サイモン&ガーファンクル、武道館公演を見る
●最後のリユニオン公演として、オセアニア・アジア・ツアー中の彼らの東京公演3日目を見てきました。
子供のときに、ビートルズの次に買った洋楽レコードは彼らのでした。S&Gのコンサートを見るのは初めて。
7月15日、日本武道館。
●ショーの進行は、日本ツアーのなかった2003年の Old Friends ツアー時の構成がベースになっているので、サプライズ的な楽しみはないです。
それでも、DVDでも見れたオープニング・フィルムの最後に武道館の遠景が映った後、2人が照明に照らされて暗闇に浮かびあがるのを見たときは、思わずジーン・・・止まらない拍手に歌い出せない2人。
●前半から黄金のセット・リストですが、ポール・サイモンは声の衰えが目立ちます。ガーファンクルの声はハスキーになりましたが、それでもサイモンを補うに足るだけの歌いっぷり。
演奏はちょっと緩いです。バックバンドも、もう少し、微妙にルバートする2人の歌を聴きながら合わせるデリカシーがあってもいいんでないかい、というのが正直な感想。DVDで見れたジム・ケルトナー、ピノ・パラディーノの強烈リズム隊もいないし。
●と、微妙な感じで聴いてましたが、ガーファンクル、サイモンの各ソロ・セットは聴き応えありました。特にガーファンクル。このツアーを歌唱面で支えてるの彼なんじゃないかというのが正直な感想。
S&Gセットに戻ってからも、微妙に緩いところは最後まで気になりましたが、後半は一気に進むという感じ。特に、My Little Town からそのまま Bridge にメドレーでつながっていくところで場内大歓声。
そこから先はお祭り状態。楽しませていただきました。2人の声が合わさったときの聴き応えはさすがでした。
●お客さんの年齢層はかなーり高め。 武道館の東西2階スタンドの上部は空席目立ってました。もったいない。
最初からドームも武道館もスケジュールを明かして売り出すべきえしょう。「追加公演」なんて形だけで最初から決まってるんだから。
行って良かったです。満足。チケット代は早く忘れよっと。
(上のステージ写真は、DVD Old Friends Live On Stage から)
///SET LIST///
Simon & Garfunkel Old Friends Tour
15th July 2009, Budokan, Tokyo
Old Friends / Bookends
A Hazy Shade of Winter
I Am a Rock
America
Kathy's Song
Hey Schoolgirl
Be Bop-a-Lula
Scarborough Fair
Homeward Bound
Mrs. Robinson > Not Fade Away
Slip Slidin' Away
El Condor Pasa
-Garfunkel set-
Bright Eyes
A Heart in New York
Perfect Moment
-Simon set-
The Boy in the Bubble
Graceland
Still Crazy After All Years
The Only Living Boy in New York
My Little Town
Bridge Over Troubled Water
-Encore 1:-
The Boxer
The Sound of Silence
-Encore 2-:
The Leaves That Are Green
Cecilia
Band Introduction
Cecilia (Replay)
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貴方にとっての「明日に架ける橋」に出会えて、本当に良かったですね♪
投稿: すろーはんど M谷 | 2009.07.16 07:34
私もこれが二人に逢える最後のチャンスと思い、後のことは考えずにドームと武道館の2回行きました。
なかなか厳しいご意見・・・。でも、私にとっては、ポールの声は円熟味を増した中音の深みのある声、アートの声は、あの透明で教会の天井に届きそうに高く響く声に、渋みが加わって、“S&Gのハーモニー”でした。’82後楽園球場のときと同じ、二人を包む爽やかな風を感じました。バックミュージシャンも、一人いくつの楽器をこなすんだろうと、音楽の世界を知らない私は、感嘆の連続!
アラウンド70とはいえ、2時間のステージを続けられる元気な二人に逢えて本当によかった!
始めて“アメリカ”という国に行って見たいと思いました。始めて踏む地はセントラルパーク!
