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2008年12月の記事

2008.12.29

ニール・ヤングのライブ記録本 Ghosts On The Road

●以前から気になっていたニール・ヤングのライブ記録本、Ghosts On The Road: Neil Young In Concert 1961-2006 です。2006年までのデータが補充された第2版。

Ghostsontheroad

 今月中頃、やたらデカイ Royal Mail 便が届き、一瞬「いったい何を買ったんだと?」と思いきやこれでした(届いたブツが何か瞬時に分からんようになったら終わりです・・・)。
 CDサイズと比べても分かると思いますが、現物はかなりサイズが大きいです。B5サイズのラップトップPCより一回り大きく、重さもPCより重いです。ちなみに1996年に出た第1版のカバーはこんな感じでした。

 送料込みで34ポンドと、1ポンド=約200円超時代ですと(わずか半年前。トホホ)躊躇してしまうようなお値段でしたが、ここにきての一気の円高、というか異常なポンド安でかなり割安感。
 なにより、Sugar Mountain のリリースで、ニールの初期のライブ・データへの好奇心も芽生えたこともあり販売元でポチり。Paypal決済。

●この手の本の宿命で、収録済みの2006年までのデータからすでに2年分のデータが発生しているわけですが、新規データや修正データは補訂版がファイルで配布されてます(現在2008年8月分までのデータ)。

Ghosts_69mi_revised1

 見にくいですが、上写真は、先にリリースされたライブ盤 Sugar Mountain 関係のデータです。上が修正前の本掲載データ、下が修正ファイルのデータ。
 まだ未知の部分もありますが、ミシガンの Canterbury House 公演は8~10日の3日間あったらしいこと(8日は未録音)、CDでは単に November 9 & 10 とだけ記されていた音源は、9日の演奏がやや多いことが分かります。

 余談ですが、Sugar Mountain のCDには収録されなかった10日の I Am a Child が、iTunes 版では Bonus Track として付いていて、この曲だけ単独で買うことができます(要iTune環境、米アカウント)。ポチ。

●各ツアーについての概略解説、セットリストの他、該当ブート・タイトルの併記ありと、非常に便利です。正直、ブート・ショップを月に何度ものぞいていた頃、これを見ていたらヤバかったと思いますが、もう安心(笑)。

 こういう研究本を一般の書籍として採算ベースに乗せるのは絶対に無理で、ネット時代でなければ、求道者による趣味・道楽・研究の世界で完結してしまっていたものと思いますが・・・おそろしや(笑)。

 同様の研究では、ディランについての Olof Bjorner氏による労作がありますが(製本版の販売もありますが、pdfファイルの無料ダウンロードも可)、本書はそのニール版ですね。

 多くの Rusty の持ち寄ったデータがベースになっていて、潜在的には多くの匿名子による「共作」とも言えると思いますが、本にまとめあげた Pete Long さんに遅ればせながら感謝。

 何はともあれ、はるか極東の物好きはペラペラめくりながら、物思いにふけっているのでありました。

2008.12.21

クラプトンの2009年ツアー・メンバー

●12月19日付けの WHERE'S ERIC によると、2月12日の大阪からスタートする日本・オセアニア・ツアーのバンド・ラインナップは、以下の通りです。

Chris Stainton (keyboards)
Abe Laboriel Jr. (dr)
Willie Weeks (bass)
Doyle Bramhall (guitar)
Sharon White (backing vocal)
Michelle John (backing vocal)

●と、2008年ツアー後半のラインナップと同じなのですが、全11回のロイヤル・アルバート・ホール公演を含む5月のUKツアーでは、Abe Laboriel Jr.と Doyle Bramhall が抜け、

Steve Gadd (dr)
Andy Fairweather Low (guitar)

が加わるという何とも気になるメンツになってます。
ガッドとウィークスというリズム隊もなかなか興味深いです。微妙にセットリストも変わるかもしれません。

 気になる人は両方・・・

2008.12.20

スティング、エディン・カラマーゾフの大阪公演に行く

●別に東京公演でも良かったのですが、12月20日の大阪フェスティバルホール公演にノコノコ行ってきました。

 各地ともチケットの売れ行きは大変よろしかったようで。今回はクラシック方面から参戦のお客さんも少なくなかったかなと。1階BOX席のやや後ろで見物。生スティングは、7年ほど前に見た Brand new day tour 以来。

