スコセッシの Shine A Light を DVDで見る
●12月5日からの日本公開が決まったローリング・ストーンズの Shine A Light ですが、リージョン1、NTSCの米盤DVDで先に見てしまいました。
ディスクのみでブックレットはなし。音声は5.1chと2ch。字幕は英、仏、西のみ。
以下、ネタバレがあるので知りたくない方はご覧にならないように。
●映画絡みの Special Feature は2つ。
1つが15分程のサウンド・チェックシーン(昔のインタビューシーンやサウンド・チェック中のやりとり、クリントン様御一行の訪問シーン等含む)。これがなかなか面白く、CDでも聴けた、バディ・ガイが Motherfucker と紹介された理由もちゃんとわかります(笑)。
2つめがボーナス・ソング4曲(Undercover of The Night、Paint It Black、Little T & A、I'm Free)。もちろん映像付き。Undercover は日本盤CDのボーナス・トラックだったものなので、日本盤を買わなかった人もこのDVDで映像付きで聴けます。
●映画本編ですが、コンサートまでの準備シーンを経て、JJFからスタート。フィルム映像の美しさは格別です。
映画全体は、「ラスト・ワルツ」のように、曲間にインタビュー・シーンを挿みながら進行。この辺は好みが別れるかと。
ビーコン公演のプロダクション自体、スコセッシ側主導で進んだようで、ミックが「俺はこんな装置にしろなんて言ってないよ」、「ライブ中にそんなにカメラ動かしたら危険だよ」といったクレームをつける場面があります。
演奏シーンのテンションの高い編集は素晴らしく、やはりスコセッシって人は音楽のことをちゃんと分かってます。セット・リストは直前に確定らしく、スコセッシが「どの曲かでどこを撮るかが決まるんだ。1曲目はなんだ!」と慌てるシーンが印象的です。
B.ガイとのシーンでのメンバーのバディへの絡みっぷり、カッコいいです。これは音だけでは分からない。
●ダブル・エンディングのような構成のエンディングが良く出来ていて、やはり凡庸なコンサート・フィルムとは一味違います。
エンド・タイトル・ロールで流れる音楽はサウンドチェック中にキースが弾いたリリカルなアコースティック・ギターの即興演奏ですが、これが美しいのなんの。彼がこんなギターを弾ける人だとは思いもしませんでした。
●一応映画館でも見る予定です(見ました)。国内盤はハード揃えた時にブルーレイで買います(ほんとかい)。
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