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2007.06.19

Bob Dylan Live at Carnegie Hall 1963 を今頃聴く

●2年遅れのネタです。今頃入手しました。1963年10月26日、カーネギー・ホールでのライブ

Bob63
 
 日本では、「CD5枚買ったらあげるよ」のプレゼント品でしたが、萎えたのでパスしました。米ソニーの通販サイト(海外発送不可ですけど)では、ブートレッグ・シリーズVol.7 と The Bob Dylan Scrapbook:1956-1966 をセットで購入すればもらえるのに比べるとなんとも・・・

 ところが、米Amazonのマーケット・プレースにシールドの新品が出品されてることに今頃気付きました。送料込みで約15ドル、1週間で届きましたがな。安い、早い。
 同じく海外発送不可の米スターバックス限定発売 Live at The Gaslight 1962 も同じ方法で入手したのだから早く気づくべきでした。

収録曲は、

 The Times They Are A-Changin'
 Ballad Of Hollis Brown
 Boots Of Spanish Leather
 Lay Down Your Weary Tune
 North Country Blues
 With God On Our Side

の6曲。公式にはすべて初出の音源。演奏良し、音良し。素晴らしいです。収録曲は別ですが、手持ちのブート Bob Dylan in Concert とはマイクの位置が10m位違うんじゃないかと思いましたよ、ははは。

 With God On Our Side で、 When the Second World War, Came to an end, We forgave the Germans......The Germans now too, Have God on their side.のヴァースを歌い終えると、曲の途中なのに拍手が起こるのにはジーンと来ます(下記のタウン・ホール録音では拍手は起きません)。そして、曲が終わった時の大拍手。

 アートワークは、公式に発売予定だった Bob Dylan in Concert のそれを踏襲してますが、よく見ると使用写真が微妙に違います

 足の位置も違いますが、違いが一番よく分かるのが右手の位置。Bob Dylan in Concert (左)では右手がセンターマイクに被った写真が使われてますが、Live at Carnegie Hall 1963 の写真(右)では、右手の位置がディランから見て右側にズレてセンターマイクに被ってません。

Bobcover_differ

 写真の違いを発見したときは喜びましたが、ディラン公式音源については超絶詳細サイト、Searching For A Gem にしっかり書いてありました(ガクッ)。
 Live at Carnegie Hall 1963 のアートワーク担当者が意図的に異なる写真を使用したのかどうかまではわかりません。

 なお、LP用のスリック・カヴァーの大きいサイズの写真はこちらで見れます。
 このカヴァーって、自分は表側しか見たことないのですが、表側しか存在しないののでしょうかねえ。

●この日の音源については、コロンビア・レコードが、63年の年末に、同年4月12日タウン・ホール音源と混ぜた Bob Dylan in Concert というタイトルのライブ盤の発表を予定し、収録曲、アート・ワークまで決まりながら、土壇場で発売中止となりました。

Bob_in_concert まあ、その後は例によって時を経てブートが・・・・ということで、Bob Dylan in Concert については、私も、流出した針飛びありのアセテート盤起こしのブート音源(左)を聴いてきましたが、4月のタウン・ホールと10月のカーネギー・ホール音源については、公式、非公式バラバラに流通していて、自分はどの音源がタウン・ホール、カーネギー・ホールかなんてことは自覚しないままテキトーに聴いてきたわけですが、今回、あらためて確認してみました。

 まず、お蔵入りした、Bob Dylan in Concert の収録予定曲は、

 Last Thoughts On Woody Guthrie
 Lay Down Your Weary Tune
 Dusty Old Fairgrounds
 John Brown
 When The Ship Comes In
 Who Killed Davey Moore
 Percy's Song
 Bob Dylan's New Orleans Rag
 Seven Curses

 赤字 Town Hall 録音
 青字 Carnegie Hall 録音

の全9曲ですが、これらについては、曲というより詩の朗読 Last Thoughts On Woody Guthrie と Who Killed Davey Moore? (The Bootleg Series Vol.1-3 収録)の2テイク以外は、今でも公式にはすべてお蔵入りのままです。

 なお、お蔵入り in Concert 収録予定曲以外のタウン・ホール音源については

* The Bootleg Series Vol. 7で、

 Blowin' in the Wind
 Masters of War

* Greatest Hits vol.IIで

 Tomorrow Is A Long Time

* The Banjo Tape and NYC Town Hall (Yellow Dog 全盛期のブート) で、

Banjo

 Ramblin' Through The World (adapted from Guthrie)
 Bob Dylan's Dream
 Tomorrow Is A Long Time
 Bob Dylan's New Orleans Rag
 Masters Of War
 Walls Of Red Wing
 Hero Blues
 Who Killed Davey Moore?
 With God On Our Side

が聴けます。

 同じく、お蔵入り in Concert 収録予定曲以外のカーネギー・ホール音源は、

* The Bootleg Series Vo.1-3 で

 Talkin' John Birch Paranoid Blues

* The Bootleg Series Vol.7 で

 A Hard Rain's A-Gonna Fall
 When The Ship Comes In

が聴けます。

 オフィシャル盤が、お蔵入り in Concert 収録予定曲の多くを、見事なまでに蔵入りさせたままなのが不思議です。まさか、ブート買って聴きなさい、ってか(笑)。

●これらを聴けば聴くほど、当時のボブとファンの蜜月関係がよく伝わってきます。この2年後とんでもないことが起こるなんて当時誰が想像できたでしょう。また、No Direction Home 見たくなってきました・・・


(追記)
2008年に出た全長板ブートについては、こちらで。

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コメント

Satoさんによる Dylan 系カキコ、好っき~ゃ~♪
ちゃチャを入れずにはおれん、スパ(爆)

アマゾンで売っている(爆)のを、私もかつて見ました。

もう、ほんと、初期のディランには、乙女のように胸が高鳴ります~~

あっしも、注文しよっと♪


スパさん、どもです。

優しいお言葉、ありがとう~(涙)

私の駄文をみて「ディラ~ン」を聴きたくなる気分になる方が、一人でもいてくだされば本望であります。すでにどっぷり浸かっている方も、ほとんど聴いたことない方も。

そのうち、ロック・ファンの99%が「ゲロッ!」となる、オペラの世界に皆様を誘おうかとおもってます(ってなんのこっちゃ)。

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