ニール・ヤングのライブ記録本 Ghosts On The Road
●以前から気になっていたニール・ヤングのライブ記録本、Ghosts On The Road: Neil Young In Concert 1961-2006 です。2006年までのデータが補充された第2版。
今月中頃、やたらデカイ Royal Mail 便が届き、一瞬「いったい何を買ったんだと?」と思いきやこれでした(届いたブツが何か瞬時に分からんようになったら終わりです・・・)。
CDサイズと比べても分かると思いますが、現物はかなりサイズが大きいです。B5サイズのラップトップPCより一回り大きく、重さもPCより重いです。ちなみに1996年に出た第1版のカバーはこんな感じでした。
送料込みで34ポンドと、1ポンド=約200円超時代ですと(わずか半年前。トホホ)躊躇してしまうようなお値段でしたが、ここにきての一気の円高、というか異常なポンド安でかなり割安感。
なにより、Sugar Mountain のリリースで、ニールの初期のライブ・データへの好奇心も芽生えたこともあり販売元でポチり。Paypal決済。
●この手の本の宿命で、収録済みの2006年までのデータからすでに2年分のデータが発生しているわけですが、新規データや修正データは補訂版がファイルで配布されてます(現在2008年8月分までのデータ)。
見にくいですが、上写真は、先にリリースされたライブ盤 Sugar Mountain 関係のデータです。上が修正前の本掲載データ、下が修正ファイルのデータ。
まだ未知の部分もありますが、ミシガンの Canterbury House 公演は8~10日の3日間あったらしいこと(8日は未録音)、CDでは単に November 9 & 10 とだけ記されていた音源は、9日の演奏がやや多いことが分かります。
余談ですが、Sugar Mountain のCDには収録されなかった10日の I Am a Child が、iTunes 版では Bonus Track として付いていて、この曲だけ単独で買うことができます(要iTune環境、米アカウント)。ポチ。
●各ツアーについての概略解説、セットリストの他、該当ブート・タイトルの併記ありと、非常に便利です。正直、ブート・ショップを月に何度ものぞいていた頃、これを見ていたらヤバかったと思いますが、もう安心(笑)。
こういう研究本を一般の書籍として採算ベースに乗せるのは絶対に無理で、ネット時代でなければ、求道者による趣味・道楽・研究の世界で完結してしまっていたものと思いますが・・・おそろしや(笑)。
同様の研究では、ディランについての Olof Bjorner氏による労作がありますが(製本版の販売もありますが、pdfファイルの無料ダウンロードも可)、本書はそのニール版ですね。
多くの Rusty の持ち寄ったデータがベースになっていて、潜在的には多くの匿名子による「共作」とも言えると思いますが、本にまとめあげた Pete Long さんに遅ればせながら感謝。
何はともあれ、はるか極東の物好きはペラペラめくりながら、物思いにふけっているのでありました。
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