サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

聴け!

無料ブログはココログ

index

« ダコタに行く | トップページ | ドミノス、70年フィルモア・イースト公演の Bottle of Red Wine »

2008.03.18

カーネギー・ホールでウィーン・フィルを聴く

 2ヶ月連続遠征による激散財のためディスク系のポチリは自粛中なので、旅ネタで誤魔化します。

●先日、カーネギー・ホール初体験しました。2月29日のウィーン・フィル公演。指揮はゲルギエフ。現地のコンサート・スケジュール探してたら見つけたのでポチリました(懲りない)。
 早期帰国でチケットを流す可能性もあったので最安の最上階バルコニー席$62.00+手数料$6.00で、計$68ドル。

Vpoch08

 日本公演は最安席でもこの値段では聴けません。NYのホテル代の高さは東京の比じゃありませんが、日本公演のチケットはなんであんな暴騰プライスになるのでしょうか?

●本公演はウィーン・フィルのカーネギー・ホール連続3公演の初日。カラヤン生誕100周年記念(Commemorating the 100th Anniversary of the Birth of Herbert von Karajan)という能書き付き。何の意味もない能書きでしたが。

 曲目は、

ベルリオーズ/交響曲「ロメオとジュリエット」(抜粋)
ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死
ドビュッシー/交響詩「海」
-アンコール-
シュトラウスII/ポルカ「観光列車」

●楽しみにしてたコンサートでしたが、演奏の感想は・・・まあ、微妙でした。当夜の最も長い曲だったベルリオーズの曲に自分が何の思い入れもないという事情もありますが。

Ch_balcony

 初訪問の「名ホール」の響きに興味津々でしたが、ベルリオーズでのオーケストラのバランスの悪さには驚きました。
 ソロ楽器や各セクションのソリの音は良いのですが、オケの全奏になると途端にアンバランスで濁った響きになります。指揮者のせいか、ホールのせいか、席のせいか、私の耳のせいかはわかりません。
 最上階バルコニー席で聴くオケの響きは重量感のない軽めのサウンドで物足りなかったです。

 ワーグナー、ドビュッシーと尻上がりにオケの響きは良くなり、コンサート後半は熱狂的な拍手を浴びてましたが(特にワーグナー)、私は残念ながら醒めたままでした。

お客さんは、ロック・コンサート同様、集中力がないです(笑)。終始そこら中からザワザワ物音が聞こえます。良く言えばリラックスして聴いてるということになるのでしょうけど。
 もう一つ聴いたクラシックの公演も同様だったので、それがアメリカン・スタンダートなんでしょう。

 正直、(日本人自身からいろいろ自虐的に言われる)日本の聴衆はお行儀良いのだなぁと実感しました。あちらの演奏家がよく、日本の聴衆の集中力の高さを述べてますがお世辞ではないと思います。

 休憩中、客席から空っぽのステージを写真に撮っていたら係員に「No Picture」と言われました。別の会場でも No! と言われたので、演奏中でなくとも、あちらは撮影に厳しいんだと思います(上に写真載せましたがお許しを)。

 次の機会があれば、もっと下階の席で聴きたいです。カーネギー・ホール自体はとても素敵なホールでした。休憩時のトイレは激混みでしたが。

●ということで、なんとも中途半端な印象のコンサートでした。出国の10日ほど前に東京で聴いた、ハーディング指揮、東京フィルのマーラー6番の方がはるかに素晴らしかったです。演奏もお客さんも。その3日後に聴いた、大植、大阪フィルの東京公演の方がずっと楽しかったです(笑)。

 これを聴くため滞在日数を伸ばしたため、ウィンウッド/クラプトンのMSG公演を3回とも聴くことになったので、そちらの方が喜ばしかったのでありました。生ぬるい印象しか受けなかったのは、当方が完全にSW/ECモードになっていたこともあるかもしれません。

 相変わらずの、音楽バカ日記、

 でした。

« ダコタに行く | トップページ | ドミノス、70年フィルモア・イースト公演の Bottle of Red Wine »

クラシック音楽」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カーネギー・ホールでウィーン・フィルを聴く:

« ダコタに行く | トップページ | ドミノス、70年フィルモア・イースト公演の Bottle of Red Wine »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アルバム(作ってみました)