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2007年6月の記事

2007.06.30

サディスティック・ミカ・バンド LIVE in Tokyo を聴く

●発売から、ちょっと経ちましたが、生見した1人として、触れないわけにはいきません。3月8日のNHKホールでの再々結成公演のライブ盤

LIVE in Tokyo
LIVE in Tokyo

 当夜のライブが2枚と、75年9月21日共立講堂における初代ミカ時代のライブ1枚の計3CD

 演奏された曲はすべて収録。ただし、機材トラブル(中間のマンドリン・ソロがまったく聞こえなかったためやり直し)で2回演奏された King fall (2度目は「タイムマシン」の前に演奏)はもちろん1つだけ収録。

音質は、オフィシャルですから当然、完璧サウンド・ボード・・と言いたいところですが、サウンドが中低域にかけて分厚い仕上がりになってます。
 私的には、ミキシング・スタジオで聴くならともかく、一般のご家庭で聴くにはかなり違和感のある音仕上げと感じました。まあ、この辺は好みもあるでしょうけれど。

 ゲネプロ、本番共にかなりあったMC(黒船レコーディング時の回顧話や今回のレコーディングの裏話等々)は、すべてバッサリとカットされてます。これは何度も聴くCDの性格上仕方がないところでしょう。でもかなり面白かったんですよん、あのMCの数々。奥田民生登場シーンのやりとりあたりはもうちょっと残しても良かったんではないかと。
 その他、若干の編集もあり、NARKISSOS終結部から、高中のソロに移っていく箇所の拍手は明らかに本番の時とは違います。他にも聴き比べれば見つかると思います.......何と聴き比べるんでしょう(自爆)。

ボーナス・ディスクは Official Historical Bootleg とクレジットされており文字通り公式海賊盤で、ブート雑誌風にいうと「当時としては良好な」オーディエンス録音です。
 当時のオーディエンス録音によくあるように曲間はカット。曲は「黒船」収録曲中心。秋川リサがオープニングのMCを務めているのにニンマリした人はかなりのオッサンです(11PM....)。ベースは後藤次利に替わってます。

 音質が音質ですし、ライブは生ものなので即断するのもどうかと思いますが、Live In London で聴ける、直後のイギリスツアーの凄まじい演奏に比べるとちょっと緩いところがあり(特に前半)、逆に言うと、たった1ヶ月足らずの間にバンドっつうのは変わるもんだなと。
 とはいえ、終盤立て続けに演奏される「何かが海をやってくる」「黒船」「塀までひとっとび」は、渡英前にしてすでにかなり強烈です。

 録音者は微妙に伏せられていて、recorded....by whom may concern on the night before they flew to London....とあります。ちょっと変な英語ですね。どうでもいいすけど(笑)。

コンサートの映像は、コンプリートではないものの WOWOW で5月に放送済みです(6月27日に再放送あり)。

 残すは、今秋、シネカノンから公開予定のドキュメント映画です。加藤和彦氏曰く、映画「Let It Be」のように見られたくないようなところも出して貰っちゃう覚悟だそうで。あのメンバーが末期Fab4のように喧嘩してるとはとても思えませんが。

 当夜のルポについてご興味ある方は、以前書いたこの辺のエントリーから遡ってご覧ください。音だけでは分かりにくい、どの曲で木村カエラが参加してるかも書いてあります。

2007.06.28

1980年ウィーン国立歌劇場来日公演DVD
モーツァルト「フィガロの結婚」

 タイトルだけ見て逃げないでください・・・
 拙ブログのジャンルに一応「クラシック音楽」もあるので。数ヶ月に1度くらい?は書きたいことが出てきます。

「フィガロの結婚」
「フィガロの結婚」

1980年9月30日、東京でのウィーン国立歌劇場来日公演の記録。NHKに保存されている当時の録画テープを元にDVD化。この公演に思い入れのある人にとってはまさに狂喜乱舞のDVD化。

