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2009年3月の記事

2009.03.31

ボブ・ディランの新譜、Together Through Life が4月28日に発売

●ディランの新譜が4月28日に発売。2006年発売の Modern Times 以来33枚目のスタジオ・アルバム。

▲
Together Through Life

 印象的な表カバー写真は、Bruce Davidson の Brooklyn Gang という写真集に収録されているそうです。写真集の一部はここで見れます(右下に本盤で使われた写真あり)。

 録音メンバーは現在のレギュラーバンドのメンバーの他、ロス・ロボスの David Hidalgo 、トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズの Mike Campbell と Benmont Tench. 

 通常盤の他、2CD+DVDのデラックス・エディションがあり、デラックス・エディションの disc2 は、ボブがXM Satellite Radioで続けているラジオ番組 Theme Time Radio Hour のCD版。
 DVDは、Roy Silver – The Lost Interview というタイトルで、No Direction Home の未発表アウトテイクだそうです。収録詳細は下記参照。

●bobdylan.com に音楽ジャーナリストの Bill Flanagan による本アルバムついてのインタビューが載っていてpdfでも落とせます。

 インタビューによると、Together Through Life はチェス風のサウンドに仕上がってるそうです。確かめたい方は、現在bobdylan.comのトップページから、1曲目のBeyond Here Lies Nothin'のmp3(256kb)ファイルが落とせますのでなくならないうちにどうぞ。たしかにチェス風というのもうなずける音です。O.ラッシュの All Your Love に似てますが・・・

 2曲目の Life Is Hard は、昨年、フランス人映画監督の Olivier Dahan からサウンドトラック用に曲を書いて欲しいと頼まれたことがきっかけで作った曲でだそうです。TTLの全曲が映画のために書かれた曲ではないものの、この曲を出発点としてアルバム全体の流れが決まったそうです。

 インタビュー中、「誰かを聴き手として想定しないと、視点がなくなってしまう」と語るボブですが、


「僕の聴き手みんなにあてはまる合意みたいなものはないと思うよ。初期の曲が好きな人もいれば、その次の頃が好きな人もいる。ゴスペル期(the Christian Period)が好きな人もいるし、ポスト・コロンビア期(Post Colombian)、ラファエル前派(Pre-Raphaelite)が好きな人、90年代の曲が好きな人もいる。聴く人は、いつの時代の曲かなんて特に気にしてないように見えるね。彼らは本能的に形式や本質(style and substance)を感じとって、そこから何かをつかんでいるんだ。イメージというのは人を縛りつけるものじゃない。僕の曲の中に犯罪記録を持った占星術師がいたとして、誰もそこから人類の末路なんてことを考えやしない。イメージというのはありのまま額面通り受け取ればいいし、自分を自由にしてくれるものなんだよ。」


 だそうです。わかるような、わからんような(そもそもちゃんと訳せてるのかわからん)。Post Colombian やPre-Raphaelite というのはおやじギャグでしょうけど(笑)。

 あるいは、「民主主義のプロセスを信じてますか」というベタな質問には、


 「そうだね。でもそれは政治と関係があるのかな?政治は問題を解決してるというより作り出してるように見える。本当の権力というのは小さいグループを作ってる人たちの手の中にあるんじゃないの。彼らは肩書きなんて持ってないけどね。」


と答える、かつてプロテスト・ソングの旗手と言われたボブ・ディランでした。

●他にもいろいろ興味深いこと語ってますが、彼の語る言葉は歌詞同様難しいです(苦笑)。歌詞訳す方は大変ですなあ・・・


Bob Dylan / Together Through Life (Deluxe Edition)

-Disc 1-
1. Beyond Here Lies Nothin'
2. Life Is Hard
3. My Wife's Home Town
4. If You Ever Go To Houston
5. Forgetful Heart
6. Jolene
7. This Dream Of You
8. Shake Shake Mama
9. I Feel A Change Comin' On
10. It's All Good

-Disc 2-
1. Howdy Neighbor (J. Morris) - Porter Wagoner & The Wagonmasters
2. Don't Take Everybody To Be Your Friend (M.Gabler/R. Tharpe) - Sister Rosetta Tharpe
3. Diamonds Are A Girl's Best Friend (L. Robin/J. Styne) - T Bone Burnett
4. La Valse De Amitie (O. Guidry) - Doc Guidry
5. Make Friends (E. Mcgraw) - Moon Mulligan
6. My Next Door Neighbor (J. McCain) - Jerry McCain
7. Let's Invite Them Over (O. Wheeler) - George Jones & Melba Montgomery
8. My Friends (C. Burnett/S. Ling) - Howlin' Wolf
9. Last Night (W. Jones) - Little Walter
10. You've Got a Friend (C. King) - Carole King
11. Bad Neighborhood (Caronna/M. Rebennack) - Ronnie & The Delinquents
12. Neighbours (M. Jagger/K. Richards) - The Rolling Stones
13. Too Many Parties and Too Many Pals (B. Rose/M. Dixon/R. Henderson) - Hank Williams as Luke the Drifter
14. Why Can't We Be Friends (S. Allen/H. Brown/M. Dickerson/J. Goldstein/L. Jordan /C. Miller/H. Scott/L. Oskar) - War

