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未更新が続いてますが・・・
●Wolfgang Vault からの最新メールの This Week's Featured Concert に、デレク・アンド・ドミノスの1970年10月24日、フィルモア・イースト公演があったので、Bottle of Red Wine がどう扱われてるかと思い、聴いてみました(要登録、無料)。
●以下は、ご存じの方も多いと思いますが。
同年10月のドミノスのフィルモア・イースト公演の音源は、正規盤以外にも、23日、24日のセカンド・ショーのサウンドボード音源がブートで出回ってますが、最初に世に出た LIVE AT THE FILLMORE (Tarantura) の時から、両日とも Bottle of Red Wine が収録されてます。
ところがこれ、どちらも同じテイクです。ギターソロを聴き比べると同じなのでわかります(なぜか、23日の方が少しスロー気味で、同時に再生すると徐々に遅れます)。
23日のセカンド・ショーはオーディエンス録音が出回っていて、Bottle of Red Wine が演奏されているので、サウンドボード音源に収録されている同曲のテイクは23日のものということが分かります。
24日のセカンド・ショーでは同曲は演奏されてない、というのがたしか定説になってたかと思います。
●で、今回 Wolfgang Vault で24日の公演が聴けるというので、Bottle of Red Wine はどう扱われてるかと興味津々でアクセスしてみたら・・・・セットリストに入ってる(笑)。
当然聴く・・・・・ブートと同じでした。そりゃそうよ(笑)。
なお、23日の公演もすでに Wolfgang Vault で聴けます。
ちなみに、Marc Roberty の ERIC CLAPTON THE COMPLETE RECORDING SESSIONS, 1963-1995 によると、ブート同様、24日の録音に Bottle of Red Wine がリストアップされてます(Unissued 表記)。これは、レコード会社のテープ保管庫にあるトラック・ダウン後のマスターテープがすでにそうなってるんでしょう。なんでそんこなことになったかわかりませんが。
で、Wolfgang Vault はそれを使っただけと(あるいはブートを使った(笑))。
ということで、大山鳴動して?鼠0匹、でした。
2ヶ月連続遠征による激散財のためディスク系のポチリは自粛中なので、旅ネタで誤魔化します。
●先日、カーネギー・ホール初体験しました。2月29日のウィーン・フィル公演。指揮はゲルギエフ。現地のコンサート・スケジュール探してたら見つけたのでポチリました(懲りない)。
早期帰国でチケットを流す可能性もあったので最安の最上階バルコニー席$62.00+手数料$6.00で、計$68ドル。
日本公演は最安席でもこの値段では聴けません。NYのホテル代の高さは東京の比じゃありませんが、日本公演のチケットはなんであんな暴騰プライスになるのでしょうか?
●本公演はウィーン・フィルのカーネギー・ホール連続3公演の初日。カラヤン生誕100周年記念(Commemorating the 100th Anniversary of the Birth of Herbert von Karajan)という能書き付き。何の意味もない能書きでしたが。
曲目は、
ベルリオーズ/交響曲「ロメオとジュリエット」(抜粋)
ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」~前奏曲と愛の死
ドビュッシー/交響詩「海」
-アンコール-
シュトラウスII/ポルカ「観光列車」
●楽しみにしてたコンサートでしたが、演奏の感想は・・・まあ、微妙でした。当夜の最も長い曲だったベルリオーズの曲に自分が何の思い入れもないという事情もありますが。
初訪問の「名ホール」の響きに興味津々でしたが、ベルリオーズでのオーケストラのバランスの悪さには驚きました。
ソロ楽器や各セクションのソリの音は良いのですが、オケの全奏になると途端にアンバランスで濁った響きになります。指揮者のせいか、ホールのせいか、席のせいか、私の耳のせいかはわかりません。
最上階バルコニー席で聴くオケの響きは重量感のない軽めのサウンドで物足りなかったです。
ワーグナー、ドビュッシーと尻上がりにオケの響きは良くなり、コンサート後半は熱狂的な拍手を浴びてましたが(特にワーグナー)、私は残念ながら醒めたままでした。
●お客さんは、ロック・コンサート同様、集中力がないです(笑)。終始そこら中からザワザワ物音が聞こえます。良く言えばリラックスして聴いてるということになるのでしょうけど。
もう一つ聴いたクラシックの公演も同様だったので、それがアメリカン・スタンダートなんでしょう。
