フィルハーモニー・ホールでベルリン・フィル定期公演を聴く
●1月11日、12日の2日間、ハイティンク指揮のベルリン・フィル定期公演を聴きました。ガイドツアーで中に入ったことはあったのですが、このホールで音楽聴くのは初めてです。
ベルリン・フィルはちょくちょく日本公演をやってますが、自分はほとんど聴いてなく、記憶を辿ってみると、たしか77年にカラヤン指揮でベートーヴェンの交響曲全曲公演をやったときに1回聴いたのが最後。途方もない年月じゃ・・・
●定期なのでプログラムは両日とも同じで、
バッハ=ヴェーベルン/「リチェルカーレ」(「音楽の捧げ物」より)
ベルク/ヴァイオリン協奏曲(Vn:F.P.ツィンマーマン)
シューベルト/交響曲第8番「ザ・グレート」
ドイツ音楽の王道プロですが、ハイティンクと新ウィーン学派の音楽というのはあまりピンとこない結びつきで、実際、ウェーベルンとベルクの2曲はスコアを見ながら振ってました。他方、シューベルトは完全暗譜と対照的。
●下の写真は裏口。ポツダマープラッツ駅から歩いてホールに行くと裏口から入った方が早いです。大ホールはこの右にあります。手前右側に事務局の入り口があって、ガイド・ツアーはそこに集合することになってます。
シャルーン設計のホールはユニークの極みで、ホワイエは誰もいないときに見ると無機質な印象ですが、人が埋まるとけっこう暖かい雰囲気になります。
11日の席はこんな位置。このホール、各ドアまでの経路が迷路のようで、慣れるまで自分の席にたどりつくのに骨がおれます。方向音痴の人は完璧アウトと思われます。
12日は気分を変えて舞台後方席。サントリーホールもそうですが、背後席けっこう好きです。
演奏は(専ら「グレート」中心の感想ですが)、私的には12日の方が受けたインパクトが大きく、ここでベルリン・フィルを聴くを幸福を心底味わいニヤニヤでした。
11日の席位置だと、弦楽器群の音がヴォリューム不足に聞こえました。12日の舞台背後席だと、オーケストラのバランスはちょっと変ですが、ボリューム的な不満はなし。
まあ、両日とも、シューベルトの終楽章コーダーなんて凄まじい音出してましたが。
●ミーハー話ですが、ビオラの一列目が2人とも女性で(もちろん1人は清水直子さん)。、カラヤン時代のザビーネ・マイヤー騒動を思うと隔世の感です。
清水さんは、プログラム裏のドイッチェ・バンクの広告にも登場してました(左写真)。
●面白かったのが、「携帯切ってください」メッセージがホール内の壁に、投影文字で表示されてたこと。こんな感じ。もちろん開演直前には消えます。
帰路、ポツダマープラッツ駅に向かう夜景はこんな感じ。東西分裂時代はあり得なかった光景でこちらも隔世の感。と言っても、もちろん、東西分裂時に、ここを直接見たことはありませんが(爆)。
以上、お登りさん、ベルリン・フィルを聴く、でした。
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