投稿: えんまめ | 2009.07.16 09:18
>いつものすろはんさん、
現実世界に戻ると私の「明日に架ける橋」は見つかりません(泣)。
>えんまめさん
ドーム、武道館と素晴らしい体験、おめでとうございます。
私なんかとは比べものにならないくらい、2人に対する熱い思いをお持ちのことと思います。
上では冷めたような書き方をしてしまいましたが。
実際の現場ではイントロのたびに、心ぐらぐら揺れ動き、涙腺ユルユルの至福の時でした。
最後の札幌まで行こうかなと、と思わず考えてしまいました。
ぜひ、セントラルパークにGO!
ついでに、2人の育ったクイーンズにも(笑)
投稿: Sato | 2009.07.16 10:20
高いなぁUDOめぇと悩み続けて、結局行きませんでした。
彼らを2003年に見ました。
武道館ほどの大きさの会場の、最もハズレの位置で見て、いたく感動した覚えがあります。
泣いたりはしませんでしたが、それでもえらく気分が高揚したものです。
ところで、あの時はJim Keltnerだったんですよね。
アンコールの時にバンド紹介があって、その時に気付きました。
いかんせん、遠い席でしたから。
アンコールはずっと、Jim Keltnerを見ていた記憶があります。
ベースが例の、John Mayer Trioの人だったんですね。
これは今までわかりませんでした。
そしてあれから5年経って、来日のニュースが流れ。
あの感動をもう一度、とも思ったのです。
まぁチケットの話もありますが、それ以外でも今ひとつ、モチベーションが上がらなかったのでした。
当日券で入ろうかとも思ったのですが、他に用事が入りそうだったこともあり、あっさり断念しました。
思い出にしがみつくのは、あまり好まないのですが。
今回は、あの時の感動を混じりっ気なしにそのまま記憶に留めておきたい、と思うに至ったのが、自分でも不思議に思います。
当日券は、良い席だったようです。
今度からUDOの場合には、当日券で入ろうかとも思いました。
投稿: Catpochi | 2009.07.17 01:33
遅ればせながら、、私も行きました。東京ドームの方です。昔同じ場所にあった後楽園で観ていたのでそれなりに感慨深いものがあったのと、あまりにビックリな良い席だったので贅沢でした。
9月デレク来ますね。ドゥービーとバラにして欲しかったですけれど、国際フォーラムは好きじゃないんですけど、行きます。
投稿: spoonful | 2009.07.29 00:20
>Catpochiさん
2003年にご覧になってるんですね、ってことは当然米ツアーですね。いいなあ。
今回、別物として楽しむという手?もあったと思いますが、美しい思い出としてずっと残っていくとよいですね。
当日券は関係者用に確保されていた分が当日放流されることがあるので、UDOに限らず思わぬ良席ということが時々ありますね。私も何度か恩恵を受けました。
>spoonfulさん
ルポ拝見してました。良席だったようで、おめでとうございます。
席もうらやましいですが、中華とお茶がうらやましい。
わたしゃ職場直行汗だく九段の坂登り、というトホホ入場だったので。
飲食方面は時々参考にしてます(笑)
デレクは自分のスケジュールの都合でまだ買ってません。でもdtb単独公演ならとっくに買ってたような気がします。
国際フォーラムは以前ディランとジェフ・ベックみたくらい。二階席の視界の狭さとか、入退場時の動線のひどさとか、今ひとつ愛着わかない会場です。贅沢言っちゃいかんですかね・・・
投稿: Sato | 2009.07.30 13:09
>飲食方面は時々参考にしてます
わ、そうでしたか。ありがとうございます。このところすっかり食い気一方になってしまってます。
デレク追加NHKホール出ましたね。待っていればよかったと脱力してます。
国際フォーラムには全くわきませんよ(きっぱり)。なのに入れてしまいました東京JAZZ。マッコイ・タイナー見て聞いておきたいなと。
投稿: spoonful | 2009.08.05 23:00
マッコイも来るんですか・・・
フェスでなく、単独で、しかもクラブで聴きたい、なんていったら贅沢すぎますかねえ。
デレクはまだ買ってません。とほほ。
投稿: Sato | 2009.08.16 00:36