 私的履歴としては、当時のFM放送自録のカセット・テープ、ブートCDを経て、ようや正規盤。しかも映像付き。

 この公演こそ、クラシックは聴いても、あの独特大袈裟な身振り、というか歌い振りが苦手で、オペラは全然聴く気もしなかった自分を、オペラの世界に引きずり込んだ犯人。
 といっても、私のオペラ好奇心は偏向の極みで、今でもイタリア物は一部をのぞきダメダメですが。

●私的に、この公演の「神」は、ダントツで、スザンナ役を歌うルチア・ポップ

 モーツァルトが、それまで喜歌劇の中で、「ただの滑稽な小間使い役」に過ぎなかったスーブレット役を、途方もないレベルに引き上げちゃったってことを、いきなり何にも知らない私に、ドカンとブチ込んでくれました。もちろん当時は「スーブレット」だのなんだのなんて知識などありませんでしたが。

 最初にFM中継を録音したその日から、文字通り、猿のように毎日聴きつづけましたですよ。まあ今でも、ブートからリップして iPod にぶち込んであるくらいなんで。

 その後、多くのスザンナ役を聴いてきましたが、私には、今でも最高のスザンナ。
 まあ下品な言い方をすれば、初めての女が、数十年後に振り返っても「最高」だったみたいなもんです。ハハハ。

 この時、ポップは40才。オペラ歌手としては十分若いです。彼女が54才で夭折するなんて誰が想像したでしょう・・・

映画「アマデウス」でサリエリが、「4幕目は 打ちのめされた..(略)..まことの赦しに満ちた音楽が劇場を包み 圧倒的な感動で観客の心をとらえた 神がこの小男を通じ 天井から世界に歌いかけていた」(日本盤DVDの松浦美奈氏の字幕)と語る、最終幕のフィナーレの場面の神々しいこと。

 この場面って、単に、女たらしのスケベ伯爵が、「ごめんなさい、もうしません」と謝り、彼の妻が「寛容な私は許します」と言ってるだけなのに。

 今聴いても、ヤノヴィッツの伯爵夫人が、Piu docile io sono...(とっても寛容な私は...)、と弱音でゆっくり歌い出す部分はほとんど鳥肌もの。それにからむウィーン国立歌劇場管弦楽団の素晴らしい弦楽器・・・

 第3幕の伯爵夫人役のヤノヴィッツとポップの2重唱もとろけるほど美しいです。ヤノヴィッツの声は明らかに全盛期のそれではないですけど。傷のないテクがすべてじゃないんですな、音楽つうのは。

 今では還暦を過ぎた(信じられん・・・)アグネス・バルツァの、「小姓」の枠を遙かに超えちゃってる中性的なケルビーノも最高。当時すでにケルビーノ役は歌わなくなっていたところ、ベームのご希望に応じてケルビーノ役を務めたそうです。

●冷静に「鑑賞」すればいくらでもケチは付けられます。

 ベームの遅すぎるテンポとか、生演奏特有のオーケストラの乱れとか、全盛期とはいえない歌手の声とか、地方巡業用の簡素化された舞台装置とか、DVDの字幕が日本語の焼き付けのみでOffにできないとか、なぜかプロンプターの声がでかい音で録れちゃってるとか・・・
 でも、私にゃあ、そんなことどうでも良いでござんす。

●今となっては、当時すでに86才のカール・ベーム(1894年8月28日-1981年8月14日)はもちろん、フィガロ役のヘルマン・プライ(1929年7月11日-1998年7月22日)も、そして私をメロメロにしたポップ(1939年11月12日-1993年11月16日)も、皆、天国。

 でも、このDVDの中で、ポップのスザンナは永遠に若いです。
 しかし、ヤノヴィッツとポップがたった2才しか違わなかったとは・・・

画質も当時のビデオ映像としは極上。値段は高めですが、あえて画質重視で2枚組にした心意気を買いましょう。付属の解説によると、音声は別に収録しておいた 2トラ38 のステレオ録音をシンクロさせたそうです。作品解説より、当時のチーフディレクターの収録回顧、DVD化作業に携わったエンジニアの説明が遙かに興味深いです。
 
