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2009.10.13

ザ・ビートルズ・リマスターを聴く(2) レット・イット・ビー

●メディア方面の騒動はピークを過ぎたようですが、年末に向けて新旧比較なんぞしながら、だらだら聴き続けてます。とりあえず、Let It Be でも。

Let It Be [Original recording remastered]
Let It Be [Original recording remastered]

 今回のリマスターは、音を奇麗に磨き上げたというより、生々しさ追求路線なのかなと。その結果、アラが見えても、当時のテクノロジーの限界がさらされたとしてもかまいません、みたいな。私は大歓迎です。

●Let It Be は、今回の全リマスター盤の中で驚きがかなり大きい一枚でした。

 まず、Dig a Pony、I've Got a Feeling、One After 909、Get Back のルーフトップ音源
 凝ったエフェクトなし。各楽器から裸で発っせられるサウンドの生々しさとルーフトップの空気感。素晴らしい。One After 909 で右チャンネルから聞こえるギターの音はたまらんですなあ。
 Naked をうたいながら加工臭プンプンの Let It Be Naked より、こっちの方がよほど Naked ではないですか。

 66年頃のだらだらしたライブ演奏を考えると、ライブを止めスタジオ・ワークに没頭し続けたあげく、互いのエゴで崩壊寸前だった彼らが、一瞬にしてここまで一体感のあるライブバンドになれるのが驚きです。音楽のミステリーというか奇跡。ビリー・プレストンにかなり助けられてますけど(笑)。

Letitbe3

●ついで、フィル・スペクターがいじくった音源。私は好きですが。

 ご存じのように、スペクターにより最も辱め(?)と受けたのが、 Let It Be と The Long and Winding Road なわけですが、その wall of sound 部分の音質は旧盤よりかなり生々しいです。

 Let It Be でのスペクター風に加工されたブラス音(すごいです)、The Long and Winding Road の "many times I've been alone..."で繰り返される音階風パッセージでのストリングスの繊細な響き具合とか(ベスト盤 1 のバージョンもなかなか良かったです).....って文字で書いてても虚しいだけですね。

 書き出したらきりないですが、Across The Universe でのジョンのヴォーカルの深々とした響きも素晴らしいです。

●もちろん、新盤でまったく聞こえなかった音が突然聞こえだしたとかいう話ではないし、旧盤CDだって、無数に作られた初期のCDのなかでは丁寧に作られたクオリティーの高いマスタリングだと思います。どっちも音楽の印象は同じ、という人がいても不思議ではないでしょう。

Letitbe2

 でも、私には新盤が圧倒的に素晴らしい。

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The Beatles」カテゴリの記事

コメント

帰宅後、一発目の(人生)潤い、Satoさんカキコ拝見♪
            
えぇなぁ~ ビートルズ 2009 リマスタ インプレッション・シリーズ!!!

ほんとうに、ビートルズ も Satoさんも、最高でっす♪♪♪
           
続々の続編、お頼みしすよ~
            
 
        

渾身の力を込めた Sato さん執筆に、↑ 薄っぺらいコメント寄せてしまい、スパすみませんでした。反省しとります。
          
ですがですが~

> 一瞬にしてここまで一体感のあるライブバンドになれるのが驚きです。

このSatoさん表現の趣きに、めっちゃ、極み鳥肌が立つスパでした!                     
そして、永年、秘かに夢見ていたこと ・・・ fab4 コピーバンドを結成すること!音出しするのは、今しかない!を決意し、実行に移すのでした~♪♪
                    

スパさん、

薄っぺらいコメントだなんて、とんでもない。ありがたいお言葉に思わず頭を垂れましたですよ。それと、飲み過ぎ注意(笑)。

> 一瞬にしてここまで一体感のあるライブバンドになれる

PAもない時代に大会場を引き回されたおけげで、ライブバンドとはあまり思われないFab4ですが、実はどっこい、ではないかと睨んでます。
Cavernの穴倉でのSome other guy なんて鳥肌級にかっこいいですもん。


音出しご披露の際は、ご一報お待ちしてますよー

> Cavernの穴倉でのSome other guy なんて鳥肌級にかっこいいですもん。

今の私は酔ってません♪
こういう時が、酔っ払い「へべれけ試験紙」で、青く(赤くか?爆)なる危ないときですが、カキコせずにはおれん!
              
うれしいなあ!
ビートルズの魅力を語るとき、Satoさん語録では、上記の表現がいただける。
                        
もう、言葉になりません!
                    
スパの希望曲群は、She Loves You, Long Tall Sally, You Can't Do That, Ask Me Why, All I've Got Do, Baby It's You といったところですが、さあ、バンドでは何曲できるでしょうか......
            

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