正直、(日本人自身からいろいろ自虐的に言われる)日本の聴衆はお行儀良いのだなぁと実感しました。あちらの演奏家がよく、日本の聴衆の集中力の高さを述べてますがお世辞ではないと思います。
休憩中、客席から空っぽのステージを写真に撮っていたら係員に「No Picture」と言われました。別の会場でも No! と言われたので、演奏中でなくとも、あちらは撮影に厳しいんだと思います(上に写真載せましたがお許しを)。
次の機会があれば、もっと下階の席で聴きたいです。カーネギー・ホール自体はとても素敵なホールでした。休憩時のトイレは激混みでしたが。
●ということで、なんとも中途半端な印象のコンサートでした。出国の10日ほど前に東京で聴いた、ハーディング指揮、東京フィルのマーラー6番の方がはるかに素晴らしかったです。演奏もお客さんも。その3日後に聴いた、大植、大阪フィルの東京公演の方がずっと楽しかったです(笑)。
これを聴くため滞在日数を伸ばしたため、ウィンウッド/クラプトンのMSG公演を3回とも聴くことになったので、そちらの方が喜ばしかったのでありました。生ぬるい印象しか受けなかったのは、当方が完全にSW/ECモードになっていたこともあるかもしれません。
相変わらずの、音楽バカ日記、
でした。
●私をロックンロールの道に引きずりこんだのは、少年の時に聴いたアマチュアバンドの演奏する「ヘルプ」なわけでして。ビートルズにはずぶずぶにはまりました。NYに行く機会があれば、ここを訪れようと漠然と思ってました。
●セントラル・パーク西側を南北に走る Central Park West 通りとW 72nd ストリートの交差する地点にダコタはありました。
ダコタは、かつてジョンが住んでいたこと、27年前に起きたおぞましいことなど思い出しようがないくらい静かに佇んでおりました。
トボトボとたどり着いた私は、道を挟んだ向かいから眺めてみたり、エントランスまで近づいてみたり、セントラル・パーク側から眺めてみたり・・・
静かなままでした。たぶん、ジョンが暮らしていた頃も、同じように静かなところだったんでしょう。
お約束で、セントラル・パーク内のストロベリー・フィールズに寄ってから、帰りました。
セントラル・パークから振り返って見たダコタはたいそう美しかったのでありました。
●平日、日中の巨大な公園は、人気もなく、大変静かでありました。芝が養生中で立ち入り禁止のせいもありますが(笑)。冬のNYは、東京では味わったことがないような冷たい風が吹いてました。
以上、おっさんダコタに行く、でした。
●「探検」というほどではないですが。
コンサートに行くだけでなく、MSGのガイドツアーにも参加してみました。正規料金17ドルですが、ホテルにあるディスカウントカード(左)を持参すると、3ドル割引になります。
WaMu Theater (旧Garden Theater。コンサートの他、NBAのドラフト等も行われるそうです)を見て天井の低さに驚いたり、普段は入れないVIPルームに入ったり、ニューヨーク・レンジャーズのロッカールームを見物してグレツキーが使ってたというロッカーを見たり。
VIP席はステージ正面の最上階にあり、そこからの視界はこんな感じです。
●MSGで録音されたディスクが壁に飾られているところがあり、クラプトンだとクロスロード・コンサートのDVDが飾られていたのですが、こんな物まで飾られていました。
ちょっと、あんたそれブートだろ(爆笑)。これを見て笑っていたのはガイドツアー参加者15人程のうち、私と知人の約2名だけでしたが・・・・
●内部は、アリーナの他、座席区分が上階に向けて5層(2桁、100、200、300、400番台まで)に伸びるバカでかいアリーナで、上部にはエスカレータで上がれます。
赤い席が2桁レベル(例.50)、青い席の前半分が100レベル、後ろ半分が200レベル、緑の席が300レベル、その上の階が400レベルです。
300レベルからの実際の視界はこんな感じです。
各ブロックからの視野は、MSGの公式サイトで、ヴァーチャル体験できて、なかなか面白いです。
こちらは、チケット売り場。ここから左右に分かれチケットを見せて入場します。
こちらは、チケット売り場に行く途中にある、エントランスのような所。コンサート当日はここがセキュリティーゲートになります(非イベント時もセキュリティーの人が常駐。写真右あたり)。中央(青いネオンのあたり)は WaMu シアターの入り口で、アリーナへ行くときはそちらに行かず、その左右を通って入場します。その途中にグッズ売り場。
●公演中は、アメリカでのコンサートのオーディエンス録音で散々味わっている客のチャットも実体験しました。それと演奏中の徘徊。ほんとにそこら中で歩き回ってます。もうアホかと。
一番仰天したのが、演奏中、ビール売りが場内を巡回してること。自分のそばで売買がなされようもんならもう悲惨(笑)。闇の中で銭のやりとりが5分くらい続いたり・・・ あんたら、野球場で野球みてるんじゃないんだから。それでエエんかい?
