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« RY COODER & NICK LOWE が11月に来日公演 | トップページ | Levon Helm Band at MerleFest 4/26/08 »

2009.07.01

Levon Helm の新作、Electric Dirt

●リヴォン・ヘルムのDirt Farmer 以来の新作です。前作同様、ヴァンガードからのリリース。プロデュースはラリー・キャンベル。

Electric Dirt
Electric Dirt

●全体にカントリー色濃厚だった Dirt Farmer に比べると、かなりバラエティーにとんだ選曲で、デッドの Tennessee Jed から、最近は専らデレク・トラックス・バンドのカヴァーで聴くこと多いラストの I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free まで全11曲(うちカヴァー8曲)。フォーク、カントリー、リズム&ブルース、ブルース等々。

 ブルースは2曲ともM.ウォータースの曲。ザ・バンド時代からそうですが、リヴォンが歌うとブルース曲でも独特の温もりというか、ほんわか感があり、黒人ブルース・メンの演奏、歌とはかなり雰囲気が違いますね。

 I Wish I Knew How もdtbに比べかなりレイド・バックした感じ。この曲と、ランディ・ニューマンの Kingfish のホーン・アレンジ担当はアラン・トゥーサン。デューバにザ・バンド時代から共演歴のあるハワード・ジョンソン(Haward Johnson)も参加しているのが嬉しいです。

●リヴォンのヴォーカルは昔に比べるとお爺ちゃん化していて、ちょっときつそうなところもあり、単調になるところがないわけではないです。でも、私には充分。

 デジパック仕様。前作と異なり、解説、メッセージの類は一切なし。楽曲データ、ミュージシャン・データーのみ記載。


Electric_dirt

 やり続けること、生き残ることの重さよ・・・
 じっくり聴きたいです。

Levon Helm / Electric Dirt

1. Tennessee Jed (J.Garcia, R.Hunter)
2. Move Along Train (Roebuck Staples)
3. Growing Trade (L.Helm, L.Campbell)
4. Golden Bird (Happy Traum)
5. Stuff You Gotta Watch (Muddy Waters)
6. White Dove (Carter Stanley)
7. King Fish (Randy Newman)
8. You Can't Lose What You Ain't Never Had (Muddy Waters)
9. When I Go Away (L.Campbell)
10. Heaven's Pearls (Leone, Issacs, Mcbain, A.Helm, Patscha)
11. I Wish I Knew How It Would Feel to be Free (Lamb, W.E.Taylor,)

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The Band」カテゴリの記事

コメント

あぁ、もう出たんですよね。
手に入れなければ…。

よりによって喉を癌にやられてしまって。
それでも前作やらライブ音源やらを聞いていると、彼の音楽には合った声になっているとは思います。
こういった細い声で歌える音楽は、そうそうないでしょうから。
私はむしろそこに、味わいを感じています。

ボブ・ディランのバンドの中では、ラリーの仕事が最も好きでした。
リヴォンの右腕として、また他の様々なプロジェクトにも出ているのを見て、うれしく思います。
かといって、ノスタルジックにはならないように、気をつけてはいますが。

どもです。

彼の病気のことを聞いたときはショックでしたが、よくここまで回復してくれました。影では想像できない努力があったのかもしれません。

ボブのNETバンドのうち一番印象に残ってるのはラリーですね。エゴを押し出すようなタイプでないので不思議です。在籍が長かったというのもありますが(笑)。


>かといって、ノスタルジックにはならないように、気をつけてはいますが。

ボブのNETに限らず、自分の体が懐メロ体質になってるんじゃないかという気持ちはけっこうあります。最近のフェスのメンツなど見てもチンプンカンプンですし。

200年、300年前の音楽とか聴くこともあるので、まあいいかなと・・・ほとんど開き直ってます。

先週、難波の新星堂で発見しました。メディアで全く話題にならないので、寂しい感じです。前作のDirt Farmerの時も店先で発見して、発売を知りました。
前作のライナーで、throat cancerで術後、放射線治療をうけたあと、歌声は半分くらい回復していると書いていました。
これを聴いていると、人間国宝とか伝統芸能なんて言葉が頭にうかんできます。
毎年一枚くらいは発売できるくらいには売れてほしいと思います。

mmmさん、

難波の新星堂で発見というのは幸せな出会いではないでしょうか。
うらやましいです。

>これを聴いていると、人間国宝とか伝統芸能なんて言葉が頭にうかんできます。

少し前に、どこかのファーマー達と語りながら農業用トラクターに乗ってるリヴォンの動画を見ましたが、トラクターに乗っていてもなんの違和感もありませんでした。
なんというか「どっこい生きている」みたいな感じで。ロビーじゃこうはいきません。

