ニール・ヤング、Sugar Mountain: Live at Canterbury House 1968 を聴く
●リリース予告時に少し書きましたが、アーカイブス・パフォーマンス・シリーズ第3弾が届きました。
Sugar Mountain: Live at Canterbury House 1968
声が若いです。
DVDは静止画像で(下写真)、雪みたいのがずーっと降ってます(笑)。おまけに入ってる2月下旬リリース予定の大物、NYA Vol.1 の予告編が面白く、ブルー・レイ再生環境のための散財の悪寒がします。
●今まで、Decade で聴けたこの日の Sugar Mountain ですが、Decade 収録のものがほとんどモノラルだったのに対し、音の拡がりは狭いながらステレオで聴けます。ニールの声、ギター共に生々しさは段違い。
かなりテープ・ヒスが目立ちますが、下手なノイズ除去処理をされて変な音になるより良いです。
リリース情報にあったように、ティアックの2トラック・レコーダーで収録。
スリーブ裏面に写真が載っているマスターテープに書かれた LEFT TRACK - VOICE、RIGHT TRACK - GUITAR という記載(上写真)を見て、「もしや、左チャンネル・ヴォーカル、右チャンネル・ギター、分離クッキリのとんでもステレオか」と心配しましたが、 ギターやや左、ヴォーカルやや右の程よいステレオ感で聴きやすい音に仕上がってます。マスターテープの表記となぜか左右が逆ですが。
●Winterlong が一部のみ(excerpt)ということについては、「テープチェンジ切れでしょう」などと前に軽々しく書きましたが、そんな単純なものではありませんでした。
そもそもこの曲がいつ完成した曲なのか自分は無知というか(Decade 収録のエレクトリック・ヴァージョンはもっと後の録音)、考えたこともなかったのでした。
本盤では、Winterlong のメロディーをギターで弾き「New Melody だよ」と話ながら、客のリクエストに応えて Out of My Mind に行ってしまいます。Winterlong はこの時点で、インスピレーション段階、主旋律だけが生まれたての歌詞なし状態だったのかもしれません。
The Old Laughing Lady は中間部でのギターの劇的な盛り上がりに驚き。歌い終えてすぐに、ラストの素晴らしい Broken Arrow.
●自分のリスニング力では全部聞き取れませんが、曲間で良くしゃべってます。ただの陽気な兄ちゃん。
2本のマイクに交互に口を近づけて、Track1, Track2 と喋って遊んだり、「これから話すことは本当の話。僕はステージではウソついたことない。ピルの話するけど、こん中に警察の人いないだろうね」と言うのでなんだと思ったら、本屋さんでクスリでラリったまま働いて首になった話(笑)。
●日本盤もCD+DVDで出ますが、ちょっと高く、しかも1月中旬発売。 曲間の語りはちゃんと全部訳されるのでしょうか。
Sugar Mountain の手書き歌詞の写ってる、二つ折りスリーブの内側はこんな感じです。(たぶん)40年前!のニール。
(追記)
国内盤発売元のワーナー・ミュージック・ジャパンのインフォメーションによると、国内盤にはMC訳も付くそうです。
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