ロイヤル・オペラ・ハウスで「フィガロ」を聴く
●コヴェントガーデンにある、ロイヤル・オペラ・ハウスにも行ってみました。
演目はモーツァルトの「フィガロの結婚」、指揮はサー・チャールズ・マッケラス・・・のはずだったんですが、当日、キャスト変更のメールが来て、「サー・チャールズは風邪でダウンのため David Syrus に指揮者が変更になります」。
サー・チャールズのモーツァルトは大変素晴らしく楽しみにしてたので、仕方なしとはいえ落ち込む。
●チケットはWeb予約。最上階のAmphitheater というエリアで48ポンド。オペラなんで安席でもそれなりの値段です。
以前に書きましたが、この劇場のチケット予約システムは素晴らしいです。楽しみながらチケット予約できます。チケットは海外発送はしてくれず、劇場のボックス・オフィス受け取り。
●これは劇場のコヴェントガーデン・マーケット側入り口。すぐ右後方が、有名なコヴェントガーデン・マーケットです。
ここから入ってすぐ左に、劇場のショップ(DVD1枚散財)。その先がボックス・オフィス。
このコヴェントガーデン・マーケット側出入り口の途中、こんな人が見下ろしてます(笑)。
プレートには、「サー・ゲオルグ・ショルティ 音楽の手品師、指揮棒の魔術師 1961-1971 の音楽監督」。
●実は、以前からこの劇場の正面からの全景写真がないのを不思議に思ってたのですが。行ってみてわかりました。
劇場前は、日本なら時速30k制限の狭い片側一車線道路。向かい側には建物がびっしり建ってます。ようするに魚眼レンズでも使わない限り全景を捉えるのは無理。
無理矢理、全体(といっても正面のみ)を撮影しようとすると、こんな角度になってしまいます。
ファサードの美しい左側の建物(フローラル・ホール。かつてはマーケットの一部)も今は劇場の一部で、入って階を上がると吹き抜けのこんなテラス・カフェがあります。
ちなみに、私は最上階の Amphitheater というエリアで聴いてましたが、メインの建物からは最上階エリアに行けません。フローラル・ホール内、左側にエスカレータがありそちらを通ります。
つまり、安い席の衆(笑)は時計回りに迂回して上がり座席までいきます。上のカフェ写真は、エスカレーターを昇りきった高さから撮ったものです。
昔読んだ本に、コヴェントガーデンは安席の客の出入り口が別になってる、それくらいイギリスは階級社会だぞ、というのがありましたが、そういう側面があるかどうかは知りません(笑)。
劇場の main auditorium は、Listed building のグレード1です。
●最上階 Amphitheater はこんな感じ。「座席での(in tne auditorium)写真撮影は禁止です」とありましたが、「上演中の撮影禁止」と勝手に解釈して撮りました。ごめんなさい(チキン度が日によって変わる)。
下の写真は文字通り「最上階」。両サイドにある Upper Slips という席(暗いので色調いじりました)。ほとんど舞台は見えないので、皆さん身を乗り出して聴いてました。高所恐怖症の人向きではありません。実際Webでチケット買おうとするとそういう警告が出ます。
Amphitheater の座席はアーム・レストがなく、幅が狭いのでちょっと窮屈。長時間物だと拷問かもしれません。
●Amphitheater に聴こえてくるオーケストラの響きはダメダメでした。オケの音が薄っペらで軽い。序曲で軽く失望。お値段相応ということで仕方ないかと。歌手の声はまあ良く聴こえてきます。
反面、舞台上は良く見え、当夜のすばらしい舞台装置の全貌が、離れてはいますが見渡せました。舞台上方に英語の字幕が出ます。
ちょっと驚いたのが、英国のお客さんが声を出してよく笑うこと。ミスター・ビーンの映画並みに笑います。
たしかに、「フィガロ」は喜劇ですが、作品、ストーリー、台詞超有名。わかりきってるのにそんなに笑うか???、という位笑います。隣のオバ、いやご婦人もワハワハ笑ってました。
David Syrus の演奏は、私には、オペラ小屋のルーティーンのレパートリーを消化する指揮者の演奏以上には聴こえませんでした。
●最寄り駅はもちろん地下鉄のコヴェントガーデン駅です。
有名観光地なので駅はいつも混雑。地下鉄車内の路線図に「コヴェントガーデン駅は混雑します。特に夕方、週末行く方は、最寄りのレスター・スクエア駅かホルボーン駅をご利用ください。コヴェントガーデンには歩いていけます」という注意書きがある位です。
自分が劇場に行った金曜夕方も混み混み。
エレベータが混雑してたので脇の螺旋階段を登りましたが、「この階段は190ウン段あります。緊急時以外利用しないでください」という警告が(笑)。ちなみに、国立競技場の聖火台への階段は163段だそうです。
地上に出た時はヘロヘロ。
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