>"24 NIGHTS"のLimited Boxは未だ手が出ず…(苦笑)。
誰かのヒモになれば買えるんではないですかぁ。
お後がよろしいようで・・・
投稿: Sato | 2009.10.30 00:27
『パイレーツ・ロック』観てきました。
おもしろそうと結構期待してたんですが、つまらん映画でした。
60年代ノスタルジーで釣る、という最低限の目的さえ果たせていないようでは・・・
イギリス人が作ったからと言って、あれから40年以上も経つと、必ずしも当時の状況や雰囲気をちゃんと伝えられるものでもないんじゃないか、というのが思ったことでした。「生き証人」ピーター・バラカン氏が何と思っておられるのかは知りませんが。
最後はまあ、ありきたりのロック讃歌で終わっているのですが、あれを観て、ロックってすばらしい、と思って会場を出る人がいったい何人いるんでしょうか・・・
対照的に『This Is It』はすばらしかったです。スキャンダルまみれだったマイケルですが、ここでの彼を観ると、やはり偉大な才能の持ち主だった、と心底感じざるを得ません。あらためて彼の早逝を惜しむ気持ちで一杯です。R.I.P.
投稿: ブルー爺 | 2009.11.04 01:32
「パイレーツ」は微妙な映画でした。お気持ち察します(笑)。
あのドタバタ劇の舞台が、当時のロンドンの海賊放送である必要性がどこにあるのか、という感じで。
イベントでのバラカン氏は映画については特にコメントせず、当時の実情や音楽を淡々と語ってました。正しい態度だと思います(笑)
This Is It は昨日見ましたが、こちらは文句なしに素晴らしかった。
マイケルが本番に向けてあんな本気で、あんなにやれるとは想像もしませんでした。見くびってゴメン、マイケルというか。
このライブが実現しなかったのは本当に残念です。
ずっとファンだった人は見たら泣いちゃうでしょうね。
投稿: Sato | 2009.11.07 16:58