ボブが「聴く人間が一人になっても歌い続ける」みたいなこと言ってた記憶がありますが、リヴォンは「生涯一芸人」の素晴らしい例なんだろうな、としみじみ思います

実は、僕は岡山の人間でして、某学会の関西地方会の後、難波の新星堂にいくと、何故か二度連続してリヴォン・ヘルムの新作を発見したのです。リヴォン・ヘルムが試聴機に入っている全国チェーンなんて、あんまりなさそうなんですが、普通はもっと売れ筋のCDをいれますよね。アメリカのクラシックロックが妙にマニアックに充実しています。岡山の新星堂のクラシックおじさんによると、マニアとしてその世界で有名(何の世界だ なんてつっこみを自分で入れたりして)な店員がいて、全国チェーンと思えないような品揃えになったのだとか。何年か前に辞められたそうですが、詳しくはわかりません。
大阪の人はうらやましいなと思っているのですが、たとえば関東ならどうなんでしょうね。
新星堂って、タワーなんかとは違って、店員の裁量を認めてくれるような企業体質なんでしょうかね。
それとも、大阪はこういう音楽を好きな人がたくさんいて、このような品揃えしても十分商売が成立する音楽風土なんでしょうか。岡山だと人口的に無理ですね。
ブログをごらんの皆さんの地方では、リヴォン・ヘルムの新作が試聴機に入っていますか。

mmmさん、

難波の新星堂は知る人ぞ知るお店で、私も何回か行ったことがあります。

初めて行った時のことはこちらに書きました。
http://leopard.air-nifty.com/offending_instruments/2007/06/post_57ee.html

おっしゃるように、アメリカン・ロックに強いお店で、とくに普通の店では見逃されてしまう南部ロック、スワンプ系ロックの在庫の豊富さにのけぞったものです。

ただし、昔はもっと凄かったそうで、今はだいぶ在庫が減ったそうです。それでも、都内の半端な店を蹴飛ばすくらいの品揃えだと思います。

新星堂は不思議なお店が多く、以前、横浜に小さいながらクラシック系の在庫が渋いお店があり、仕事で横浜に行った際にちょくちょく寄ってました。まさに「店員の裁量を認めてくれるような」お店だったのだと思います。今でもそうなのか、お店が残っていのかどうかわかりませんが・・・

ちなみに私の東京都下の地元は、リヴォンの新作は試聴機に入っていない「普通」のお店ばかりです。

やはり、難波の新星堂はすごい店だったんですね。大阪での学会、研究会のついでに時々よるのですが、僕もオールマンのディスプレイを見たときはびっくりしました。
企業の論理からはずれまくっているだろうに、よく認められたなあと感心しました。
ザ・バンドのボックスの時は、DVDの映像を大型テレビで流していました。今時、バンドの映像が見える全国チェーン店があるとは!! ボックスが重ねてありました。
(1982年だったか1983年だったかに、大阪フェスティバルホールで、4/5バンドを見たのを思い出します。
全員見たかったなあ。)
岡山では、クラシックおじさんが頑張っているらしく、クラシックが充実しています。岡山シンフォニー・ホールの下、一階にあります。以前、クラシックおじさんから店で、新星堂の株式を勧められたことがありますが、パッケージメディアの将来性を考えると、いくら新星堂とはいえ、株式は遠慮しました。
岡山と倉敷にタワーがありますが、タワーはどこへいってもタワーですね。

コメント遅れましてすみません>mmm さん

4/5ザ・バンドは私も東京で2公演見てます。
ロビーがいないザ・バンドには気が進まなかったのですが、最初に見たのが良かったので、思わず2回行ってしまいました。

岡山シンフォニー・ホールは去年行きそうになりました。
クラシックおじさんがいるなら是非行ってみたいです・・・いや行かねばならぬという感じです。
最近、店主の個性がにじみ出てるようなディスクショップって少なくなり残念ですね。

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