A Prairie Home Companion でのライ・クーダーを聴く
●ロバート・アルトマンの遺作となった A Prairie Home Companion (邦題「今宵、フィッツジェラルド劇場で」)により、一躍、日本中にその名を知られることになった(ウソ)、ギャリソン・キーラー司会の名物ラジオ番組 A Prairie Home Companion ですが、3月にライ・クーダーが出演したときの音源が Torrent で流れてたので聴いてみました。
今年の3月24日、NY、タウン・ホールでの収録。バンド名義は、Ry Cooder & The New Cardboard Avenue Jaywalkers とちょっとおふざけ調です。ライ以外のメンバーは、アルバムの録音に参加したチーフタンズのパディー・マロニー(whistle, pipes)、マイク・シーガー(banjo)、ローランド・ホワイト(mandolin)、ヨアヒム・クーダー(drums)の4人。部分的に A Prairie Home Companion のハウス・バンドのメンバーがバックアップしてます。
演奏されたのは、最新アルバム My Name Is Buddy から4曲、キーラー自身がヴォーカルを取った黒人霊歌1曲の、計5曲。
1 Suitcase In My Hand
2 J. Edgar
3 Footprints In The Snow
4 My Name Is Buddy
5 The Blind Man Stood In The Road And Cried
(w/ Garrison Keillor on Vocal)
●基本的にアルバムと同じスタイルの演奏ですが、Footprints In The Snow は、アルバムで聴けたフラコ・ヒメネスのアコーディオンがない分、マロニーの Pipes が目立つ、かなりプリミティブ演奏になってました。My Name Is Buddy は、ライのヴォーカルの雰囲気がかなりアルバムと違います。ライはギター・ソロを取らず、マロニーとホワイトのソロが1回ずつ。
キーラーからリクエストされ、ライから Sure と快諾されて演奏される The Blind Man Stood In The Road And Cried はとても美しい霊歌で、ライのアルバムのラスト曲あたりに入っても何の違和感もないです(すぐに演奏できちゃうのもスゴイ。あるいは打ち合わせ済み?)。
キーラーは、歌詞の Blind Man の 部分を Old Cat に変えて、本来ない3コーラス目を歌って笑いを取ってます(笑)。同曲の歌詞はこちらで。
●当日のショー全体は、こちらでストリームを聴くことができます。最後にブッシュの物まねが出てきて会場を沸かしてます。だぶん退任後は今まで以上にバカにされることでしょうw
A Prairie Home Companion は、アルトマンの映画では、番組打ち切りという設定でしたが、今も立派な現役番組です。こういう番組が40年近く続いているアメリカ、奥が深いです。日本でも米軍放送を受信可能なエリアで聴けます。
キーラー自身のプロフィールはこちらのサイトが参考になります。
●ライは最近、旧譜の新リマスターによる紙ジャケ盤が出ましたが、私は買ってません。でも何でラインアップに Get Rhythm がないんだろう・・・
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