 我がライブラリイに、お宝一枚追加。

2007.06.23

D.トラックス、Jazz At Lincoln Center 2007 Spring Gala で W.マルサリス七重奏団と共演

 デレクねた、もう一丁。

●やや旧聞になりつつありますが、5月14日、Jazz At Lincoln Center の 2007 Spring Gala というイベントでデレク・トラックスがウィントン・マルサリス・セプテットと共演しました。「んなこともう知っとるわい?」。すみません.....この Gala 開催前に両者が共演というニュースを聞いたときは興味津々でしたが、その後コロッと忘れてしまい、今頃また調べてみた次第です。

 NEW YORK SOCIAL DIARY というサイトのこちら(真ん中あたりにあるCLICK TO PLAY VIDEOというやつ)で、この共演の一部が動画で見れます。演奏スタイルはジャズコンボによる紛れもないジャズで、舞台が遠く、「どこにデレクがいるんじゃ?」状態でしたが、なんと!

 途中聞こえるアンサンブル・リフは、まごうことなく Elizabeth Reed ではございませんか。よく見ると舞台向かって右側にデレクがいます。珍しくスーツ姿で演奏するデレクの写真は、Jazz At Lincoln Centar の公式サイト中のこのページで見れます。これ

 この映像では、残念ながらソロはマルサリス部分しか聴けず、デレクがどんなソロをとったか不明です。うーん残念。

●当夜の記事については、5月16日付けのNew York Post Web版に記事があり、たしかに、Superb guitarist Derek Trucks transformed the septet into a jazzy version of the Allman Brothers Band on "In Memory of Elizabeth Reed," と書いてあります。記事中の For the occasion, the terrific Wynton Marsalis Septet backed up a gallery of stars from the world of film, theater, rock and pop. という部分からすると、マルサリス・セプテットに各界からゲストが入れ替わり参加だったようで、デレクが出ずっぱりでギターを弾いたわけではないようです。

 マルサリスの公式サイトにもこの日のリポートがあり、過去にはディランやクラプトンも出演してるようですが、どんなんでしたっけ?(ボケ爆)
 
●ちゃんとフルで聴いてみたいですが、Dime や Den といった有名どころには音源なし。マルサリスは音源管理には厳しそうですけど。ソニーだし・・・デレクもソニーか(笑)。

2007.06.20

デレク・トラックス・バンドの来日決定と Soul Stew Revival

●すでに皆さんご存じの通り、デレク・トラックス・バンドの来日が決定しました。

 11月26日から30日まで、東京2回、名古屋1回、大阪1回の計4公演。会場は小さめですが、ファンからすれば小会場のライブは大歓迎です。スタンディングのショーですので、中年以上の皆さんは足腰を鍛えておきましょう。

 チケットの先行発売も始まっており、現在の時点で、先行発売中の東京公演のチケットの売れ行きは、「お早めに」マークが出てるくらいなので好調のようです。行く予定の方はお早めに。

DTB の公式サイトの、Tour Info ページによると日本公演は、現在進行中の夫婦コラボ・ツアー Derek Trucks & Susan Tedeschi Soul Stew Revival とは別の、通常の DTB のショーになるようです。

 Soul Stew Revival については、6月11日付けの Salt Lake Tribune 紙Web版に スーザンのインタビュー付きの興味深い記事が出てます。

Derek_trucks_susan_tedeschi2

 スーザン曰く、夫婦でツアーすることになったのは「子供達を含めて一緒にすごす時間が作れるから」だとか。シンプルな理由ですね。子供達も楽器いじりだしてるようで血は争えないようです。

 演奏曲については、ネタばらしを慎みながら(Without revealing too many secrets of what the "Soul Stew Revival" will be)「見に来る人は、ドミノスやデラニー&ボニー、その頃の曲をちょっと期待してもいい」そうで「昔のソウル、フォーク」「sit down でやる昔のフォーク、ブルース」と一部ネタばらししてます。

