富樫雅彦、死去
●ジャズドラマーの富樫雅彦が、先週22日に亡くなっていたことを今日知りました。享年67(Sankei WEB 8月24日付け記事)。2002年以降、演奏活動から退いていたそうです。
ジャズという地味なジャンルの、さらに注目される機会の少ない邦人演奏家の訃報ゆえか、各紙とも、短文でキャリアを伝えているだけです。ミーハー受けする音楽とは対極にあった彼の音楽ですが、タブロイド紙夕刊フジのWeb版 zakzak に、交流のあったミュージシャンの話を含めた追悼記事が載っているのがちょっと不思議です。同紙の訃報はこちら。
●かくいう私、彼の熱心な聴き手であったとはとても言えず、自分が買った富樫名義のアルバムは、LP時代の「兆」という山下洋輔と共同名義のデュオ・アルバムだけです。正直、彼の音楽をすぐに好きになることはなく、そのまま短くない時がたってしまいました。
訃報を機会に、という安直の極みではありますが、今、彼の音楽が自分にどのように響くか、あらためて体験してみようかと思う次第です。
月並みながら、ご冥福をお祈りします。
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コメント
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コルトレーン、ライ・クーダー、アルトマンと、貴重で楽しい情報が続いていましたので、ビックリです。
多くを聴いていませんが、知り合い(大先輩)のジャズ・ドラマーから何かと当時のヘヴィーだった頃(笑)の逸話を聞いています。それでも、プレイに関してはやはり天才的であったとか。。
10年、いや20年以上前でしょうか、たしかNHKで下半身不随になるまでの半生を捉えたドキュメンタリー番組が放映された記憶があります。TV番組表でNHKアーカイヴをチェックする度に、この番組がいつも頭を過ぎっていました。
合掌
投稿: fujii | 2007.08.28 01:37
fujiiさん、どもです。
>知り合い(大先輩)のジャズ・ドラマーから何かと当時のヘヴィーだった頃(笑)の逸話を聞いています。それでも、プレイに関してはやはり天才的であったとか
興味深いお話です。機会があれば具体的にお聞かせください。m(_ _)m
NHKのドキュメンタリーは知りませんでした。ぜひいつか見てみたいですね。
リンク先の蝶々収集のエピソード、ホロリときます。あの真剣の表情の裏に稚気のようなものをお持ちだったのだなあと。
投稿: Sato | 2007.08.28 14:35