キャロル・キングの「つづれおり」Legacy Edition(2CD)
●2CDのデジパック仕様。Legacy Edition 2CDものによくあるスリックケースはついてませんでした(下の写真のような帯みたいなのはなかったですがどうなってんでしょう?)。
Disc1が「つづれおり」本編、Disc2がライブ編。ライブ編の曲順は、本編と同じ曲順に並べてありますが、Where You Lead はなく全11曲。
タペストリーのCDを買うのは3つめですが(トホホ)、本編の方の音質はどれもそんなに変わらないと思います。そんなに厳密に聴き比べたわけではありませんが。SACD版は聴いてません。
●ということで、期待はライブ編の方になります。
Previously Unreleased Live Piano/Voice Version というクレジットがあるように、すべてピアノ弾き語りの録音。
細かな録音データは不明で、73年録音のボストン、コロンビア(メリーランド州)、セントラル・パーク(NY)、76年録音のサンフランシスコ・オペラ・ハウスという記載があるだけです。
73年のボストン音源については、99年製作の Legacy シリーズ(K65850という番号の1CD版)で出たタペストリーのボーナストラックに Smackwater Jack が入っていて、今回の2CD版収録の同曲と聴き比べてみたらまったく同じテイクでした。
ただし、どうしたことか、旧Legacy シリーズの方が明らかに音が良いです。旧Legacy版はちゃんとステレオですが、今回の2CD版はヴォーカルとピアノが中央にモノラルのように定位していて音が引っ込んだ感じに聞こえます。観客の拍手も遠目に処理。
他の曲も含めて、全体的に曲間の拍手が不自然。Will You Still Love Me Tomorrow で演奏がブチ切れ気味に終了したりと、コンサートとしての自然な臨場感が希薄です。こんなことならボストン音源だけを旧Legacy シリーズの音で出してくれた方が良かったのにと思った次第。Legacy Recordings シリーズの2CDにしては、お値段安めなのもなんとなく納得してしまいました。
●などと、けなしてるようですが楽しめなかったわけではないです。まあ、彼女の70年代のライブ盤には、The Carnegie Hall Concert June 18, 1971 という素晴らしいディスクがあり、「また同じようなライブが味わえるのか」と期待し過ぎました。
カーネギー・ホールの方はコンサートとしての臨場感もばっちりで、聴衆との和んだやりとりも存分に味わえます。
物好きな人は、76年ボストン・ミュージック・ホール公演のブートもあります。極上オーディエンス録音で全28曲プラス70年BBC音源7曲。2CDでDVDのオマケも付いてます。
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