 事実、Internet ArchiveLive Music Archive に音源が上がっている6月9日のデンバー公演は、オープニングがいきなり、デラニー&ボニーの Coming Home、2回のアンコールは Key To The Highway と Tell The Truth と、たしかに「ドミノス、デラニー&ボニー」ワールド。

 DTB の定番曲以外は、You Got The Silver、Sugar くらいしか知らない自分の古典知識のなさにトホホというかガックシ状態ですが、それでも十分楽しめます。曲名検索してみると勉強になりますわ、ほんと。

 sit down での演奏と思われる Walking Blues、Soul of a Man では デレクのドブロがうなってます。Meeting at The Bottom は通常のSGのスライドの音ではないように聞こえますが、これは何弾いてるんでしょう?

 ちなみに、もう1つ上がっている15日ハリウッド公演のオープニングは Stand Back、って変わりすぎでしょ(笑)

 まあ、簡単に落として聴けるので、私がグダグダ言うよりも一聴にしかず、ということで。

●DTB の公式サイトのツアー日程を見ると、6,7月は Soul Stew Revival と通常 DTB ツアーの混合、8月はオールマンのツアーがびっしり。10月、11月にちょこっとヨーロッパ、日本という感じで、お休みは9月くらいですか。若いだけあってタフです。

 日本公演は新幹線沿線4回ですから(笑)、全公演参加される方もいるでしょう。

2007.06.19

Bob Dylan Live at Carnegie Hall 1963 を今頃聴く

●2年遅れのネタです。今頃入手しました。1963年10月26日、カーネギー・ホールでのライブ

Bob63
 
 日本では、「CD5枚買ったらあげるよ」のプレゼント品でしたが、萎えたのでパスしました。米ソニーの通販サイト(海外発送不可ですけど)では、ブートレッグ・シリーズVol.7 と The Bob Dylan Scrapbook:1956-1966 をセットで購入すればもらえるのに比べるとなんとも・・・

 ところが、米Amazonのマーケット・プレースにシールドの新品が出品されてることに今頃気付きました。送料込みで約15ドル、1週間で届きましたがな。安い、早い。
 同じく海外発送不可の米スターバックス限定発売 Live at The Gaslight 1962 も同じ方法で入手したのだから早く気づくべきでした。

収録曲は、

 The Times They Are A-Changin'
 Ballad Of Hollis Brown
 Boots Of Spanish Leather
 Lay Down Your Weary Tune
 North Country Blues
 With God On Our Side

の6曲。公式にはすべて初出の音源。演奏良し、音良し。素晴らしいです。収録曲は別ですが、手持ちのブート Bob Dylan in Concert とはマイクの位置が10m位違うんじゃないかと思いましたよ、ははは。

 With God On Our Side で、 When the Second World War, Came to an end, We forgave the Germans......The Germans now too, Have God on their side.のヴァースを歌い終えると、曲の途中なのに拍手が起こるのにはジーンと来ます(下記のタウン・ホール録音では拍手は起きません)。そして、曲が終わった時の大拍手。

 アートワークは、公式に発売予定だった Bob Dylan in Concert のそれを踏襲してますが、よく見ると使用写真が微妙に違います

 足の位置も違いますが、違いが一番よく分かるのが右手の位置。Bob Dylan in Concert (左)では右手がセンターマイクに被った写真が使われてますが、Live at Carnegie Hall 1963 の写真(右)では、右手の位置がディランから見て右側にズレてセンターマイクに被ってません。

Bobcover_differ

 写真の違いを発見したときは喜びましたが、ディラン公式音源については超絶詳細サイト、Searching For A Gem にしっかり書いてありました(ガクッ)。
 Live at Carnegie Hall 1963 のアートワーク担当者が意図的に異なる写真を使用したのかどうかまではわかりません。

 なお、LP用のスリック・カヴァーの大きいサイズの写真はこちらで見れます。
 このカヴァーって、自分は表側しか見たことないのですが、表側しか存在しないののでしょうかねえ。

●この日の音源については、コロンビア・レコードが、63年の年末に、同年4月12日タウン・ホール音源と混ぜた Bob Dylan in Concert というタイトルのライブ盤の発表を予定し、収録曲、アート・ワークまで決まりながら、土壇場で発売中止となりました。