 スティングのダウランド・アルバムについては以前こちらに書きました。

Sting1

●当夜は2部編成

 第1部に混成合唱隊スティレ・アンティコ(男4人女4人。スティング&エディンのセットでコーラス担当)のセットが20分ほど。

 15分間の休憩後に第2部のスティング&エディン開始。どちらもPA使ってます。まあ、この編成でPAなしだと500人前後のホールが限界でしょうから仕方ないですね。

本編の第2部は、曲順はやや違いますが、ほぼ アルバム Songs From Labyrinth の再現。

 ダウランドの書簡の朗読もあり、CDでのボソボソ喋りと違って抑揚のある少し芝居気のある語りでした。MCも少々あり。CDでは人工的な多重録音で聴けた合唱パートが、生の混声合唱で演奏されるので、その辺は若干味わいが違います。
 クラシック系の歌手に比べると、音程がふらつく箇所があったりしますが、私的にはそれほど気になりませんでした。

●場内大いに沸いたのが3回あったアンコール。特に In My Life 以降。まあ、これはしゃあないということで(笑)。記憶だと9曲ほどやりましたか(演奏曲は下記参照)。最後の曲はもちろん日本向けのサービス・ピース。

 まさか、スティングの Linden Lea が聴けるとは思ってもなかったのでちょっとウルっときました。

 Fields of Gold(途中からコーラス隊の女性パートとデュエット)の歌い出しでファンの悲鳴が聞こえたと思ったら、Message in a Bottle では悲鳴を超えてもはや絶叫(笑)。コーラス隊のお姉さん下向いて笑ってたように見えましたが・・・

 ロバート・ジョンソン(ブルース・ミュージシャンの方)の Hell Hound on My Trail はスティングがソロで登場し、エディンのリュートを無断拝借するように弾き出して、途中からエディンが参加。ちょっとコミカルな寸劇風。

●以前見た、2006年に彼らがライブでやった時のセットリストでは、ダウランド編に、ボーナス的にリリースされた3曲(Fields of Gold、Message in a Bottle、Hell Hound on My Trail)がアンコールに付いてる程度で、「今回もその程度かな」のまま、直前公演の情報も調べずに行ったので、アンコール編は良い意味で期待を裏切ってくれました。場内もかなり沸いてました。正直、ダウランド編+アンコール3曲程度なら、皆さん(私も)欲求不満のまま終わってたような。

 楽しいショーでした。最後はオペラのカーテンコールみたいに全員横一列でご挨拶。ステージ前で総立ちのお客さん数人と握手までしてました。握手できた皆さん、おめでとうございます。

 グッズや、ツアーブックのような販売は一切なし(景気ですかね・・・)。

Sting2_2

-encore 1-
Sea Pictures op.37 ~ Where Corals Lie (E.Elgar
Linden Lea (R.Vaughan Williams
In My Life (Lennon=McCartney
Fields of Gold (Sting)
Message in a Bottle (Sting)

-encore 2-
Bethlehem Down (Peter Warlock
Say, Love, If Ever Thou Didst Find (Dowland)

-encore 3-
Hell Hound on My Trail(R.Johnson
さくらさくら(Instrumental)

(追記)
encore 2の曲名追記

2008.12.17

とりあえず香港

●慌ただしく香港に行きました。短期滞在者として上っ面眺めただけですが。

 当然CDショップをのぞきました。4年前に見た尖沙咀のHMVは規模縮小。値段もそれほど安くありません。お客さんもあまりいない・・・

 ストーンズのShine A Light 香港盤です。日本円で2000円程度ですが米盤に比べて安いと言うほどではないです。

Shine_hk

 女人街、男人街といった観光名所には小さなショップがあり、そういう店は安いです。

 こちらは、女人街にある WIN WIN SHOP というお店で買ったクラシック系DVD。198香港ドルなので、輸入盤価格の半額程度、日本盤定価の3分の1以下ですね。

Nyc

 もっと買ってしまいそうでしたが、必死に自制しました。

●こちらはシャティン競馬場。香港競馬最大のイベント、香港インターナショナル・レースの日。
 国際G1が4レースある大イベントですが、日本の競馬場のG1当日のような異常な混雑に比べると楽勝です。

Shatin

 こちらは、ジョッキークラブ会員用エリアの馬券売り場。日本のように購入窓口と払い戻し窓口が分かれていません。

Sellpay

 香港ヴァースの最後の直線。小さくて分かりにくいですが、外から2頭目が僅差の3着だった我らがジャガーメイル号です。来年が楽しみな馬です。

Hkvase

 帰国して高熱発生中。鳥インフルエンザではないと思います(たぶん)。インフルエンザ流行ってるようなので皆さんもお大事に。

 しかし、音楽と競馬しかないんかね・・・(苦笑)

2008.12.07

ストーンズの Shine A Light を映画館で見る

●買った米盤DVDはすでに何度か回し、サントラCDもヘビー・ローテーションでしたが、とりあえず、映画館の大画面・大音響で見てくるか程度の気持ちで行ってみました、於TOHOシネマズ六本木。

