J.J.ケイル、蔵出音源集 Rewind を買う
最低でも週2回くらいは更新したいのですが、なかなか難しいです・・・・
●出たばかりのJ.J.ケイルの蔵出し音源集です。正直、JJとのお付き合いは半端な私ですが、クラプトンの Golden Ring が入ってたので即買いしてしまいした。
Rewind: The Unreleased Recordings
音源は、2000年に亡くなった JJ のプロデューサーだった故Audie Ashworth の地下スタジオ(Crazy Mamas Studio)に眠っていたものです。全14曲。うちカヴァー曲が6曲。全曲歌詞付き。
収録年代は73年から83年まで(80年1月のセッションが5曲と最多。あとは、73年5月・7月・11月、75年1月、78年11月、83年2月が各1曲。年代不明が2曲)。JJ のコアなファンの方なら、「ああ、あのアルバムの時の録音ね」と分かるのかと思うと羨ましいです。
●ちょうど10年間のセッションということになりますが、悪い意味でなく「金太郎飴」のJJなので、アルバム全体のサウンドのばらつき感はなく、しかも佳曲揃い。「ちょっとフェイド・アウト早いんでないの」って曲はありますが(笑)。
ブックレット掲載の Colin Escott の解説によると、Audie が JJ のキャリアをステップアップさせようとしても、JJ はそれを拒んだそうです。
曰く、「自分はショーの中で役割を果たせれば十分で、ショー自体にはなりたくない。有名になんかなりたくないよ。(略)面が割れてなきゃデニーズでサンドイッチだって食えるし」だそうです。
Audie「そろそろ新しいアルバム作ろうよ」、JJ「前のじゃダメなの?」だとか・・・・・まったく、JJ って人は(笑)
解説に、こんな JJ の言葉があります。
「皆、ナチュラルなサウンドが好きだって言うけど、そういうサウンドは、巧みに計算された結果生まれるんだよ」
深いお言葉です。2人はアルバムに収録する曲を厳選しようとしていたそうです。結果、本アルバムのような佳作もお蔵入りしたのでしょう。
昔のアルバムも、もう一度耳をそば立てて聴きたくなりました。怠け者なので怪しいもんですが。
●最後に、Golden Ring(80年1月録音)について。
本盤収録のJJ版よりも、Backless 収録の EC版の方が遙かに枯れてるのは意外でした。つまり、78年頃のECの枯れっぷりは凄まじかったと(笑)。個人的に、Backless は、レイド・バック期のECのアルバムでは461と並んで最も好きなアルバムですけど。
個々の曲は・・・・省略(詫)。私的「お気に」は、73年録音の美しい自作カントリー・バラード My Baby and Me
おしまい。
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