20th Century Guitar 誌のウィンウッド/クラプトン・インタビュー
来たる2月のウィンウッド・クラプトンのMSG 3 nights only コンサートまで、残り1ヶ月を切りましたが。
●20th Century Guitar Magazine という畏れ多い名前の雑誌の2008年2月号に2人のインタビューが載ってます。といっても別々にされたインタビューが一緒に載ってるだけですが。
ウィンウッド公式サイトのNEWS ページ、Steve & Eric in 20th Century Guitar Magazineというところに、該当ページをスキャンしたpdfファイルが置かれてますので興味のある方はどうぞ。(←すみません。pdfファイルいつの間にか消えてました・・・)
お終い。
●では、つまらないので、ちょこっとご紹介します。
今公演の発端とも言える 昨春の Coutryside Rocks での共演については、スティーブ曰く、出演を打診されたときに、クラプトンは出ないのか聞いたところ、「君達と一緒にやるなら出てもいいと言ってる」と言われ、"Really? That's okay, absolutely!" ということで共演に至ったそうです。
●2人にとって因縁のブラインド・フェイスですが、「ブラインド・フェイスは何を目指したんですか?」という質問に対し、クラプトンはこんな答えをしてます(ちょっと長いので一部省略、訳適当)
「自分の望んだのは、ザ・バンドやトラフィックに影響されたやり方だったんだけどね。スティーブとも話したんだけど、どちらのバンドにも基本的なルールがあって、「不器用仕事」(unskilled Labour)って言ったらいいのかな。誰もが皆責任を負ってて、ヴォーカルを交互に担当したり、楽器分担も流動的だったりね。ブラインド・フェイスも最初はそういう喜びのある、アマチュアっぽさを持った音楽作りを目指した。技巧をひけらかすクリームみたいなのとは正反対のね。 (略) ブッカーT&MG'Sやミーターズみたいに、グルーブの喜びのために演奏するというか、バンドの中に入りこんでグルーブを作り出すことをしたかった。ブラインド・フェイスもそんな感じで始めたんだけど、マーケットでの受けやライブ会場のことを意識するようになって、主導権もマーネジメント側に移ってしまって。クリエイティブな面を犠牲にしないでそんな状況に合わせていくべきだったんだろうけどね。それから、ツアーに出て、20000人の観客の前で演奏させられた。そんなんで、うち解けた雰囲気の中で音楽をやるなんて無理だよ。」
当時、クラプトンがザ・バンドに惚れ込んでたことは有名ですが、ここでクラプトンが語っているような音楽を実際ブラインド・フェイスができる可能性があったかというと、個人的には画餅というか、あのメンバーでは無理だったのではないの・・・・と(笑)。
少なくとも、非公式に出回ってる有名な Morgan Rehearsal 音源を聴く限り、ここでECが語ってるような音楽が生まれてきそうな雰囲気なんて皆無ですから。
●他に2人は色々なことを答えてます。
ウィンウッドは、ようやく出たブラインド・フェイスのハイドパーク公演のDVDについて、僕らにとってはノスタルジーみたいなもんだけど、ファンが喜んでくれるなら、みたいなことを語ってます。新作 Nine Lives についても多く語ってますが、こちらは発売が延期されたようです。スティーブが、自分流ギャングスタ・ラップ(gangsta rap)と語ってる Dirty City という曲でECがソロを弾いているそうです。
クラプトンが、マイク・ブルームフィールドについて、熱心に語っているのは面白かったです。ブルームフィールドについて語ってるECってあまり記憶にないので。
あと、数ヶ月前にNHKでも放送された SUPERSHOW THE LAST GREAT SIXTIES MUSICAL EVENT について、クラプトンが、「Youtube で見れるけど・・・」と言ってるのには笑いました。話してる内容はシリアスですけど。ECが家のPCで Youtube の映像を見てる光景を想像すると・・・・(クスクス)
●2月のMSG公演のメンバーはまだ正式に発表されておらず、そのことにはインタビューで触れられてません(いつ頃のインタビューかよくわかりません)。
デレクについては、DTBの公式サイトの Tour Infoページによると、MSG初日のちょうど2日前の2月23日(土)に、フロリダ州、クリアウォーターで行われる Seafood and Blues fest(シーフード&ブルースって、なんちゅう祭りや(笑))にDTBで参加、という微妙なスケジュールです。
風の便り極秘情報?によると、デレクは 3 nights のときにNYにいるそうですが、いつ、なんのためにいるかは定かではありません(爆)。
さてさて、どうなることでしょう。
« ウィーンでコンツェルトハウスに行ってみた | トップページ | ウィーン国立歌劇場で、ティーレマンの「マイスタージンガー」を聴く »
「ロック」カテゴリの記事
- Rock & Roll Hall Of Fame 創立25周年記念コンサートを見る(2010.11.13)
- クラプトンの2009年ツアー・メンバー(2008.12.21)
- スティング、エディン・カラマーゾフの大阪公演に行く(2008.12.20)
- ニール・ヤングのライブ記録本 Ghosts On The Road(2008.12.29)
- ニール・ヤング、Sugar Mountain: Live at Canterbury House 1968 を聴く(2008.12.05)
「Clapton」カテゴリの記事
- クラプトンの06/07ツアーから、J.J.ケイル参加のサン・ディエゴ公演のライブ盤が正式発売(2016.08.08)
- クラプトンの最後の?アルバートホール連続公演終わる(2015.05.30)
- UNCUT誌8月号のクラプトン・インタビュー その2(2014.08.19)
- UNCUT誌8月号のクラプトン・インタビュー(2014.08.17)
- クラプトンの2014年中東・アジアツアーのドキュメンタリー Planes, Trains And Eric が11月に発売(2014.08.07)
「Steve Winwood」カテゴリの記事
- エリック・クラプトン&スティーブ・ウィンウッド、東京公演初日(2011.12.03)
- エリック・クラプトン&スティーブ・ウィンウッドの金沢公演に行く(2011.12.02)
- 広島でクラプトン&ウィンウッド公演を見る(2011.11.26)
- エリック・クラプトン&スティーブ・ウィンウッドの横浜公演を見る(2011.11.20)
- クラプトン&ウィンウッド、2011年日本公演の日程が正式発表(2011.06.06)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« ウィーンでコンツェルトハウスに行ってみた | トップページ | ウィーン国立歌劇場で、ティーレマンの「マイスタージンガー」を聴く »
このインタビューの和訳、英語弱い自分としてはありがたかったです!
あのメンバーでザ・バンドみたいな音楽にはならんだろ、というのは私も同意ですね(笑)
MSG公演にはデレクは参加せず、5人でやるのが美しいんではないか、という気もします。
楽しんできてください!!
投稿: fatpower | 2008.02.24 11:30