EC ビデオ・アンソロジーのためのレア素材探索中だそうです
●2月19日付けの WHERE'S ERIC によると、近い将来発売される予定のクラプトン・ビデオ・アンソロジーのためのマテリアル(ビデオ・写真)を探しているということです。
特に探しているのは、
Yardbirds (particularly rare film footage)
John Mayalls' Bluesbreakers
Cream
Derek & The Dominos
Eric offstage in the early 1970s
のマテリアルだそうで、もしアンソロジーに収録された場合、名前がクレジットされるそうです。
●まあこういう大事な物を製作するときに、権利関係の微妙な個人のアーカイブに頼るんかいな、と皮肉の一つもいいたくなります。
別の言い方をすると、偉大な芸術家の功績を総決算するときには、オーソライズされたマテリアルでは足りず、必ずやこういうマテリアルに頼らざるを得なくなるわけで。
たしか、ディランの No Direction Home 製作時も、BBC出演時の録画がBBCのアーカイブに存在せず、「誰か持っている人お願い~」状態になりました。
ツェッペリンに、あれだけの非正規ライブ音源がなかったら、彼らのライブ演奏への評価は、ゾッとするほど寂しい音源だけに頼ってせざるを得ないことになっていたでしょう。実際、公式DVDに、ブートの素材が使用されてます。
クラシック系では、マリア・カラスが1955年に、ヴィスコンティ演出、ジュリーニ指揮のスカラ座で「椿姫」のタイトル・ロールを歌った時の正規音源がなく、結局、長い間、権利関係がグレーなまま流通していたソースが、今ではEMIから正規に発売されているのは有名な話です(音質はブートレベル。ていうか元はブート)。
ディーン・ベネディッティという物好きな人がいなかったら、チャーリー・パーカーの・・・・・もうやめますw
こういう事態を目の当たりにすると、過度な著作権の強調・拡張は、逆に音楽を殺し、芸術家の評価を妨害すると、つくづく思いますね、私は。
●それはともかく、上のリスト、少なくともビデオに関しては望みの低い物ばかりです。
Yardbirds (particularly rare film footage)、John Mayalls' Bluesbreakers、Cream の頃は個人にまで撮影機器など普及していなかったでしょう。
Eric offstage in the early 1970s は、ヘロイン中毒による隠遁時代なのでそもそも人前に出てない。
Derek & The Dominos のレア映像があるくらいならとっくに、ブー○になっとるわい!
●と、皮肉、ボヤキまくりましたが、素晴らしいマテリアルが発掘されることを心より祈っております。ドミノスのライブ8ミリなんて出てきたら、サイレントでも失神します。
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