Bob_in_concert まあ、その後は例によって時を経てブートが・・・・ということで、Bob Dylan in Concert については、私も、流出した針飛びありのアセテート盤起こしのブート音源(左)を聴いてきましたが、4月のタウン・ホールと10月のカーネギー・ホール音源については、公式、非公式バラバラに流通していて、自分はどの音源がタウン・ホール、カーネギー・ホールかなんてことは自覚しないままテキトーに聴いてきたわけですが、今回、あらためて確認してみました。

 まず、お蔵入りした、Bob Dylan in Concert の収録予定曲は、

 Last Thoughts On Woody Guthrie
 Lay Down Your Weary Tune
 Dusty Old Fairgrounds
 John Brown
 When The Ship Comes In
 Who Killed Davey Moore
 Percy's Song
 Bob Dylan's New Orleans Rag
 Seven Curses

 赤字 Town Hall 録音
 青字 Carnegie Hall 録音

の全9曲ですが、これらについては、曲というより詩の朗読 Last Thoughts On Woody Guthrie と Who Killed Davey Moore? (The Bootleg Series Vol.1-3 収録)の2テイク以外は、今でも公式にはすべてお蔵入りのままです。

 なお、お蔵入り in Concert 収録予定曲以外のタウン・ホール音源については

* The Bootleg Series Vol. 7で、

 Blowin' in the Wind
 Masters of War

* Greatest Hits vol.IIで

 Tomorrow Is A Long Time

* The Banjo Tape and NYC Town Hall (Yellow Dog 全盛期のブート) で、

Banjo

 Ramblin' Through The World (adapted from Guthrie)
 Bob Dylan's Dream
 Tomorrow Is A Long Time
 Bob Dylan's New Orleans Rag
 Masters Of War
 Walls Of Red Wing
 Hero Blues
 Who Killed Davey Moore?
 With God On Our Side

が聴けます。

 同じく、お蔵入り in Concert 収録予定曲以外のカーネギー・ホール音源は、

* The Bootleg Series Vo.1-3 で

 Talkin' John Birch Paranoid Blues

* The Bootleg Series Vol.7 で

 A Hard Rain's A-Gonna Fall
 When The Ship Comes In

が聴けます。

 オフィシャル盤が、お蔵入り in Concert 収録予定曲の多くを、見事なまでに蔵入りさせたままなのが不思議です。まさか、ブート買って聴きなさい、ってか(笑)。

●これらを聴けば聴くほど、当時のボブとファンの蜜月関係がよく伝わってきます。この2年後とんでもないことが起こるなんて当時誰が想像できたでしょう。また、No Direction Home 見たくなってきました・・・


(追記)
2008年に出た全長板ブートについては、こちらで。

2007.06.16

西新宿ブラインド・フェイス偵察

 「騒動」?などもあったので、久々に訪問してきました。
 何事もなかったように営業してました。
 まあ何事もなかったんですが。大山鳴動して鼠ゼロ匹。

 しかし段ボールの量、随分パワーupしましたなあ。どこかに部屋でも借りた方がよろしいような。

Bf

 「新星堂なんば店」の感動の後だったので、店内一周ほどして退散。

2007.06.15

アメリカン・ルーツ・ミュージックの宝庫-「新星堂なんば店」訪問

●当方、東京西部在住なのですが、来阪の機会に、かねてからアメリカン・ルーツ・ミュージック系の在庫の凄さで噂の?「新星堂なんば店」を訪問してきました。滞在わずか20分程度でしたが。
 ちょっと迷いましたが、ウインズ難波の隣、なんばCITY南館の階段を2階へ昇るとそこは・・・・

●まあ、面積的には大きめですが、広さでは都内にあるビル複数階を占有する黄色いお店やワンちゃんのお店にはかないません。

 ところがところが、「アメリカン・ルーツ・ミュージック」コーナーにたどり着いて思わずのけぞりました。Hittin' the Note から少し前に出たデュアン在籍時のBoston Common でのライブ盤がズラーッと並んでるではありませんか(お値段的には日本から通販で買うのとほぼ同じでした)。

