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2008.11.18

マッコイ・タイナー / Guitars

●長いキャリアを誇るマッコイ・タイナーの新作。ギタリストとのセッション・アルバムです。CD と DVD の2枚組。輸入盤で購入。

▲
Guitars

 参加ギタリストは、

 マーク・リボー
 ジョン・スコフィールド
 ベラ・フレック
 デレク・トラックス
 ビル・フリゼール

の5人(フレックはバンジョー奏者)。

 マッコイの他、固定メンバーはロン・カーター(B)とジャック・デジョネット(Dr) 。
 解説によると、意外にもマッコイはギタリストとレコーディングするのは初とのこと(共演はあるはず)。演奏曲は各ギタリストの提案によるそうです。

●自分は、マーク・リボーと ベラ・フレックについては全く無知。ただ、個人的に一番面白く聴けたのがリボーとのセッション。冒頭からいきなりフリーフォームで、ノイジーなギターをかましてます。マッコイもこういう音楽によく合わせますね。

 ただし、解説によるとリボーとのセッションは一悶着あったようで、ソロのオーバーダブを望むリボーを、そういうギミックを嫌うロン・カーターがユーモラスに諭すという場面があったとのこと。一時、リボーはリズム・セクション抜きでの演奏を望んだそうで、track1&6はデュエット演奏です。デュエットでの演奏はDVDのボーナストラックにも収録されてます。

 フレックについては、正直、バンジョーという楽器のこともよく知らず、当方がフレックさん初体験なのでようわからんです。フリゼールもあまり聴いたことがないので何も書けません。もうちょっとちゃんと聴いてみます。

 一番組み合わせに違和感のないのがスコフィールドで、Mr..P.C.では格好良く飛ばしてます。デレクはちょっと遠慮気味でしょうか。DTBでの奔放なプレイからすると控えめな感じです。Greensleeves はDTBでの演奏とは異なりスロー・ヴァージョン。

 面白かったですが、常時活動してるグループのような一体感はなく、どこか他流試合的な遠慮というか、こなれのなさが感じられるというのが正直なところです。スコフィールドとの共演に一番違和感がないのは、やはり音楽のお里が同じだからかしらん。

 などと軽々しく語ってますが、ボキャ貧ゆえ、マッコイとリズム隊を含め、皆さん一聴にしかずということでお許しを。

●DVDの方は、民生用のハンディ・カメラ数台で取った映像の編集で、あまり画質は良くありません。メンバー間の会話も聴き取りにくいので、メンバー間のやりとりまでちゃんと理解したい方は12月に出る国内盤の方がよいかもしれません(字幕がどれだけつくか不明ですが)。

 本編は約53分。各曲ともリハーサル・シーン+本番シーンから成ってます。
 これは、デレクとのリハーサル・シーン。

Mccoy_derek

 本番シーンは、(1)通常編集、(2)4分割映像(下の写真)、(3)~(6)各メンバーのみの映像と6種のマルチアングルで見れるようになってます。

Mccoy_john

 他に、ボーナス・トラックが約14分。上で触れた Marc Ribot の弾くノイジーなギターに合わせるフリー・フォームでのデュエットはなかなか聴き物です。ある意味、全編中で一番面白いです。特に「xxxx(聞き取れません)トーナル(アトーナル?)でやろう」と言うマークに合わせるアグレッシブな後半部分は強烈です。

●予告編はこちらで見れますが、この中のインタビュー場面はDVDには収録されていません。

 ギター好きの方いかがでしょう。

McCoy Tyner / Guitars

McCoy Tyner (p)
Ron Carter (b)
Jack DeJohnette (dr)

CD
1 Improvisation 2 (w/ Marc Ribot)
2 Passion Dance (w/ Marc Ribot)
3 500 Miles (w/ Marc Ribot)
4 Mr. P.C. (w/ John Scofield)
5 Blues on the Corner (w/ John Scofield)
6 Improvisation 1 (w/ Marc Ribot)
7 Trade Winds (w/ Bela Fleck)
8 Amberjack (w/ Bela Fleck)
9 My Favorite Things (w/ Bela Fleck)
10 Slapback Blues (w/ Derek Trucks)
11 Greensleeves (w/ Derek Trucks)
12 Contemplation (w/ Bill Frisell)
13 Boubacar (w/ Bill Frisell)
14 Baba Drame (w/ Bill Frisell)

DVD
1 Mr. P.C. (w/ John Scofield)
2 Contemplation (w/ Bill Frisell)
3 500 Miles (w/ Marc Ribot)
4 Trade Winds (w/ Bela Fleck)
5 Greensleeves (w/ Derek Trucks)

-DVD Bonus Track-
Duets (guest: Marc Ribot)
Checking the Piano
McCoy's Thoughts
Rehearsing at the BlueNote (guest: Bela Fleck)

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コメント

satoさんさっそくのレビュー有難うございます。
私まだポチっていません。
satoさんのお奨めにより国内盤を買わせて戴きます。笑

Bela Fleck知りませんでしたか?
以前カントリー系にはまった時期があったので、私は知っていました。
タイガー大越さんと云う方のLiveで競演した時、生で見ましたよ。
サインももらっちゃいました。
Bela Fleck & Flecktonesと云うバンドもやっていますよ。
以下のアルバムにはDerekも3曲Guest参加しています。
「Little Worlds (Limited Edition)」
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1960833
なかなか面白いアルバムですよ!

何気なくディープに色んな音楽聴いてるじゃないですか>U.M.A.さん
タイガー大越まで見てるし。
さりげなく、アルバム購入をそそのかす技は私より上手い(笑)。

Bela Fleck 恥ずかしながらまったく知りませんでした。
有名な人なんですね。

上の本文で「他流試合的な遠慮」なんて書きましたが、聴いてるうちにそんな印象なくなりました。
いいアルバムです、Guitars

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