ディランのブートレッグ・シリーズ Vol.8 が10月に発売
●世間のオリンピック騒動をよそに、ボブ・ディランのブートレッグ・シリーズ第8弾の全容が判明しました。
タイトルは、Bootleg Series, Vol. 8: Tell Tale Signs, Rare and Unreleased 1989-2006で、10月7日発売。
Bootleg Series, Vol. 8: Tell Tale Signs
今回は、27曲収録の2CD通常盤の他、(1)12曲入りのボーナスディスクと(2)各国で発売されたシングル盤のカヴァーを収録した150ページのハードカバー写真集の付いたデラックス・エディションが出ます(下写真)。
さらに、BobDylan.com で直接、bobdylan.com Exclusive:Limited Deluxe Collectors Edition というのをプレオーダーすると、Dreaming of You と Ring Them Bells 2曲収録の 7インチ・アナログ盤(7" vinyl single of "Dreaming of You" and "Ring Them Bells")が付きます。
ただし、デラックス・エディションのお値段はかなり高く、各サイトをざっと見ると約15,000円~19,000円という財布&ハート・ブレイキング価格となってます。ちなみに、Dylan.com でプレ・オーダーすると$167.98です(送料$37.99含む)。
良い子のみんなはどれを買うんでしょうか。
●各エディションの詳細やトラックリスト等はこちらで確認できます。未発表、別テイク曲集+αという感じです。
収録曲は、年代が 1989-2006 となっているものの、
Oh Mercy 10曲(7曲)
Time Out Of Mind 10曲(6曲)
と、89年、97年発表の2枚のアルバムにおけるセッションからの曲に集中してます(括弧内は通常盤の曲数)。
80年代後半以降の作品の中では、この2枚は傑出したアルバムと私的には思いますが、他のアルバムからのテイクが少なくなった理由はわかりません。
Oh Mercy のアウトテイクは、(ヤバイ方の)ブートで聴けるものと比べるのも一興ですね。
この2枚のアルバム関連以外の収録曲は、
World Gone Wrong 2曲(1曲)
Modern Times 2曲
ライブ 8曲(5曲)
他 7曲(6曲)
となってます。
ちなみに、収録曲のうち、Dreamin' of You (Time Out Of Mind セッションの未発表曲)は、 BobDylan.com でmp3ファイルを無料ダウンロードサービス実施中です。良い子のみんなは、早くいただきましょう。
●仮に、噂されている11月の日本公演のチケットのお値段がホントに万札2枚以上だとすると、秋から冬にかけて、日本のディラン・ファンの財布は爆発するものと思われます。ついにボブ様もフランク・シナトラやホロヴィッツのような存在におなりになったのでしょうか(笑)。USツアーはそれほど高くないのに。
まあ、今秋のベルリン・フィル日本公演のS席が40,000円ですから、それに比べれば安い、安い。
私はすでに、BobDylan.com でポチリました。海外からのオーダーは10月2日頃に発送してくれるそうです。
道楽、道楽・・・
(追記)
現在、英ガーディアン紙Web版の、CULTURE > MUSIC 欄から Time Out of Mind セッション時の Mississippi のmp3をダウンロード出来ます。
(追々記)
CDジャーナルの情報(9月10日付)によると、日本盤は2枚組仕様のみの発売になったそうです。
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コメント
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シリーズ1-3の続編という形のようで、
それはそれで喜ばしいことなのですが。
トラックリストに不満です。
ライヴの楽曲、不要です。
なんで時系列に並べてくれないんですかねぇ。
ひどくバラバラな気がします。
ライヴは小出し感が大きくて、いやです。
まとめて出せば、ファンは買わざるを得ないのに。
Time Out Of Mind仕様のMississippiが、
今回もっとも楽しみです。
え、3枚に渡って別バージョンが入るの?
Duncan & Bradyは、私が初めて彼のライヴで
聞いた曲なので、思い入れが強いものです。
あぁ、これも3枚目。
うーん、どこかでレンタルしてくれないかなぁ。
このリリースに関しては、なんだかとても弱気です。
シングルのジャケット写真集なんて、
いらないんですけどねー。
ブツブツ…。
投稿: Catpochi | 2008.08.26 12:59
Catpochiさん、ども。
確かに微妙な選曲ですねえ・・・
ライブ音源については、Never Ending Tour のアンソロジーみたいな物でも出してもらった方がまだよいような。
おまけについては私も要らないです。
見ればそれなりに楽しいでしょうけど、それでお終いぽいです。7インチ・ビニルは通針すらしないと思います。別音源ならまだしも。
Vol.1-3みたいに、3枚組+通常のブックレットのリリースで十分だったような。私的な好みにすぎませんが。
Duncan & Brady はライブでキマってたんで、私も楽しみです。
これをDisc3の頭に持ってきて購買欲をくすぐるなんて、敵(?)もなかななやります。
とりあえずは到着待ちですね。
しかし、秋はいろいろ金がかかりそうです(涙)
投稿: Sato | 2008.08.28 14:41