Nanba1

 さらに、右を見ると、同じくオールマンズの Instant Live が壁一面に陳列・・・

Nanba2

 なんじゃいこれは・・・絶句。ある意味経済合理性に背かない限りできません。でもいいじゃないですか。こういう世界があっても。

 これでも、以前に比べると「アメリカン・ルーツ・ミュージック」系の陳列スペースはかなり縮小されたそうで。今でも十分多いのに以前はどんなんじゃい・・・恐ろしや。

 他にもあるはあるは。そのまま見ていたら1時間なんてあっという間に経ちそうでしたが、後ろ髪を引かれる思いでその場を去りました。一点ほど買って。

●たぶんこんなお店、日本には他に、いや、世界中探してもないでしょう。

 少し前までは在庫は偏っているがマニアを喜ばせる「狭く深く」系の小さなお店が都内にもありましたが、今じゃ「新譜中心、浅く広く」の大規模店が中心になってしまいました。寂しいですなあ。
 こんなお店に年中通える方が羨ましいですが、ちょっと財布が恐い気も。

 お店から少しあるけば、EC の ライブ履歴では RAH に匹敵する聖地として大阪では有名な?大阪府立体育会館もあり、ちょっと眺めてこようかと思いましたが、時間がなかったので止めました。

 皆様も、大阪、なんば周辺に行く機会があれば、ご訪問をしてみてはいかがでしょう。楽しめると思います。

2007.06.13

The Traveling Wilburys Collection (Deluxe Edition) を買う

●しっかり、オフィシャルサイトも正式オープンの Traveling Wilburys です。正式オープン前のおふざけ調βヴァージョン・サイトも面白かったですが消えました。

 ふと気づくと、国内各通販サイトでは品切れ状態の Deluxe Edition・・・「やばい油断した・・・」

Traveling Wilburys
Traveling Wilburys Collection

 本日帰宅帰りにふらりと入ったお店で見つけ、財布に金はなくてもクレカはある。レジ直行。

 ライノのサイト 見ると、Limited Edition の文字はなく Deluxe Edition とあるだけですが、a uniquely numbered certificate of authenticity とあるので、やはり限定版なのでしょう。買うつもりの人はお早めに。上の公式サイトでも売ってます。
 ちなみに私の a uniquely numbered certificate of authenticity は 32805 番でした。

付属のオマケは、写真カード4枚(Wilburys と無関係な写真2点含むw)、ステッカー1枚、numbered certificate of authenticity 1枚。

Wilburys1_4

 Wilburys のカード2点のネタ写真は公式サイトにもある、コレコレですが、前者は超絶かっこいいです。

Wilburys2_1●The True History of The Traveling Wilburys と題されたハードカバーの解説は新旧ライナーの混合版。ただし、旧ライナー部分のアートワークは刷新されていて旧盤の単なる再収録ではないです。しかもふざけてるというか、新旧文章が「倒錯」してます(笑)。

DVD にはトリミングのないワイド画面で収録されたヴィデオクリップの他に、こちらも The True History of The Traveling Wilburys というタイトルの25分弱のドキュメンタリー付き
 しかもうれしいことに日本語字幕あり。うひょひょ。スタジオでの演奏シーンも多いドキュメンタリー、みんな楽しそうです。ロイもジョージも・・・

リマスター効果については、元々新しい録音なのでそれほどの驚きはないです。むしろ旧盤の落ち着いた音の方が好きという人もいると思います。

 あらためて、臨時編成のノスタルジー・バンドではないと確信。最高。

 とりあえず速報?でした。

(追記)
 まだ余裕で買えるみたいです。m(__)m

(追々記)
 公式サイトはSOLD OUT、ライノのサイトもデラックス・エディションのページが消えました。やはり欲しい方はお早めに買われた方がよいみたいです(どっちだよ・・)
m(__)m

