ジョンとポールの住んだ家に行く
UK訪問の続きを、あと数ネタ。
●リヴァプールにあるジョンとポールの住んだ家を見てきました ロンドンから電車に乗って日帰りで。
2つの家とも、ナショナル・トラストが管理していて、内部に入れるツアーは、ナショナル・トラストのツアーだけです。The Beatles' childhood homes というタイトルのツアーで、Mendips にあるジョンの住んだ家と 20 Forthlin Road にあるポールの住んだ家訪問。ツアー代15ポンド。
このツアー体験者のご報告はすでにネット上に溢れてますが、以下、屋上屋を承知で私も一筆。
●現地でこんな恥ずかしい(ギャ~)ミニバスに押し込まれてツアー出発。左にいる緑のメタボ系オヤジがドライバーの人です。
こちらは家の前のメンローブ・アベニュー。日本なら間違いなく高級住宅地の(というか高級住宅地にもない)美しい通りなんで驚きました。
帰国して開いてみた、あのドデカイ本 THE BEATLES ANTHOLOGY の中に、ジョンのこんな言葉が載ってました。
ペニー・レーンを離れて郊外のミミおばさんの家へ移った。ウールトンのメンローブ・アベニュー251番地にあって、ふたつの建物が仕切り壁でつながった小さな庭のある家だった。近所には医者や弁護士といった人たちが住んでいて、よく言われる貧しいスラム街のようなところじゃないんだ。僕は郊外に住む小ざっぱりとした感じの子供で、階層で言えば公営住宅に住んでいたポール、ジョージ、リンゴより、半階級は上だった。うちは庭付きの持ち家だったんだからね。ある意味で僕は3人より恵まれていたのさ。1980年
(THE BEATLES アンソロジー、10p)
家の外観です。
出っ張ってる部分が玄関ですが、ジョンはもちろん、ジェーンシンシア、ポール、B.エプスタインといった親しい人も左奥の勝手口から出入りしてたそうです。
ジョンの部屋は玄関の上に見える2階の部屋です。
正面から見て外壁の右あたりに、English Heritage のブルーのプレートが見えます。下の写真はプレートを拡大したもの。
プレートにはシンプルに、「ジョン・レノン 1940-1980 音楽家・作曲家 1945-1963 の間ここに住む」と書いてあります。ちなみに、これも English Heritage のプレート。
ツアーも、かつての友人達同様、裏の勝手口から入場。当時からあった鉄柵の向こう、ちょど玄関の真裏が勝手口です。
家の左側から裏にかけて小さな庭があり、そこからストロベリー・フィールズの敷地内へ抜けられたそうです。ジョンは、下の写真の左奥あたりから抜けていったんでしょうか。
残念ながら、家の中は写真撮影厳禁。荷物はいったん室内の物置のような所に預けます。
中では、キッチン、居間、ミミの部屋で、かなり長いガイドさんの説明。説明後は、自由に家の中を見学できます。狭い家の中を10人超の参加者がひしめいていて、正直、あまり感慨にひたる余裕はないです。
とりあえず、ジョンの部屋で1人ボーッとして、窓から見えるメンローブアヴェニューを眺めてました。置いてあるベッドは残念ながら、ジョンの使用してたオリジナルのものではなく、当時の物で代用してるそうです。
●続いてポールの家。ジョンの家とは全然違います。
ポールの家の周囲の雰囲気はこんな感じです。
ポールが、アッパーでもミドルでもないクラスの出身だということを実感できます。ガイドさん曰く「地元の人は誰もこないよ」。そりゃそうです。市内に無数にある労働者階級向けの、平凡な家の一つでしかないんですから。地元の人がそんな物見てもなんの感慨もわかんでしょう。
ポールの家には National Heritage のプレートはありません。彼だって(もしかしてジョンより)、Working Class Hero
こちらも室内撮影禁止ですが、ポールの家のガイドさんの説明によると、著作権の問題だということです。居間でのガイドさんの説明の後は、室内、裏庭、見学自由。
室内には、この家に関係する写真が多く飾られているので、狭い居間でギターを弾くジョンとポールの写真を見て、「写真のこの角は、この部屋のあの角だ」なんて確認ができます。ガイドさんも、「ほら、このポールの写真に移ってる窓枠は、この部屋のあそこの部分だよ」みたいな感じ。
この人がガイドさん。ポール似(笑)。動作も意識してます。左奥に写ってる水色の服のお兄さんはガイドのアシスタントの人。少し知的障害があるお兄さんでしたが、私には裏庭のトイレのことを、ニコニコ説明してくれました。
●2つの家を見て感じたのが狭いこと。日本人の家がウサギ小屋なら、2人の家も十分「ウサギ小屋」。ジョンの部屋なんて4畳あるかどうかという狭さ。居間も、キッチンも、みな狭い。このページを下がっていき最初に出てくる写真がジョンの部屋です。
ということで、リヴァプールくんだりまで来て、ここだけ見て日帰り(トホホ)・・・・・したわけですがツアー出発地点にたどり着くまでがまた一苦労。
続く(はず)。
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