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2009.04.25

ボブ・ディラン、Before The Flood のリマスター盤

●最近出たボブ・ディランのリマスター盤4枚のうちの1枚(他の3枚は、The Basement Tapes、New Morning、Dylan & The Dead)。ご存じ1974年のザ・バンドとのUSツアーのライブ録音。邦題は「偉大なる復活」。

Before The Flood [Original recording remastered]
Before The Flood [Original recording remastered]

●一番興味のある音の具合ですが。

 リマスタリングによって中低域が分厚く鳴る音に変身していて、旧CDとはちょっと違った音に仕上がってます。各楽器も生々しい音で細かなところまで聞こえてきます。旧盤では金属的というかシンセみたいな音だったガースのオルガンもいい感じ。Like A Rolling Stone でのガースのオルガンってこんなにニュアンスに溢れたプレイだったんですなあ。

 旧CD(自分の持っているのは SRCS 6165-6)はヘッドフォンで聴いてると耳がキンキンする感じだったので、個人的には今回のリマスタリング気に入ってます。マスタリング・エンジニアは Greg Calbi という人。

●デジパック仕様。アートワークも少し変わり、オリジナル盤になかったレア写真も6点使われてます。もちろん撮影はすべてバリー・ファインシュタイン (Barry Feinstein)。

Flood3

 バリーが去年出したボブの写真集「時代が変わる瞬間」には74年ツアーのステージ写真はほんの少ししかありませんでしたが、写真集の最後のページにあった写真が今回のCDのアートワークにも使われてます。これ以外の他の5写真は「時代が変わる瞬間」では見れなかったものです。

Flood2

 今回のリマスター盤を日本のソニーは紙ジャケで出すそうですが、アナログ盤仕様の紙ジャケだとすると、今回初めて使われた写真をどんな風に処理するんでしょうか。

●旧CDの音もそれほど悪くなかったので、買うかどうか迷いましたが自分は買って正解でした。

 先の写真集で、ファインシュタイン曰く、


  このツアーが終わったあと
  わたしはもうツアーには同行しないと決めた。
  ここまですばらしいツアーがあるはずがないからだった。


 それにしても、あの頃ボブは若かった。35年前。33才。

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コメント

こんにちは。

所用で、ロンドンに来ております。
本来ならば今日帰国だったのですが、無理に日程を伸ばしました。

そう、68歳の彼を見るためです。

ただし、公演前夜にも関わらず、チケットを取れていません…。
ロンドンでは2公演あるのですが、2日目はクラブでの公演であり、
公式サイトのみでの限定受付でもあったので、どうせ当日券が出たとしても取れません。
初日は大きなところであり、当日券もそれなりに出るでしょうから、そこに決めた次第です。
明朝は早起きの上で、遠い会場まで向かわねばなりません。

ロンドンに来るに当たり、こちらのサイトも参考にさせていただきました。
それはよいのですが、時間がほとんど取れなかったため、結局ろくに見ていません。

先日、Derek Trucks Bandを見ました。
東京に次いで2度目ですが、以前よりもずっと集中して見られました。
東京もロンドンも、盛り上がりに差異はないはずですが、説明できない何かが異なりました。
アンコール2曲目はAnydayでしたが、Butch Trucksがゲストとして出てきました。
ゲストはSusanがよかったなぁと、思ってしまいましたが。
また録音したので、帰国後にもどこかで流します。

そういえば、ここのHMVを覗いたところ、話題のBobリマスターはなかったですね。
米盤の輸入になるのか、以前出た他のリマスターも高かったような気がします。
DTBは、Already Freeのみが置いてありました。

ロンドンのCatpochiさん、こんにちは。

ボブ&デレク@ロンドン観戦とは羨ましい。
Down in the flood 繋がりでしょうか。
あまり観光する時間はないとのことですが、
ショーが見れれば十分満足と察します(笑)。

ボブの2日目Roundhouseのチケットは厳しいかもしれませんが、
初日はでかいO2アリーナですから間違いないでしょう。今晩ですね。

dtbのロンドン公演はShepherd's Bush Empireですね。
こんなとこでdtbを見たなんていいなあ~。成果楽しみにしてます。
http://www.londonvenueguide.com/Images/empireext.jpg
http://www.bookmetickets.com/data/uploads/venues/66/640x480_shepers.jpg


>東京もロンドンも、盛り上がりに差異はないはずですが、説明できない何かが異なりました。

たしかに。
説明しがたいですが、これにハマってしまうと旅聴きが辞められなくなります。地元の日本で聴く楽しさもまた格別なんですが。

ボブのリマスターはまだ並んでなかったそうですが、日本のショップの品揃えと比べてしまうとあちらは・・・(笑)。そんな安くないですしね。

こんなところでよろしかったら、体験続報お待ちしてます。m(__)m

ただいま帰りました。
あまりレビューを書き慣れていないので、軽く触れます。

以前アメリカでやったように、当日券を求めて早朝から並んでみました。
…、誰も来ない。
これは非常に心配になりました。
係員にその旨を述べたところ、"ここはアメリカとは違うのよ"と一蹴される始末。
結局は誰も並ぶことがなく、最終的には午後2時になっていきなりチケットが手に入りました。
前から2列目の左から2番目。
えらく、偏ったところだとは思いましたが、もちろん文句は言いません。
周囲の人びとは皆が、当日券をネットで購入したということでした。
疲れて並ぶ必要はなかったようです。

実に4年ぶりの、イギリスでは初めてのボブでした。
正直、全体的に今ひとつ。
やはり今のバンドの重苦しい音が好きになれないことがありますが、
さらにセットリストが好みではなかった点は大きかったです。
なんと言いますか、テンションがどんどん落ちてゆくライブでした。
ようやく聞けたMaggie's Farmで気分が高揚したのですが、
後半にはどうにも苦手なModern Timesの曲が立て続けに来たのもあって、テンションががどんどん落ちてゆく。
そのくせ、聞いてみたかったBeyond The Horizonが来ない。

否定的に入ってしまいましたが、もちろん良い点もありました。
やはり観客のノリの良さといったら、この上ない。
左から2番目の席と書きましたが、皆が押し合うので、最後には10人分ぐらい中央に寄っていました。
楽曲では、Chimes Of FreedomとHattie Carrollあたりは、普通に、よかったです。
あとは…、とても有名な追っかけと喋る機会を得たこと。

コンサート後に、おしゃべりなおっさんと帰途を共にして、レビューを交わしました。
彼の印象として、ボブは疲れ切っているのではないかと。
ライブの最中に何度となく集中力が切れた仕草を見せるのが気になったとのことでした。
彼もまた今の重苦しい音が苦手だとも言っていましたが、このあたりは好き嫌いですので。

このライブもまた、帰国後には某所に流します。

とりあえず、何はともあれいい加減に日本に来い、とひたすらテレパシーを送ってきました。
叫んでもよかったのですが、録音にのるのを恐れて、躊躇してしまいました。

来る新譜の話題も周囲で出ていました。
それなりの成果を望まれてはいますが、期待をしすぎてはいけない作品だろうというところで、皆が納得していました。

全てを簡単に言い換えれば、微妙である、の一言に尽きてしまいました。
贅沢な感想であるのは承知の上ですが、どうにも拭えない印象ですので。

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