拾った SWING JOURNAL誌で知った アトランティック・レコードについての2,3の事柄
●もう去年の暮れ近くのことです。
乗った電車の空いた隣席を見ると、降りた客が置き忘れた?らしい SWING JOURNAL誌(2006年12月号)を発見。「久しぶりだなあ」と手に取ってパラパラ見てると、結構面白かったので、所有権の放棄されたブツとみなしてそのまま持ち帰りました(おいおい)。
特集はコルトレーン生誕80周年特集。生きてても不思議じゃない年齢ですねえ・・・グスン。
児山紀芳氏によるA・アーティガンのインタビューも載ってました。初期のアトランティックの話中心でしたが、中々面白かったです。この時は、よもやあんな事故が起ころうとは、ですねえ・・・グスン。
●その盗んだ、もとい拾ったSJ誌で、アトランティック・レコードが今年(2007年)で創立60周年であると気づかされました。
以下、同誌の記事(「アトランティック時代のトレーン名盤が究極の復刻」!!)・広告を踏まえたネタです。
ご存じの方も多いかと思いますが、アトランティック・レコードは、70年代にテープ保管庫の火災で、重要なマスターテープの一部が焼失し、現在流通しているCDでマスターが焼失したものは、サブマスターを基に作っていると言われてきました。
ところが、偉大なるライノがアトランティックのアーカイブ作業を進めている中で、オリジナルのマスターが発見されたんだそうです。ライノ恐るべし・・・
それでもって、ワーナー・ミュージック・ジャパンは去年の11月から、そのマスターを使って、「オリジナル・マスター使用&最新24ビット・デジタル・リマスタリング」のJAZZ紙ジャケット・コレクションていうのを3期に分けて全60枚をリリースしてます。
ラインアップを見ると、コルトレーン、ミンガス、コールマン、MJQ、R・カーク・・・・ってアトランティックのJAZZ名盤がほとんど揃ってるでないの。マスターテープが火災で焼失っていう話は、どうなってるんじゃぁぁぁ~
そう言えばオールマンのフィルモア・イーストのマスターテープが理髪店から出てきたとかいうトンデモ話もありました。USAアホ過ぎ?
●取り乱しましたが、そういえば10年前にも、こんなCD買ってます。帯には 50years って書いてあります。これ、60周年の今回の紙ジャケシリーズにも入ってます。また買うんでしょうか(爆)。
24ビット云々はともかく、はたしてリアルマスターの発見によって音質はどれくらい変わるんでしょうか。興味津々です。
それから、新たに発見されたマスター・テープの「範囲」が気になってしまいます。アメリカで録音したクリームのマスターなんかどうなってるんでしょう。未発表のライブがごっそりあったりしたらヤバイです。
●なお、ライノによる音源のアーカイブ作業って、アトランティックだけでなく、旧WEA(Warner、Elektra、Atlantic)グループ系の音源すべてに渡ってると思われます。
で、その成果が、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」完全盤(本当は不完全ですが)、A・フランクリンのフィルモア・ウェスト公演完全盤や、萩原健太氏も最近ブログで触れたエレクトラ・BOX等になって我々の物欲を次々と刺激していると。枚数限定リリースの Rhino Handmade なんかコレクター心をビシビシ刺激してきます。わたしゃコレクターじゃないですけど。
リアル・オリジナル・マスター、24bitマスタリングの威力。買ったらご報告します。
以上、構想足かけ2年の投稿でした。
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