-Disc 3(DVD)-
1. Roy Silver - The Lost Interview

2009.03.20

クラプトンが、オールマンのビーコン・ランにゲスト出演

●NYのビーコン・シアターで開催中のオールマン・ブラザース・バンド40周年記念ビーコン・ランですが、噂どおり19日のショー、休憩後の2部からクラプトンが登場した模様です。

 以下、marsさんのスペシャル報告より2部のセット(勝手に使ってごめんね)。

Key To The Highway
Dreams
Why Does Love Got To Be So Sad
Little Wing
Anyday
-encore-
Layla

Beacon_entrance

●やはり生で聴きたかったなあと。20日も登場という噂ですが明日行く人現地ルポお願いします(笑)。今年のショーくらい映像付きでリリースしてくれないかなあ。moogis登録しようかな・・・
(追記:2009ビーコンのすべてのショーがInstant Liveで正式発売されることになりました。めでたし)

 以上、special thanks to mars さん、でした。



(追記)
 2月20日のクラプトン参加曲のリストです。


Key To The Highway
Stormy Monday
Dreams
Why Does Love Got To Be So Sad
Little Wing
In Memory Of Elizabeth Reed
-Encore-
Layla

2009.03.05

Derek and The Dominos in Concert(再発・紙ジャケット)

●紙ジャケットでの再発盤です。一応SHM-CD仕様。1970年10月、NY、フィルモア・イーストでのライブ。

Ddinconcet1

●23、24日両日の音源がサウンドボードで聴けるブートレッグも手軽に入手できるし、オフィシャルの拡大盤 Live At The Fillmoe も出てるので、無理に買うこともないのですが。安くないし・・・でも買う(トホホ)。

 まあ、こういうのは郷愁みたいなもんです。オリジナル盤の曲順で聴いてると落ち着くし、疑似体験ながらLPの雰囲気が味わえるし・・・言い訳。

●帯に2009年24bitリマスターと書かれてますが、レコード・コレクター誌2009年3月号によると使用したソースはアナログ用のマスターということです。ただし、そのことは本商品上のどこにも書かれていません。そういう大事な情報は表品の外から見えるように書いた方がいいと思います。
 いったん発売中止になったのは使用するマスターの提供の問題なのか(やむなくアナログマスターを使った?)という気がしますが推測にすぎません。

 アナログ用のマスターらしく、音はやや角のとれた丸目の音、ちょい歪み感あり、部分的なビリつきもあります(Tell The Truth の10分過ぎあたりから)。

●と微妙なのですが、驚いたのがカール・レイドルのベース音。いかにもアナログっぽい「ボワーン」とした音なのですが、非常に表情豊か(特にスロー~ミディアム・テンポの曲)。Got To Get Better In A Little While のベース音、良いです。
 思わず Live At The Fillmoe(下右) と聴き比べてみましたが、後者は完全にベース音がイコライズされていて、細かなニュアンスが聴きとれないような音になってしまってます。ブート盤(下左)は、今回の紙ジャケ盤同様の音で聴けます。

 あと、Live At The Fillmoe に比べ、左(ホィットロック)・右(クラプトン)の広がりが大きめ。一番広がりが大きく聞こえるのがブート盤(そんなに緻密に聴き比べてませんが)。

Ddfillmore

 全9曲。当盤収録曲のうち、24日のWhy Does Love Go To Be So Sad, Let It Rain, Tell The Truth の3曲は、拡大盤 Live AT The Fillmore では23日のテイクに差し替えらました。

●演奏から受ける印象が大がわりするほどの違いではないのですが、レイドルのベースが魅力的なのにちょっと驚きました。Let It Rainのドラムソロ後の爆発を聴くと、このバンドにもクリーム的な要素が充分あることが分かります。クラプトンはこの頃だって流して奏いてるところはちゃんとあります(笑)。

2009.03.03

Eric Clapton - Live File 1(福井章彦 著)

●Live File というタイトルからも分かるように、ライブ音源でたどるクラプトンの音楽研究です。ソフト・カバーで、本文は197ページ。1400円(税別)。

▲
Eric Clapton - Live File 1

●初巻の今回は1963年から1975年まで。福井氏については、Beatleg誌のレビューや記事ですでにご存じの方も少なくないでしょう。本書もBeatleg誌の連載をまとめたものということです(おそらく加筆あり)。は書き下ろし。

 同様の作業として、Web上では Mark Deavult氏(Geetarz) の力作が知られています。Geetarz氏の作業は、音質・演奏の客観的な評価に重きが置かれた感じでしたが、本書ではそれに加え、さらに人間クラプトンに迫ろうとする視点が感じられます(特に各ツアーの概観部分)。