Shinealight_book

●DVDで見たときも素晴らしかったですが、予想を超えてさらに感激してしまいました。もちろん、初めて字幕付きで内容をちゃんと把握しながら見れたのも大きいです。

 当然、ご家庭のテレビで見るのとは比べものにならない情報量なのですが(笑)、演奏シーンを的確にまとめ上げたフィルム・エディターの David Tedeschi の手腕によるところも大きいのかなと。 素晴らしい編集です。

 ネタバレは野暮ですが、As Tears Go By の後半部分で、ミックの横顔をずーっと映し続けるシーンがあります。そこにあるのは、還暦過ぎた男の皺だらけの顔ですが、ジーンとしてしまいました。
 ミックのクネクネ・ダンスを真正面から捉えるシーンなんて、変な言い方ですが幾何学的な美しさ。All Down The Line 後半でのダンスなんてもう溜息もの。見てるこちらの顔面はニター(笑)。

●舞台裏ではドロドロあった「ラスト・ワルツ」といい、ディランの「ノー・ディレクション・ホーム」といい、これといい、スコセッシの音楽映画はホントに素晴らしいです。ストーンズ各メンバーのキャラクターをきちんと描き分けた手腕はお見事。エンディング・クレジット中に Camera in Hand として、「ギミー・シェルター」を撮ったドキュメンタリー映画作家 アルバート・メイスルズ(Albert Maysles)の名前あり。

●まあ、こればかりは一見にしかずということで激しくお勧めします。残念ながら全国規模での公開ではないですが、近場で見れる方は是非。近場でないけど遠征する気のある方も是非。

 地下鉄大江戸線六本木駅の柱は、ただ今ストーンズだらけです(笑)。(公開週限定広告でした。今はありません)

Stones_oedo

 もう1回見よっかな・・・

2008.12.05

ニール・ヤング、Sugar Mountain: Live at Canterbury House 1968 を聴く

●リリース予告時に少し書きましたが、アーカイブス・パフォーマンス・シリーズ第3弾が届きました。

▲
Sugar Mountain: Live at Canterbury House 1968

 声が若いです。
 DVDは静止画像で(下写真)、雪みたいのがずーっと降ってます(笑)。おまけに入ってる2月下旬リリース予定の大物、NYA Vol.1 の予告編が面白く、ブルー・レイ再生環境のための散財の悪寒がします。

Sugar_m_dvd

●今まで、Decade で聴けたこの日の Sugar Mountain ですが、Decade 収録のものがほとんどモノラルだったのに対し、音の拡がりは狭いながらステレオで聴けます。ニールの声、ギター共に生々しさは段違い。
 かなりテープ・ヒスが目立ちますが、下手なノイズ除去処理をされて変な音になるより良いです。

Master

 リリース情報にあったように、ティアックの2トラック・レコーダーで収録。

 スリーブ裏面に写真が載っているマスターテープに書かれた LEFT TRACK - VOICE、RIGHT TRACK - GUITAR という記載(上写真)を見て、「もしや、左チャンネル・ヴォーカル、右チャンネル・ギター、分離クッキリのとんでもステレオか」と心配しましたが、 ギターやや左、ヴォーカルやや右の程よいステレオ感で聴きやすい音に仕上がってます。マスターテープの表記となぜか左右が逆ですが。

●Winterlong が一部のみ(excerpt)ということについては、「テープチェンジ切れでしょう」などと前に軽々しく書きましたが、そんな単純なものではありませんでした。
 そもそもこの曲がいつ完成した曲なのか自分は無知というか(Decade 収録のエレクトリック・ヴァージョンはもっと後の録音)、考えたこともなかったのでした。

 本盤では、Winterlong のメロディーをギターで弾き「New Melody だよ」と話ながら、客のリクエストに応えて Out of My Mind に行ってしまいます。Winterlong はこの時点で、インスピレーション段階、主旋律だけが生まれたての歌詞なし状態だったのかもしれません。

 The Old Laughing Lady は中間部でのギターの劇的な盛り上がりに驚き。歌い終えてすぐに、ラストの素晴らしい Broken Arrow.

●自分のリスニング力では全部聞き取れませんが、曲間で良くしゃべってます。ただの陽気な兄ちゃん。
 2本のマイクに交互に口を近づけて、Track1, Track2 と喋って遊んだり、「これから話すことは本当の話。僕はステージではウソついたことない。ピルの話するけど、こん中に警察の人いないだろうね」と言うのでなんだと思ったら、本屋さんでクスリでラリったまま働いて首になった話(笑)。

●日本盤もCD+DVDで出ますが、ちょっと高く、しかも1月中旬発売。 曲間の語りはちゃんと全部訳されるのでしょうか。

 Sugar Mountain の手書き歌詞の写ってる、二つ折りスリーブの内側はこんな感じです。(たぶん)40年前!のニール。

Sugar_m_inner



(追記)
 国内盤発売元のワーナー・ミュージック・ジャパンのインフォメーションによると、国内盤にはMC訳も付くそうです。

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