2007.06.06

ウィンターランド最後の瞬間、あるいは We Bid You Goodnight

 噂のお店は、単なる小休止、近々再開のようで。まずは、めでたしめでたし。

 ということで、思わぬことから注目浴びることになった? We Bid You Goodnight について少々。

このトラッド曲は、特に60年代末~70年代初期、80年代後半の一時期、グレイトフル・デッドのコンサート・エンディング曲の定番であったわけですが、おそらく最も美しかった瞬間は、1978年12月31日、サンフランシスコ、ウィンターランド最後のコンサートの時でしょう(と勝手に決めつけてみる)。

 幸い、その晩の演奏は、FM と TVテレビで中継されており、今ではDVD(素晴らしい!)で見ることができます。演奏は神レベル(と勝手に決めつけてみる)。

Closing of Winterland
Closing of Winterland

 当夜出演したブルース・ブラザースの片割れD.エイクロイドが張りぼての宇宙船に乗って登場して始めるお馬鹿過ぎるカウントダウン。続いて始まるオープニング Sugar Magnolia(多すぎる風船で舞台がしばらく見えない(笑)) 。アンコールの Casey Jones、Johnny B. Goode まで、6時間以上続いたデッドの演奏が終わっても誰も帰ろうとしません。
(もっとも、「ビル・グレアム ロックを創った男」(大栄出版)によれば「デッドの場合、コンサートが終わっても、そのまますたすた帰っていく客はいない」そうで)

 ウインターランドでのショウ終了後の儀式、会場に流れる「グリーンスリーブス」。それでも誰も帰ろうとしません。映像はそこで終了。

 そして、始まるのが We Bid You Goodnight

 おそらく、帰らないオーディエンスに応えて、デッドのメンバー達が突然舞台に出て演奏が始まったのでしょう。
 映像はすでに撮影はされてなかったと思われ、DVDでは、その箇所はフェイド・インのスチール写真。発売されている4枚組のCDでもフェイド・イン収録です(ただしDVDよりフェイド・インする箇所は早い)。
 裏方さん達はすでに撤収体制に入っていたのでしょう。録音隊が慌ててテープを回す光景が想像できます。

 We Bid You Goodnight 終了後、さらに続くのがビル・グレアムの長いスピーチで(DVDの英字幕で確認できます)、最後の言葉は、


  「君たちは居たいだけここに居てもいいよ。いいね」


 ・・・・・・泣けますな。

●まさに、「これから規制退場を行います。皆様ご協力ください」「まもなく閉館でーす、お帰りくださーい」なんてのとは対極の世界。幸せな時代だったんですね。「ビル・グレアム ロックを創った男」の「第16章ウィンターランドの閉鎖」を読むと舞台裏では苦労もあったようですが。

Billgraham_1

 おそらく今のアメリカでもこんなことは過去のノスタルジーでしかないでしょう。

 ちなみに、ウィンターランドの閉館は、老朽化した建物(コンサートをやる度に天井から石膏が落ちてくるほど)の修理に莫大な費用がかかるため決められたそうです。


「ウィンターランド以降、サンフランシスコは様変わりしてしまい、ショウを見にいっても、共同体的な意識を感じることはなくなった」(ビル・グレアム、前掲書「第16章ウィンターランドの閉鎖」)

●ウィンターランドは、もちろんザ・バンド最後のコンサート「ラスト・ワルツ」(1978年4月11日)の会場であったわけですが、セックス・ピストルズ最後のコンサートもウィンターランドなのでありました。その場所には現在マンションが建ってます。


より大きな地図で Winterland を表示

2007.06.01

ブラインド・フェイス@西新宿、閉店?

めっきり西新宿行かなくなりましたが、やはり気にはなります。
We bid you goodnight って、一時期のGrateful Deadのエンディング曲の定番ですけど。

あっさり再開する可能性を、

「フサイチホウオーの単勝馬券かウオッカの単勝馬券か」

と聞かれたら。後者とみて500円買ってみる。
(理由)
ブラインド・フェイスが再現したのに、ブラインド・フェイスが閉店ではシャレにならんがな。

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