クラプトン、2009年ロイヤル・アルバート・ホール公演第10夜を見る
●5月29日、ロイヤル・アルバート・ホール公演見てきました。セットリストはこちらで。
●すでに音源も出回ってますが、一応封印して現場に臨みました。
RAH公演が始まってからセットリストを眺めていたときは、「このリストで楽しめるんかいな・・・」と微妙な印象でしたが、意外や意外。かなり楽しめてしまいました。
●新鮮な Going Down Slow や Key To The Highway のアレンジ、流れるようなOld Love でのソロ(途中 As The Years Go Passing By のフレーズあり)、久しぶりの Got To Get Better In A Little While(ウィークスのソロの素晴らしいこと)、Badge...
ソロ演奏だと思ってた Driftin' がトリオ演奏だったり、生で聴きたかったThree Little Girl が聴けて喜んだり(イントロですぐ分かりました)、シャッフル感の強い Lay Down Sally に「ほー」っとなったり。いつもはちょっと退屈な後半の「定食セット」もドイルが出てくると思うと妙に期待したり。これはホラー映画でお化けが出てくるのにドキドキするようなもんか(笑)。
Laylaの終盤のソロも良かったです。さすがに Wonderful Tonight はなんの記憶もないですが(苦笑)。
Not Dark Yet は落ちてしまいましたが、正直あの曲の世界はECのものではないと思います。ダメ出しするほど悪くはないですが・・・
今回復帰したアンディですが、Cocaineでは派手なアクションでステレオタイプとは遠く離れたところで素晴らしいソロを聞かせてくれました。間違いなくショー全体の聴き所の一つと思います。アンディとドイルは演奏中ニコニコとアイ・コンタクトとったりして楽しそうでした。
●オープニングは Arc Angels.
ドイルよりチャーリの方が目立った感じで、ショーの進行コメントもチャーリー担当です。客席に愛想振りまいたり。さすが元アイドル(笑)。
演奏途中でお互いのギターを交換してそのまま続けるようなアクロバット的なパフォーマンスもありましたが、ポップとか派手な印象を受けるバンドではないと感じましたがどうでしょう。
●どこかストイックな印象だった先の日本公演に比べると、健康的でハッピーなショーかなと・・・強引にまとめるとそうなります。
日曜のラスト・ナイトも見物予定。
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コメント
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もちろん、こちらも行かれましたね。
うーんそれでも、Not Dark Yetを是非観ていただいて、感想を伺いたかったです。
途中でセットリストから落ちちゃったので、当人も合わないと思ったのかどうか。
アンディの変化は興味深いですね。
地味に弾いているという印象が大きい人ですから。
Arc Angelsも、一度観てみたいところです。
チャーリーは、シールドの位置をやたらと気にしながら、
あくまでサポートとして、しっかりとボブの演奏を支えている記憶しかありません。
本編へのゲスト出演も少し期待しているのですが、どうでしょうか。
投稿: Catpochi | 2009.05.31 10:10
Catpochiさん、
私もアンディについては同じような印象でした。
というかECのバック以外での彼のこと全然知らんので、ちゃんと聴いてみなきゃいかんという感じです。
>チャーリーは、シールドの位置をやたらと気にしながら、
あくまでサポートとして、しっかりとボブの演奏を支えている記憶しかありません。
本編へのゲスト出演も少し期待しているのですが、どうでしょうか。
私もチャーリーがせめてクロスロードあたりで参加したら面白のにと思いましたが、ECとは交流がないので難しいのかもしれませんね。
自分がチャーリーを見たのは2001年のボブの来日公演以来です。武道館で、「下手なことしたらボスに何言われるかわからん」みたいな感じで、Not Dark Yet の時に丁寧にハーモニクスを付けていたのが印象に残ってます。あのNot Dark Yet は美しかったなぁ。チャーリーのギターも。
今回、Arc Angels が前座、本編でECがNot Dark Yetというのは不思議な因縁だなあ、などと勝手に妄想してましたが、自分の耳で生聴きしてみたかったです。
今回のチャーリーはNETでの彼と違いあまりに陽気です。たぶん、こっちが本物(笑)
投稿: Sato | 2009.05.31 18:40
遠方から不満をとばしている私も、実際の現場に行っちゃえば、それはそれで楽しんでしまうであろうことぐらいは想像がつきますけどね(笑)。
Where's ERIC!もSlowhand Digestも、「賛」と同じぐらい「否」のコメントが多いです、今回は。
アンディといえば、2002年のロジャー・ウォーターズ日本公演で、ほんの一瞬でしたが、ECとのステージでは見せたことのない、目も眩むような電光石火のプレイをやってのけて、度肝を抜かれたことがあったのを思いだしました。
チャリ坊(笑)は1986年の初来日を観ています。フェスティバルホールで(笑)。あそこで2日やったのだから、当時の人気が分かろうというものです。
若干18歳でしたが、バンド一丸となっての押しの強いプレイは色気よりも男気を感じさせるもので、コイツはアイドルやってる柄じゃないな、と感じました。案の定、その後の人気凋落とシブめのテキサン・ロッカーへの路線変更(というか本来の姿への回帰)も、べつに驚きませんでした。
2001年ディラン来日のときは大阪両日・名古屋・浜松と通いましたが、すっかりバック・ミュージシャンぶりが板についていましたね(笑)。
投稿: ブルー爺 | 2009.06.01 02:08