●音源は、年代順に時系列的にまとめられていて、オフィシャル音源と非正規音源の区別はされておらず、両者は等価のものとして扱われてます。

 演奏レビュー、音質評価、初出ディスク、定番ディスクが簡潔に整理されていて非常に読みやすいです。

Ec_file1a

●各音源は、「必聴」「定番」「ファン限定」「マニア限定」「コア・マニア限定」の5段階総合評価が下されていて、こういう本を買うヤバイ道に入り込んでしまった人は、各音源については自分で落とし前を付けてしまえるかなとも思うのですが、それでも興味深く読ませていただきました。

 例えば、ドミノスの1970年10月のフィラデルフィア公演(AUD)は「必聴」ですが、フィルアモ・イースト公演(SBD)は「定番」になっています。
 あるいは、アルコール漬けだった74年のカムバック・ツアーを(負の意味で)象徴するような泥酔ぶりが聴ける7月4日のコロンバス公演は「ファン限定」という評価です。コロンバス音源はECのキャリアを振り返る上ではまさに「必聴」であるとは思いますが、その辺、著者はあくまで冷静です。一ファンとしての本音は別かも知れませんが。

 ちなみに、「コア・マニア限定」はそれほどあるわけでなく、ドミノスだと、70年8月14日、UKでのモルヴァーン(Malvern)公演がそれに該当します。同日の I Don't Know Why を聴いて喜びに浸ったことのある人はコア・マニアです。犯罪者にならないうちに早く更正してください(笑)。

●音質的にかなりバラつきのある非正規音源をここまで聴き込んで整理するだけでも大変な作業であったと思われます。思わず目を見開かせてくれる視点が至るところにちりばめられていて集めた音源をあらためて聴き直してみよう、というアブナイ欲求がむくむくと沸いてきて、喜んでいいのやら、嘆いていいのやら・・・

●75年までの音源だけでもかなりのヴォリュームがあり、本書をめくっていると、著者も書かれているように「(クラプトンが)ライブに生きてきた人」であることを痛感させられます。アルバム・アーティストとコンサート・アーティストという分類があるとすれば、クラプトンは明らかに後者なのだなと。もちろんアルバムも十分魅力的ですけど。
 この先あと30年。しかも後に行くほど音源が大量。天国か地獄か。

●主にGetty Imagesの提供する多数のレア写真が収録されていて楽しめます。75年日本公演の写真は著者自ら望遠レンズを使用して撮影した上質かつ感嘆させられるものですが、当時の著者は数十年後にこういう書物をしたためるとは想像だにしなかったでしょう。

Ec_file1b

 力作。同好の士は買いましょう(笑)。

2009.03.01

クラプトン日本公演2009 最終日を見る

●2009年2月28日、日本武道館。ジャパンツアー最終公演。この日もECは終始ご機嫌。

Budokan090228

●私的には、Here But I'm Gone と Why Does Love Got がこの日のハイライト。

 後者は高域のヴォーカルがところどころ苦しそうで音域下げて歌ってましたが、演奏は素晴らしかったです。後半はすぐに穏やかデュエットにならず、けっこう激しくやり合ってました。ドミノス録音時のフレーズがちらちら出たりでニンマリ。

 前者は、暗い闇に落ちていく感じが素晴らしいです。去年のツアーで取り上げてたときのような反復するリフがなくなっていて、微妙に変化してるのが興味深いです。このくらいのテンポの曲が、今のECは一番弾きやすいのではないかしらん。演奏直後の Curtis Mayfield! の一声にびっくり。

●この日は、なぜか曲の前後にミュージシャン名を挙げる挙げる。

 Curtis Mayfield (Here But I'm Gone) に始まって、Lil' Son Jackson (Travelin' Alone)、Jimmy Rogers (That's Alright)、Barbecue Bob (Motherless Child)、Jerry Lynn Williams (Running on Faith)・・・こんなに人名挙げたのは95年のブルース・ツアーのとき以来。 
 「こういう人たちがいたから、自分が今こうして音楽やっている」的な、彼なりの信仰告白みたいな感じなのでしょう。

●もちろん良いことばかりでもなし。クラプトンのギター奏者としての身体は肉体的なピークを過ぎてるのでは、という印象を今回初めて持ちました。すべての楽器弾きが通る宿命ではありますが。
 でも、この人が何をやっても、どうなっても、自分はずっと聴き続けるんだろうなと。今までそうだったし。惚れたものの負けです(笑)。

 Crossroadsでは、ステージに登場しながら弾く即興風のソロをいったん止めて、

I wanna say thank you, domo arigato....really such a wonderful time in Japan, a great couple of weeks, thank you very much.

 という、ありがたいお言葉。贔屓目なしに、ここに来て演奏するのが好きなんでしょう。こちらからもドモアリガト。

●ということで、Happy End の2009ジャパンツアー。お疲れさんでした。
 次はアルバート・ホールか(笑)。

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