Grateful Dead / Live At The Cow Palace, New Year's Eve, 1976
●検索しても、ほとんど話題になっておらず、通販サイトのレビューも全然付かず、あらためて日本での人気のなさがよーくわかる(笑) グレイトフル・デッドの新作。
といってもバンドはもう存在しないので、定期的に発売されてるライブ・シリーズの1つで、1976年、サンフランシスコは Cow Palace での NEW YEARS EVE CONCERT の3枚組ライブ。
Live at the Cow Palace: New Years Eve 1976
公式サイト Grateful Dead Store で発売前にプレ・オーダーした人は、SPIRIT OF '76 という76年のライブ音源をコンピレートしたボーナス・ディスクがもらえました。私は、DMのお誘いに釣られてプレ・オーダーで買ってしまいました。
なお、デッドのライブ音源の管理は RHINO がやってるので、RHINO マークがちゃんとついてます。RHINO恐るべし。
個人的に70年代のデッドが好きなので嬉しいリリースです(非公式には出回ってた音源ですが)
●それにしても、グレイトフル・デッドは何で日本でこんなに人気ないんでしょうか(人気あります?)。なんて言ってる自分も、聴き出したのは、ジェリー・ガルシアが亡くなり、バンドが活動を止めてからなので偉そうなこと言えないんですけど。
彼らの特徴の一つ、ライブ演奏時の長大な即興演奏は、ダラダラの時もあれば、トンデモない高みに上り詰めるときもあり、で、それがいつ来るかは誰にも分からない。聴く側は「ながら」聴きするのも、集中して聴くのもご自由。
即興演奏が売り物のバンドでも、あらかじめ各人のコーラス数が決められてるバンドもあり、確かにそういう音楽の方が聴きやすいわけですが・・・・デッドみたいなのは受けないんですかね。
ただし、聴けばわかりますが、彼らには聴きやすくまとまった(?)ポップな曲だってありまっせ。
●偶然?にも、レコード・コレクターズ誌の、私の好きな連載、P.バラカン氏の「Once Upon A Time In England ピーター・バラカンが語る十代の音楽体験」の最新版(第27回、2007年3月号掲載)が、デッドのライブ盤 Live / Dead (1969年)についての巻でした。
題して、『グレイトフル・デッド~苦手な長い曲を楽しめるきっかけとなった「ライブ/デッド」』
バラカン氏も触れてますが、このアルバムの 1曲目 Dark Star から始まって、Saint Stephen、The Eleven、Turn On Your Love Light の流れは超絶名演で、特に、Saint Stephen > The Eleven > Turn On Your Love Light メドレーは、30分超という時間を忘れる程の素晴らしさ。
Dark Star はいかにもデッドっぽい茫漠とした曲で、取っつきにくいかもしれませんが、快速に突っ走る The Eleven > Turn On Your Love Light あたりは、オールマンやクラプトンのファンでもきっと気に入ると思うんですけど。続くスローブルース、Death Don't Have No Mercy もカッコイイです。当時のデッドのコンサートでのエンディング定番、And We Bid You Goodnight も聴けます。
なお、ローリングストーン誌が選んだ The 100 Greatest Guitarists of All Time でジェリー・ガルシアは堂々13位にランクされてます。ジェフ・ベックがその次の14位でっせ。ちなみに、1位はジミヘンで、2位がデュアン、クラプトンは4位。
ということで、もっとみんなデッドを聴こう。なんて、私がツベコベ言わなくても Live / Dead は普通に売れてるようですが。
●ロック・ファンには伝説的な響きのする Cow Palace ですが、今でも現存してるのを知り驚きました。公式サイトもありますが、今はさすがに微妙なイベント(苦笑)が多いですけど。
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コメント
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SatoさんからDeadが出るとは意外でした。
私も全然詳しくないので、Live/Deadしか持っていません(爆)
この間Derekに来てくれればDead好きな方がいたのにぃ~。
また今度会わせてあげますね。
投稿: | 2007.02.26 12:25
すいません、ハンドルネーム抜けちゃった。
投稿: U.M.A | 2007.02.26 12:26
U.M.Aさん、ども。
私とDeadって意外ですか?
Dead好きな人、手を挙げて~
機会を見てはまた書いちゃいますよん。
私程度のファンでもネタはあるので(笑)。
それはともかく、Derekにお伺いできなかったのは残念でした。
Deadにお詳しい方とのご対面も含めて、次の機会を待たせていただきますです。
投稿: Sato | 2007.02.26 23:35