カーネギーホールで行われたクラシックのコンサートにも行きましたが、どうも日本やヨーロッパの聴衆に比べると、音楽ジャンルを問わず、演奏中の集中力が足りんのでないか、というのが正直な感想です。
反面、素晴らしいと思ったのが場内の一体感、ステージ最前列の人も、上階後方の人も、同じように大盛り上がり。日本でよく見かける、アリーナの人総立ち、2階の人「どうせ俺たちは2階だよ、フン!」的シラ~っ感がない。これは素晴らしいと思いました。
●MSGの地下はマンハッタン屈指のターミナル駅であるペン・ステーション(Pennsylvania Station)。これも面白いといえば面白いです。下写真は ペン・ステーションからのMSGへの進路。
まあ、大袈裟に言うとカルチャーショックを味わいましたが、興味深く観察させていただきましたです、はい。
●初NYだったわけですが。
自由の女神にも、エンパイア・ステイト・ビルにも、グラウンド・ゼロにも行かず、フィルモア・イースト跡地を訪問してきました。
ご存じのように、かつてのフィルモア・イーストは、シアターとしてはもう存在しません。
ネットで調べた、East Village, near 6th st, near St. Mark's Place というのにめぼしを付けて行ってみましたが、歩いてもその面影すらないまま、near 6th st, near St. Mark's Place からは遠ざかるばかり。
●仕方ないので、道ばたで鞄から書類出して格闘してる優しそうなビジネスマン風の中年男性に尋ねてみました。実際、優しい人でした。
曰く、こんな感じ。
「うーん、僕も小さかったからよくわからないんだけど・・・たしか教会のそばだったと思うよ。こっちじゃなくて通りの反対側だったかな・・・でも、あてにならないから、必ず誰かにもう一度確認してみてね」
ということで、通り過ぎてたらしいので、お礼を言ってから、また戻ってみると・・・・
ありました。確かにそばに教会がありました。反対側でしたが(笑)。
●かつて、フィルモア・イーストがあったことを知らせる唯一の目印がこれ。当時の写真を見ると、このポールがちゃんとあります。信号機はありませんが。
正直、泣けました。音だけしか知らないわけですが、自分の精神をガンガン揺さぶった音楽的記憶が一気に押し寄せて来て。オールマン、ドミノス、ニール、デッド、ジミ、マイルス・・・
誰が作った装飾か知りませんが、オールマン
クリーム
グレイトフル・デッド
ジミとジャニス
よく見ると、昔のエントランス部分以外、建物の外観はそのままです。左右の建物も基本的な作りはそのまんま(上写真は、Amalie R. Rothschild 女史の素晴らしい写真集 Live at the Fillmore east より)。
結局、しばらく半径5m位の場所をクルクル回ってました(笑)。そこに居ても何も起こるわけではないのに。
●周囲はニューヨーク大学の施設が多数点在してるエリアで、フィルモアの跡地は、ニューヨーク大学の校舎の左隣でした。旧エントランス部分は、現在、EMIGRANT SAVINGS BANK という店舗になってます(2008年2月28日現在)。
場所はここ(NYUのWashington Square Campus のマップより)。
ちなみに、ビーコン・シアターも見てきましたが、エントランス周りの汚らしい雰囲気が、なんとなくよく似てます。オールマンがビーコンにこだわる理由ってそのあたりでしょうか?
汚いから、というのも身も蓋もない書き方ですが、外部から見物したビーコンの雰囲気と写真でしか知らない昔のフィルモアの雰囲気ってよく似てるように感じられました。上のリンク先のビーコンシアターのページには、ビーコンは、「バンドにとって2つ目の「フィルモア」となっている」(The venue has become a second "Fillmore" for the band)とあります。
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