デレク・トラックス HARP誌による独占インタビュー
●HARPという雑誌のWeb版に、2月27日付けで、Andy Tennille記者のデレク・トラックスの独占インタビューが掲載されてます。
(HARP誌が休刊になってしまったので上のリンクはNOT FOUNDです。ウェブ・アーカイブのこちらでどうぞ)
このインタビュー、途中から興味深い話がいろいろ出てきます。
その中から、一カ所だけご紹介します。私が一番感激したデレクの言葉です。
●「クラプトンとのこの1年で他に特別な思い出はある?」(What other special memories will you take away from this year with Clapton?)というインタビュー最後の質問に、彼はこんな風に答えてます(訳はいつもながら適当です)。
「東京の武道館で、彼が、いつもよりドミノスの曲を多くやろうと決めた晩があったんだ。Little Wing が初めて日本で演奏されたんだと思うけど。ファンは完全に茫然自失って感じだったよ。あれは本当に素晴らしい瞬間(a pretty amazing moment)だった・・・
ホールを上から下まで埋め尽くしたファンが、Little Wing に初めて聴き入ってる姿をステージから見る気分をわかってもらえると良いんだけど。もう夢みたいな光景で(It was surreal)。ホール全体にもの凄いどよめきが上がって、皆、完全に打ちのめされて金縛りって感じで聴いてたんだから、本当に最高(pretty cool)だった。」
もちろん、2006年12月6日のことです。Little Wing が日本初演というのは、もちろんデレクの勘違いですけど、そんなツッコミは野暮というもんです(事実上初演に近いくらいのインパクトはあったわけだし)。
●自分が Little Wing の「初演」に立ち会ったときの感想は、ジャパンツアー時に書きましたが、ここでデレクが話してる内容って、不遜ながら、自分が当夜武道館で体験したことと、ほぼ完全に一致します。一致するように勝手に訳してるかもしれませんがw
それはともかく、あの瞬間が特別だったのは、当夜のオーディエンスだけでなく、演奏する側、少なくともデレクにとってもそうだったことがわかり、あらためてうれしさ百倍です。
●なお、オールマンズでのビーコン連続公演終了後に、残ってるECのツアーに再参加することはあるか、とも聞かれてますが、デレクの答えは、当然、NO でした。オールマンの新作は白紙状態で、ビーコンのリハーサルで何か方向が見つかれば、それがアルバムになっていくのでは、とのこと。あと、自分のバンドでもっと海外を回りたいそうなので、近い将来、生で彼の姿を拝めそうです。
デレク、いいよ~!
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コメント
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Satoさん
>わかってほしいよこの気持ち・・・
わかるぜっ!!
>>ホール全体にもの凄いどよめきが上がって、・・・
>ここでデレクが話してる内容って、不遜ながら、自分が当夜武道館で体験したことと、ほぼ完全に一致します。
ここにも、もう一人居るぜっ!!
>あの瞬間が特別だったのは、当夜のオーディエンスだけでなく、演奏する側、少なくともデレクにとってもそうだったことがわかり、あらためてうれしさ百倍です。
泣!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
投稿: すろーはんど M谷 | 2007.03.07 00:41
>ここにも、もう一人居るぜっ!!
ローレン、ローレン、ローレン
これしか歌詞知りません(自爆)
爆裂?カキコ、ようこそ>すろはんさん。
あの瞬間を体験できた至福は、何年経っても、大きくなることはあっても、小さくなることはない、とあらためてしみじみ思うのでありました。
投稿: Sato | 2007.03.08 00:54